RECENT POSTS
釜豆(カマメ)
うちの豆ですが、

あれから食欲も徐々に回復し、呼吸も楽にできるようになりました。

一時の衰弱ぶりが嘘のように元気になり、


「遊んで!遊んで!」


と、今まで以上にワガママっ子になってしまいました。

甘やかしてやろうと思っているのがバレているような気が…


御飯も美味しそうに食べ、私達も少し安心していました。









今朝も、いつもと変わらずに元気に朝の挨拶をしました。


同居人の方は早朝から仕事だったんですが、他の職員さんの代わりに急遽遅番に切り替わっていました。




それはもしかすると、豆の最後のお願いが叶ったからかもしれません。




豆は今朝9時ごろ、大好きだった同居人の腕の中で静かに息をひきとりました。

大好きなソファの上で遊んだ後、お別れの挨拶のように一度だけ


「きゃん!」


と声をあげました。

その後、スッと力を抜くように、眠るように旅立ちました。


特に苦しまずに息をひきとったように見えたのがとても印象的でした。



まだ1才になったばかりで、早すぎる死だと思います。


しかし、私達のために無理をしてまで長生きをして欲しくなかったので

今はホッとしています。



豆は心臓に疾患がありましたが、それでも母親の胎内から産まれてきました。
これは、豆が‘1年’という人生を全うしようとした何よりの証拠だと思います。


私はその1年を共に歩むことができ、感謝で一杯です。




私にとって初めての犬であった豆は、1年という時間で去って行きましたが

多くの喜びや幸せをくれました。


それと同時に過去の辛い出来事を思い出させました。


人と他の動物


この関係性は私にとって矛盾だらけで、特に私自身が矛盾の塊のように感じます。


これからもきっと、戒めのように他の動物と向き合っていくことになります。



ただ動物を描くというのではなく、

人以外の動物を描くことによって、人という‘動物’を浮き彫りにしていければと思います。



最後になりましたが、これまで豆の事を可愛がって下さった皆様、

ブログで豆の勇姿を御覧になって下さった皆様、

この場をお借りしてお礼申し上げます。


本当にありがとうございました!






[豆最後の写真(2010/1/31)]


この赤いフード付きの服を着た日から、豆が

ETにしか見えませんでした…












▲TOP
うちの子 ~豆ちゃん・最終回~



多分誰も気付いていないとは思いますが、この‘うちの子’シリーズの

豆ちゃんの回

~その2~でストップしていました…



別に忘れていたわけではないんです。

続きを書くかどうか悩んでいました。


しかし、もう書かざるを得ないというか…

先日決定的な出来事が起きたので、今回書こうと決心いたしました。

またまた長文になるとは思いますが、よければ最後までお付き合いください!




前回は、豆がうちにやってきたところで終わっていましたね。

ということで早速続きです…




豆がうちにやってきて、まず初めにしないといけなかったのは

ワクチン接種でした。


まだ一度もワクチンを打っていない状態の生まれたてほやほやの豆を引き連れ、私は獣医へ向かいました。

ちなみに、その日同居人の方は仕事だったので私一人で向かいました。





…この時私は、ちょっとワクチンを打って帰るだけと思っていました。

まさか豆が、先天性の重い病を持って生まれてきているだなんて思ってもみなかったのです。





生まれたばかりの仔犬ということもあり、診察室の中は黄色い声が飛び交っていました。


しかし…


心臓に聴診器をあてた瞬間に獣医師の顔から笑顔は消えました。

獣医から伝えられた内容に私は目の前が真っ暗になりました。




「心臓に重い先天性の疾患があります。この小ささでこの心音は稀なケースです。」



私はついこの間出会うことができたばかりの仔犬を見ました。

豆は何もわからないような顔をして私を見つめていました。

それが本当に辛かったです。




「おそらく1年~2年程しか生きることができないでしょう。心臓の繊細な箇所の異常で、手術も不可能に近いです。」




私は帰りの車中、助手席の豆を見て思いました。


知らされてよかったと。


楽しい人生を作ってあげよう。

わざとらしくなく、自然に。

そう決めました。




その日仕事を終え帰宅した同居人に、私は嘘をつきました。


「‘ちょっと’心臓の音が変って言うてた。でも大丈夫みたい。様子を見ましょうって。」


これは私自身がそう思いたかっただけかもしれません。



その後、月に一度ワクチンを打つために獣医に通いました。

心臓の音は徐々に悪化していきました…


実際、うちにいるときも見てとれる異変が起き始めました。


トントンという変な咳。

突然転んで一瞬意識が飛んだり。


同居人の方も心配していましたが、

それ以上にもっと深刻な事実を知っていた私は不安を拭えずにいました。



それから数カ月…

お陰さまで、豆は無事1才を迎えました!

特に目立った病気の進行はないように思われ、しばらく獣医にも足を運んでいませんでした。


この頃私は、もしかしたら快方に向かっているんじゃないかと思うようになっていました。




しかし



その期待が間違っていたのだと思い知らされました。







2月に入ってから豆の調子が全体的に悪くなり始めました。

食欲がなく

耳も聞こえていないような

いつものように元気に走ることもしなくなりました。



私は以前獣医に言われたことを思い出し、大きな不安を感じました。



そして昨日、規模の大きい動物病院で改めて豆を見てもらうことにしました。



心臓に聴診器をあてた瞬間、獣医師は深刻な表情になり


私はその時全てを覚悟しました。



少し大がかりな検査をしてもらい、私達は診察室の奥まで呼ばれました。

そして、豆のレントゲンを見ながら獣医は言いました。



「かなり進行しています。率直に言うと末期です。」



豆を抱きしめていた同居人はショックのあまり、その場で涙を流しました。

無理もありません。まさかそこまで深刻だとはおもっていなかったでしょうから。




「本当に稀な疾患の、更に稀なケースです。手の施しようがありません。」






帰りの車中、私は嘘をついていたことを謝りました。


傷つけようと思ってしたわけではありません。

もしかしたら良くなるんじゃないかと信じていたかったんです。

全てを認めてしまうのが嫌だったんです。


それが、私がうちの子シリーズの豆の回‘最終回’を書きたくなかった理由です。





今、豆はほとんど御飯も食べず眠っています。

また元気になるか、それとも悪化していくか…


それはわかりませんが、


私は豆に特別何かをしようとは思っていません。



‘10数年生きる犬’を飼ったわけではなく


私は‘豆’を飼いました。



その豆の命が1~2年なら、それで充分です。



今まで通り、楽しく厳しく一緒に過ごします。






ただ…






ちょっとだけ…






ほんのちょっとだけ…






甘やかします(笑)




▲TOP
五月山動物園
本日とてもショックな記事を見かけました。


----------------------------------------------------------
<シカ全頭を安楽死へ 大阪・池田市>
1月23日3時14分配信 産経新聞

 大阪府池田市は22日、市立五月山動物園で飼育中のホンシュウジカ18頭について、結核の感染が広がるのを防ぐため、すべて安楽死させると発表した。昨年10月と今月に結核のため1頭ずつ死に、その後の検査で18頭中12頭の感染が確認されたため。五月山動物園は昭和33年、シカのみで開園しただけに、市は「苦渋の決断だった」としている。

 池田市によると、今月8日に4歳のメスジカが結核の疑いで死んだのを受け、残る18頭にツベルクリン反応検査を実施。その結果、12頭の感染が確認された。

 市は昨年10月に2歳のメスが死んだ後も同様に全頭を検査し、感染していた5頭を殺処分したばかりだった。動物に対して投薬治療を適切に続けるのは事実上無理なことから、これ以上の感染を防ぐために全頭の処分に踏み切った。人間にうつる可能性は低いという。

 動物園は20日から休園しており、再開は2月以降になる見込み。

-----------------------------------------------------------



現在日本に大小様々な動物園、水族館があります。

しかし、来客数が乏しいのがほとんどです…

旭山動物園が様々な試みをしていくのに触発され、最近では他園も様々な取り組みを行っています。


そんな中、

この五月山動物園は少し変わったことで有名です。

それはなにかといいますと、


面積が3,000m²…


なんと!

日本動物園水族館協会に加盟している動物園としては日本一小さな動物園なんです!


園内には鹿しか…(ダジャレじゃないです!)

と思えるほど、大半が鹿で

おまけ程度に他の動物がポツポツ…



しかぁし!(…)


侮ってはいけません!

この五月山動物園、オーストラリアから贈られたウォンバット(カンガルーの仲間)を国内で初めて繁殖させるなど、すごい一面もあるのです!





いつものように前置きが長くなってしまいましたが、


実は私、この動物園に数回足を運んだことがあります。


規模が小さいということで、それぞれの動物をじっくり観察することができ、
人がほとんどいないので、ゆっくりスケッチすることもできます。


私のお気に入りの場所でした。


絵画教室に勤めている時、美大受験生達を引き連れて動物スケッチ大会を催したりしました。

生徒たちは様々な動物を描くんですが、やっぱり数が多い鹿を描く生徒がほとんどでした。


私も鹿が好きなので、生徒を監視しつつこっそりスケッチしたりしていました。













あの鹿達が皆殺処分されると知って本当にショックです…



‘感染の疑い’



この‘疑い’が人々に与える影響が大きいのはわかりますが、


18匹のうち12匹が感染…


今のところ感染が確認されていない残り6匹まで処分されることに
やるせない気落ちでいっぱいです。


▲TOP
うちの子 ~豆ちゃん・その2~
猫派の私のうちに突如として現れた黒い衝撃。

猫なら飼ったことがあるのですが、犬は…

ましてやこんな黒い犬…






そもそもなぜこのような事態に陥ったかを説明したいと思います…


あれは今年の三月…


私は同居人の方(以下‘同’)と二人でホームセンターへ向かっていました。



釜「なんか家が殺風景やし、観葉植物でも買おか~」

同「ちょっと頑張って大きいやつがええなぁ」



目的は観葉植物(ちょっと大きいやつ)


いつもなら近所のホームセンターに行くのに、その日に限って一つ遠い所にあるホームセンターへ。


ホームセンターに着くと早速目当ての観葉植物を物色。


釜「なかなかええのないなぁ~」

同「う~ん、わざわざ遠い方に来たのになぁ…」


これといって気に入ったものが見つからないまま私達の足はペットコーナーへ…


そこには可愛い動物達が…

もう…たまりません。

ぷりちーなわんちゃん…

そして!にゃんちゃん…


釜「あぁ…アビシニアン…」

私が猫に夢中になっていたその時

同「なぁ!見て!この子…」


そう呼ばれて、覗いたショーケースの中には黒く丸い物体が…


釜「なにこれ…?まっクロクロすけ?」

同「パグ…やって。寝てるんかなぁ…背中しか見えへん。」

釜「パグって、あの不細工な奴やろ?どれどれ…」


そう言って私は、眠っているパグを起こしてやろうとショーケースを小突きました。


すると僅かに動いたパグ。

そして眠そうな仕草でこちらに振り向きました…


















「うっわぁ~~!!!(2人とも)」



なんて不細工…


そう言おうとした私の声を掻き消す声で


同「可愛いぃ!!!!!!!!」


…私の隣の方は、もう目がハートでした。

そりゃもう…本当にハートに見えました…



そこからです…


ホームセンターのキャンプ用品のベンチ(売り物)にて、

‘釜家 緊急犬会議’

が開かれました!!



同「あの子を連れて帰りたい!」

釜「いや、でもさ前に‘猫飼いたい’って言ったら、却下したやん…」

同「あの可愛いお顔…連れて帰ろう!?」

釜「いや、でもさやっぱり犬って大変やと思うねん…」

同「あんな可愛い子見たことないわ~。きっとわざわざ遠いホームセンターまで来たのは、あの子と出会う運命やったんやわ!」

釜「あの…」



勢いで動物を迎え入れることの恐ろしさと無責任さを痛感していた私は、
それを切々と説き、なんとかその場を落ち着かせました。



同「そうか…そうやな…」



犬はペットとしてはあまりにメジャーですが、
爬虫類ばかり飼っていた私にとってはとても大きな動物です。

その大きさの分、病気や介護など手のかかる事が沢山あります。

もちろんどんな動物でもそうですが、生き物と一緒に暮らすというのは責任重大です。


過去に犬を病気で亡くしていた同居人の方も
それは痛いほどわかっていました。



同「じゃぁ、最後にもう一度だけ見に行こう?」

釜「そうやな。挨拶して帰っても罰はあたらへんやろうし…」



そうして私達は最後にもう一度だけパグを見に行くことにしました。



同「可愛いなぁ~」

釜「いい人に飼ってもらえるといいな」





よし!帰ろう!

ようやく誘惑に打ち勝とうとしていた2人…


そこに悪魔が現れたのです…






店員「もしよかったら、抱っこしてみます?」






2人の足がピタっと止まりました…






同「抱っ…こ…?」



あかん…この流れはまずい…





店員「どうぞ~!可愛いですよねぇ~パグ♪」




ゆっくりとパグを抱っこさせる店員…


どうしていいかわからないままそれを受け取る同居人…





スローモーションで時が流れる中…



ついにパグを抱っこ…


その横顔…

満面の笑み…


その眩し過ぎる笑顔を見ながら私は


ああぁぁあぁぁぁああぁぁあぁあぁああぁぁぁぁぁ~~~~………












そうして、

観葉植物を買いに行ったはずの私達。



その帰りの車中には黒い変な犬が居ました…








名を 釜 豆

こう見えて女の子


そして血統書によると、本名はキャサリン…



キャサリン…


この顔でキャサリンて…






つづく…

▲TOP
うちの子 ~豆ちゃん・その1~
カナダにいるルークさんのブログ。

いつも楽しく読ませていただいております。


特に…


真っ白なネコちゃん…

狂ってしまいそうなほど可愛いです…

一度でいいから抱っこしてみたい…




そう!


私は猫派です!!

犬も大大好きですが、僅差で猫が勝っています!


それもそのはず、幼少時代からうちにはずっと猫がいたんです。




初めてうちにやってきた猫が、





このレオ(女の子)です。



本当に大人しく、お利口で、皆からとても愛されていました。

親バカかもしれませんが、これ以上の猫はいないんじゃないかと今でも思っています。

とても長生きしてくれましたが、ある日突然いなくなってしまいました。


家族全員悲しみにくれたのを覚えています。




レオがあまりにもお利口だったため、他の猫を飼う気になれず
それからしばらく猫を飼わない期間が続きました。



しかし、猫がいなくなった古民家に、代わりに現れたのは…




大量のネズミです…




レオはもともと、ネズミを退治するためにうちにやってきたんです。


このままではネズミ屋敷になってしまう…



そこで再び猫をうちに招くことになりました。


そうしてやってきたのが…





レオン(男の子)です…




見ておわかりかと思いますが、
こいつはあほです…


もう一度、この文章の上のほうに戻ってレオの写真と見比べてやってください…


初めてのネコがあまりにお利口だったこともあって、
新しい猫が来てもある程度はあほでも仕方がないと思っていましたが…



この子は本当に…(涙)



しかも、この子…
ある日突然失踪しました…


もともと雌猫のお尻ばっかり追いかけていたので、きっと今も追いかけていると思います…


ちなみに以前描いた






この作品のモデルはこのレオンです…





このようにネコと共に暮らしてきた私は、

ごくごく自然に猫派になりました。


それは、実家を出た今でももちろん同じです。



そして

ルークさんの真っ白ぷりちーな猫ちゃんを見ては、パソコンの画面の前で悶えているわけです。



私が尊敬する作家さんの一人である、諏訪敦さんのブログにも猫が頻繁に出てきます…

そして、同じく悶えてしまいます…






よし!!




いつか猫を飼おう…




素敵な子にいつか偶然出会うかもしれない…




どんな猫だろう…




レオのようにグレーの猫だったらいいなぁ…




いや、真っ白な猫にも夢中…




もう想像するだけでマタタビが…







しかぁし!!!

(※ここからは、BGMにダースベイダーのテーマを頭で流しながら読んでください。)




そんな私のうちに…




今年の春…




衝撃が起こりました…





































これ…








グレーじゃないし…









真っ白でもないし…








そもそも猫じゃないし…










このように予期せぬ衝撃がうちにやってきました。

(私は‘黒の衝撃’と呼んでいます)


この子の名は豆(マメ)

こう見えて女の子です…





こうして

犬とはあまり縁のなかった私と

変な黒い犬との悪戦苦闘の日々が始まったのであります…



つづく…

▲TOP