2017年あけましておめでとうございます。
January 8,2017
皆様新年あけましておめでとうございます。
世間は連休中なので、まだお休みの方もおられるかと思います。
我が家も娘が大変長い連休なので、なかなかに慌ただしい毎日を過ごしています…
2017年になり1週間が経ちましたが、
現在BAMIギャラリーでは恒例の「4展」が好評開催中となっております。
今回のテーマは「ハレとケ」です。
私は電球をモチーフにした2枚組の新作を展示しております。
『明冥』
2016/333×484mm(F4×2)/木製パネルに麻布・アクリル絵の具
展覧会は今月14日までですので、皆様是非よろしくお願いいたします。
今年は現時点だけでもBAMIギャラリーでの個展と百貨店での個展が計3回開催予定です。
そのうち1回は自身初となる地元大阪での初個展です。
大学を卒業して10年の節目にこのような機会に恵まれた事を大変有り難く、嬉しく感じています。
2015年は悩み考える事が多く
2016年はそれが解決し歩み出す年でした。
2017年は歩みを強めながら、作家としてよりタフになりたいと考えています。
そして、私事ではありますが2月に第2子が誕生予定です。
作家として人として、父として、強い自覚と共に精進して参ります。
皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
釜 匠
寝かし付け
June 7,2016
私は"子供の寝かし付け"が大の苦手だ。
育児は嫌いではないし、むしろ子供っぽい人間である私にとって育児は素のままで出来るので好きなくらいだ。
しかし、この"寝かし付け"だけは論外。
私は元々、非常に寝付きが悪い人間で、布団の中でいつも数時間は起きている。
嫌になる程に神経質なので、慣れない場所では特に寝れない。
旅行先等では一睡も出来ない事がよくある。
夜行バスは寝れた試しがないので"徹夜バス"と呼んでいる。
慣れた自宅でさえ、時折不眠症のようになる。
これは小さい頃からだ。
そんな事もあり、いつの日からか私は寝室が嫌いになっていた。
寝付きのいい家族が体感している倍以上の時間、私は寝室で過ごしている事になる。
できれば眠くなるギリギリまで寝室には行きたくない。
寝室で唸っているくらいなら、絵を描いていたい。
絵を描いている時の方こそ眠りに落ちているような状態で心地が良い。
しかし、そうすると平気で朝まで描いてしまう。
まるで麻薬のようだ。
そんなことを続けていれば体調を崩し制作そのものに悪影響だ。
絵と心中してしまう。
独りならそれでもよかっただろう。
しかし、私には家族が居る。
家族は私と社会を繋ぐ貴重な"糸"なのだ。
人としての当たり前を私に与えてくれる。
とても有り難い存在だ。
しかし、時としてそれは自身の"歪さ"を写す鏡にもなってしまう。
生きにくそうにしている自分がよく見えてしまう。
"子供を寝かし付ける"という行為は、そんな自分の"歪さ"を痛感させられる。
突き付けられるような気がする。
だから嫌いだ。
子供を寝かし付ける時、子供と一緒に寝てしまえない私は、子供の横でずっと起きている。
子供が寝なければ何時間であろうとずっと布団に縛り付けられる。
苛ついてくると、子供に「早く寝なさい」と辛くあたってしまう。
しかし、それは逆効果で子供は益々寝れなくなる。
そんな親が隣に居れば寝れるものも寝れないだろう。
当たり前だ。
人には向き不向きがあるのでと、普段はこの寝かし付けは妻がしてくれている。
妻は私と真逆で寝付きが"強烈"に良い。
羨ましい程だ。
寝付きの良い妻は子供と一緒に寝てしまうので、それにつられてなのか子供もすぐに寝てしまう。
しかし、いつもいつも妻が寝かし付けられるわけではなく、仕事の関係で私が寝かし付けないといけない日が時折訪れる。
昨夜もそうだった。
昨夜は特に寝付きが悪く、案の定私は苛立っていた。
私は、嫌いな寝室と暗闇の中で娘が寝るのを今か今かと薄目で睨んでいるのだ。
そんな状態で寝れるわけがない。
我ながら笑ってしまう。
二時間くらい経ち、さすがに「もう寝ただろう」と思い始めた私は、寝たふりを続けながら薄目を開けてそっと娘の様子を見た。
娘は暗闇の中、私を見つめていた。
起きていたのだ。
それを見て、私はいよいよ苛立ちが頂点になった。
「寝なさい」と大目玉を喰らわそうとした瞬間、
娘が"すっ"と動いた。
その瞬間、私の身体に柔らかな感触があった。
娘は寝たふりをしている私にそっと布団をかけてくれたのだ。
その瞬間、私は動けなくなった。
涙が出そうになった。
寝れないのは私だけではなかったのだ。
私が寝れなくて辛かった時間は、一緒に過ごしていた娘にとっても同じなのだ。
私は自分本位になって1人苛立ち、自身の辛い時間を娘にまで強要していたと気付いた。
寝る前の辛さを、寝室が嫌いという思いを、娘にまで植え付けてしまおうとしていたのだ。
しかし、娘はそんな辛い思いの中でも私を気遣ってくれた。
親が子にするように、優しく接してくれたのだ。
私は自分が情けなくなった。
大目玉を喰らわそうとしていたその手で思わず娘を抱き締めた。
「ありがとう」
私がそう言うと、娘は微笑んで、
「おやすみ」
と言った。
その後、呆気ないくらいすぐに娘は眠りについた。
そんなことか。
と、ようやく気付いた。
これからは寝かし付けをする時、もう少しその時間を楽しもうと思う。
すぐには寝なくてもいい。
娘にとっての寝るまでの時間を楽しい時間にしてあげたい。
寝室を好きになって欲しい。
そう思うと嫌いに思えていた寝室も、そんなに悪くないと思えた。
その後、珍しく寝付きが良かった私はすぐに眠る事が出来た。
眠る直前に娘が言った「おやすみ」を思い返していた。
私の中の歪さが少し和らいだ気がした。
始まりました!
February 18,2014
ついに14日バレンタインデーから、
『The work of Kama Takumi/釜 匠 作品展』
が始まりました!
初日はなんと大雪!
京都では珍しい大雪がまさかの初日に訪れました…
前回の大丸東京店での個展では、僅か1週間の会期にも関わらず台風が直撃しました…
最近は以前のように個展の前後で体調を崩す事もなくなり、
ついに作家としてレベルアップしたと思いきや、
レベルアップし過ぎて“嵐を呼ぶ画家”になってしまったようです…
ホームである京都での展示は今までも何度かあったのですが、
実はBAMI galleryでの個展は僅か3度目です。
galleryが4階に移ってからで考えると、なんと2度目です!
こんな風に贅沢にスペースを使わせていただいておりますが、
シンプルだからこそ醸し出すシュールな展示に仕上がり、
楽しい空間にすることができました。
このように今回の作品は、お菓子の箱に見えるよう画面だけでなくサイドにも一工夫しておりますので、
是非チラチラっと覗き込んで見て下さい!
話がとてつもなく変わりますが、
先日家族で箕面温泉へ日帰り旅行してまいりました。
うちの娘は生後8ヶ月から保育園に通っています。
月曜日~土曜日まで毎日です。
保育園の先生方のおかげで私は画業に専念できているのです。
しかし、一番頑張っているのは週6で保育園に行っている娘かもしれません…
なので毎週日曜日はどこかへ遊びに連れて行くように努めています。
(それも個展前は難しいですが…)
そして先週は場所を考えずに車を走らせていたら箕面温泉に着きました。
何も考えずに温泉に入って、
会計の時に目玉が飛び出ました…
娘が喜んでくれていたのと、芸人のダイアンの漫才が見れたのがせめてもの救いでした。
近所のスーパー銭湯のコストパフォーマンスの凄さを改めて感じました。
突発性発疹という名の“脅威”
November 20,2012
「突発性発疹」
40度近い熱が数日出たり…
熱が下がった後全身に発疹が出たり…
と、
親としては心配してしまう症状が沢山で、
勿論私もあたふたしておりました。
しかし!
この病の本当の恐ろしさは、
実は症状が治まってから訪れます。
それは…
「とてつもなく不機嫌になる」
ということです。
…ここ数日は戦いです。
人格が変わったかのように泣きわめいたり、
近所迷惑な程夜泣きしたり…
1週間程、ろくに制作もできてませんでした(泣)
久しぶりに親になることの大変さを痛感しました。
しかし、個展前ではなく個展が終わってから発症してくれたので、
親孝行な娘だなと感謝しております。
しかし、我が子の泣き顔というのは…
不思議なもので、こうして写真で見ても胸が締め付けられます。
親としての自覚を今一度改めることができました。
授賞式
July 29,2012
今日は「第29回FUKUIサムホール美術展」の授賞式に出席するために福井県まで車をかっ飛ばして行って来ました!
前回もお伝えいたしましたが、この度は大変栄誉ある賞をいただく事ができました。
本当に有り難いです…
とても励みになります。
福井県に向かう道中立ち寄ったサービスエリアで偶然素敵な場所に出会いました。
敦賀湾が一望!
初めての海に娘も上機嫌!
海をバックに満面の笑み!
さらに満面の笑み!
ここは恋人達に話題のハートスポットのようで、ハートの形をした金属
枠に鎖がジャラジャラ…
なんと…
葉っぱまでハート…
う~ん…
さて、場所は変わりまして展覧会場にやってまいりました!
展示されている作品を見て、自作ながら少し笑えました。
なんだか壁に顔が埋まっているような感じでした…
展示されるとこんな風に雰囲気が変わるんだなぁと、毎度の事ですが勉強になりました。
授賞の挨拶ではガチガチに緊張しましたが、
主催者の方々や審査員の方々および、出品者の方々ともお話することができ、とてもいい刺激を受けました!
会場にはサムホールサイズの作品が約260点余り展示されていて、小さいサイズばかりですが、なかなか見応えのある展覧会となっています。
この度は、私のような若輩者にこのような立派な賞をいただきまして大変有り難く思います。
そして、これが少しでも若い学生や後輩の刺激になれれば嬉しいと思います。
本日お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
そして、いつも応援して下さる方々や家族にも改めて御礼を申し上げます。
こるからもますます頑張ります!
…とりあえずは、
苦戦を強いられている次回個展のメイン作品と闘います…
娘とのツーショット。
偶然に娘の手が、
“ぐっじょぶ“
の形に…
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