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ある昼下がり 釜家のベランダにて

ある昼下がり…


川沿いに建っている釜家のベランダで暇を持て余しているアマガエルのオス
(右側にいる子。以下‘ミギー’)


そこに現れた京都一の美カエルの女の子
(左側にいる子。以下‘ヒダリン’)







ミギー 「あぁ~ なんか暇やなぁ なんかおもろいことでもないやろか」

    「おっ!!こんなところに可愛いネエチャンがおるがな!よし!
     ここはいっちょ声でもかけてみるか!」

    「あの…お姉さん!今日は、べらぼうにええ天気ですね!」



ヒダリン 「…」








ミギー 「それにしても、最近この家に引っ越してきたニンゲンは鬱陶しいですよねぇ~!」
  
   
    「この前なんてね~、いきなり捕まえられて何されるか~思ったら、なんやと思います?
     写真パッシャパッシャ撮ってくるんでっせ!
     なんかモデルにでもなった気分でしたわ!」


    「その後、いきなりわしのこと‘飼いたい飼いたい’ぬかしよってね!
     これでわしもついに年貢の納め時やなぁと思ったら…
     どうなったと思います?
     同居人の人に怒られとったんっですわ~!
     グワグワッ!!
     ほんで結局ションボリしながらわしを逃がしてくれはってね~
     あん時はさすがに、可哀想になってしまいましたわ~」




ヒダリン 「……」












ミギー 「あっ!!ちょっとどこ行くんやな!
     ちょっと待ってや!
     あ!そうや!
     わしの十八番の一発ギャグを見せたる!!」

     




     そりゃ!






    「エダマメ!!!!」




    「どないや?そっくりやろ!」





    「エダマメぇ~!!」





ヒダリン 「………」











ミギー 「あぁ~!!待って~な!
     じゃ、じゃぁこれはどうや!?」




     ほっ!!






    「ソラマメ!!!!」






立ち去っていくヒダリン…








ミギー 「エンドウマメ!!!」

    

     …

     …










最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

気付いた方もいたと思いますが、実はこの写真に出てくるミギーは
カエル型マグネットなんです。

つまり偽物。

ヒダリンは本物のアマガエルです。


ある日、ベランダにいるヒダリンを発見して

どうしてもマグネットと2ショットを撮りたくって、

冷蔵庫に付いていたマグネットのヒダリンを横にそっと置いて撮影したものです。


こんなブログを書いていると暇のように思われるかもしれませんが…

もちろん暇なんてないんです…(涙)

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うちの子 ~しろちゃん・最終回~
思ってたよりも長くなってしまった‘うちの子シリーズ’のしろちゃん。

今回でいよいよ…
というかようやく最終回です!


今までお付き合いいただいた方、ありがとうございます。

きっと、よほど暇な…




…ということで、最後はしろちゃんがお家に来てからの成長の様子や

面白かった出来事等を書きたいと思います!



早速ですが、

しろちゃんがうちに来て、もう三年が経とうとしています。

世界一大きいヤモリといえども、子供の時は小さくて可愛いもんです。
(それでもニホンヤモリより大きいです…)





[うちに来て間もないしろちゃん]


うちに来てまず1番最初に驚いたのは、その触感です!

初めてしろちゃんに触れた時…


あまりの気持ち良さに衝撃を受けました!


なんとなく見た目からはザラザラしてそうなんですが、実際はプニプニ…

いやフニフニ?


某爬虫類雑誌では「大福のような触感」
と形容されてましたが、まさにそれです!


表面に粉がついていて、お餅は指の少しの圧で凹んでしまう程の柔らかさ…
あんな感じです!

そして、小さいながらも尻尾はツギオミカドヤモリの名の通り

‘継ぎ尾’
しています。




[継ぎ足したみたいな尻尾]



そんな衝撃の出会いからしばらく経ち、餌の問題等も色々ありましたが、しろちゃんはスクスクと育っていきました。











[しろちゃん成長日記]



こうして見たら一目瞭然ですね。

クウちゃんがあっという間に大きくなったのとは違い、しろちゃんはジワジワゆっくり大きくなっている気がします。

大きくなることにより更に気持ち良くなる触感…




次にしろちゃんの性格を紹介したいと思います。


どんな性格だと思います?


悪魔の使いの異名に相応しい狂暴なヤモリ…





ではないんです!

人(ヤモリ)は見た目で判断してはいけません!


このしろちゃん、

子供の頃は少しすばしっこい所もありましたが、基本はとても大人しいです。


噛み付くなんて今までされたこともないですし、噛み付こうとしてきたこともないです。

水槽を掃除する時もじっとしていて、触れても怒りもしません。

ニホンヤモリは驚く程俊敏で、子供の頃よく噛み付かれました…



やはり王の風格ですね。

ドスンと構えています。

簡単に言うと、小さい象みたいです。




しかし…



そんなしろちゃんが暴君になる時があります…




それは…




空腹時の深夜です!!!!



もう…すんごいです…



水槽の前に立つだけで



「グエ!」



「グワ!」

と鳴き喚き


水槽の中をスパイダーマンのように駆け抜けます…



しかも、ほとんどのヤモリもそうですが、しろちゃんは瞼がないので、寝ているかどうかもわかりません。


なので夜は要注意です…


いつもの大人しい姿からは想像もできません…




身体の大きさから想像もつかない程、鳴き声も大きいです。

しかも何の前触れもなく突発的に鳴く時があります…






ある夜、すやすやと眠りについていた釜家…

クウちゃんや他の動物達も眠りについて、家の中には静寂が漂っていました…


すると!

突然!!



「グェァワッ!!」



それは大音量の鳴き声でした!

その音にに驚いて私は飛び起きました!


しかも飛び起きたのは私だけではありませんでした。

まずオカメインコのオカメちゃん(また紹介します)がパニックを起こし


「ピィーヤ!ピィーヤ!」


と小島よしおばりに鳴きだし…

そのオカメパニックが引き金となり、ウサギのリンダ(これもまた紹介します…)が怒って床を蹴りだし…


そこからクウちゃんも起き出し…

何があったのかと、しろちゃんの前に駆け寄ってみると、知らん顔のしろちゃん…



こんな風に、狂暴のようで大人しいようで時に狂暴にもなるしろちゃん。


でも、普段は本当に大人しくて可愛らしいうちの子です。


もしうちに来る機会がありましたら是非しろちゃんと触れ合ってみて下さい!


きっとあなたもしろちゃんの大福のような手触りの虜になると思います…


おわり

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うちの子 ~しろちゃん・その3~
クウちゃんから始めた‘うちの子’シリーズ。

クウちゃんの回では今までの動物との関わりなどを書いていたのもあって、とても長くなってしまいました…

2回目からはすぐに終わるだろうと思いながら書いていたのですが、なんだかんだでやっぱり長くなってしまいますね…(汗)





では、早速前回の続きを!

前回はしろちゃんとの出会いまでを書きました。



しろちゃんが家にやってきて有頂天だった私。

そりゃテンションも上がります。

なんたってジャイアントゲッコーですからね♪



しかし、浮かれ気分も長くは続きませんでした…



家に動物を迎え入れたすぐ後、基本として餌は与えません。

まず新しい環境に慣れさせることが先決だからです。

無理に餌を与えると、ひどい場合は嘔吐してしまい
それがキッカケで体力が落ち、最悪の場合死に至ります。
(その子にもよりますけどね。ちなみにクウちゃんは家に来たその日からワッサワッサ食べてました)

樹上生ヤモリを初めて飼育した私は、当然しろちゃんに餌を与えませんでした。



その後数日が経ち、そろそろ餌を与えてもいい頃合かなと思い、
‘初’お食事を試みました。



でも…


食べない…



「まぁ、まだ環境に慣れてないからやろなぁ~」

そう思い、更に数日…



でも…


食べない…



「きっとシャイな子やから、人が見てると食べないんかな?」



…それでも


食べない…



さすがに不安になってきた私は、様々な雑誌、ネット、人から情報を集め
しろちゃんの生態を勉強しました。

現地にいる昆虫、果物を調べ、しろちゃんがどんな風に暮らしているかを想像しました。


このツギオミカドヤモリのような樹上生のヤモリはバナナ等の果物を多く摂取します。


「よし!バナナや!」


スーパーで、自分でも食べたことのないような上質なバナナを購入し
早速しろちゃんに与えました。


「ほら~いいバナナやで~」


そう言いながら、おもむろにしろちゃんの鼻先にバナナを触れさせました。
きっと南国の甘い香りに本能を呼び起こさせられるに違いない…



「グワっ!!」



鳴きました…

それはビックリするぐらい大きな声で…


よほどバナナの香りが気に入らなかったのでしょう…

鳴き声とともにダッシュ!




…いったい何が好きなのか?

もしかしたら飼育環境が悪いのか?



このままでは死んでしまう…



そんな時ふとある言葉を思い出しました。

それは以前ペットショップで聞いた言葉。

「拒食にはイモムシや!あのモゾモゾとした動きと柔らかい食感がたまらんねやろぅ!」





イモムシか…



爬虫類の餌で有名なイモムシといえば‘ミールワーム’

ゴミムシダマシの幼虫です…

これは栄養価の面で考えると、あまりよろしくないです。
しかも顎の力が強いので、内臓を傷つけられる可能性も考えられます。


といっても、実はもうすでに一度試していたんです。

もちろん結果は惨敗。




そして次に出た候補…


それは!


‘ハニーワーム’


ハチノスツヅリガという蛾の幼虫です。


このハニーワーム。

柔らかく、脂肪分に富み、嗜好性が高いので拒食にはかなり有効だそうです…

しかし、ミールワームにしてもそうですが
いかんせん見た目がグローイんです…

1匹ならまだしも、数十、数百匹で群れられなんてした日には…


ということで、このハニーワームには手を出していませんでした。
いざという時の最終兵器だったんです。



しかし…

このままではしろちゃんが死んでしまう…




躊躇する間も無くハニーワームを購入しました。




自宅に届き…

蓋を開けると…



「×××!!!××××××~!!」






…とにかく、なんとか取り出す事に成功しました。


そして!

いよいよしろちゃんに与える瞬間!



緊張の一瞬でした…


ハニーワームをしろちゃんの目の前にポトっと…




パクッ!!!





まさに電光石火でした。

見たことのないような反応でハニーワームに飛び掛ったんです。



その後かなりの量のご馳走を平らげ、プクプクおなかになったしろちゃん。


「よかった~」


それからというもの、しろちゃんは大好きなハニーワームを食べてすくすくと育っていきました。

あれほど嫌がっていたバナナもハニーワームの匂いをつけることで食べるようになり、私はようやく一安心することができました。




〔バナナを貪り食うしろちゃん〕




次回ではしろちゃんの成長ぶりと、おもしろエピソードを書きたいと思います!




あとちょっとだけ…つづく…










ちなみに、余談ですが

ある日しろちゃんにハニーワームを与えた後、そのままハニーワームのケースの蓋を閉め忘れた事があります…


私はそれに気付いていませんでした…




その日の夜…


私はいつものように部屋に布団を敷いて就寝しました…




ふと寝返りをうった私の指先に柔らかい感触が…



電気を点けた私が見た光景は…








「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」




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うちの子 ~しろちゃん・その2~
うちの子シリーズ第2弾





‘しろちゃん’

早速続きを書かせていただきたいと思います!



前回は、しろちゃんことツギオミカドヤモリの大まかな紹介をしました。

今回はしろちゃんとの出会いを書いていきたいと思います!





しろちゃんとの出会いは3年ほど前になります。



そもそも、このツギオミカドヤモリは爬虫類好きの世界ではとても有名な存在で、爬虫類の雑誌などで頻繁に目にすることができます。


ヤモリ界最大最重量を誇ることから、ヤモリ特集の目玉的存在でした。

私自身も雑誌等で何度か目にしていました。


しかし入荷数は少なく、大変高価な種類のひとつです。

今でもそれは変わりませんが、僕が高校生だった頃は今よりもう少し高価で、いいパソコンが買えるほどの値段がつていました(汗)



私が高校生になった頃、あるペットショップにツギオミカドヤモリが入荷したとの噂を聞きました。

もちろん実物を見たい一心で足を運びました!




ペットショップに到着し、

水槽の中を覗き込む時、とてもドキドキしたのを今でも覚えています。


‘それ’を見ることで世界が変わるんじゃないかという期待で胸がいっぱいでした。



そして水槽を覗き込みました…




…あれ?



いない?



目の前の水槽には大きな石と砂が敷いてあるだけ。



「もう売れちゃったのかぁ…」



そう思い沈んでいると、ふと目の前の大きな石に目が留まりました。



…あれ?



この石…




石…!?




次の瞬間、身体中を鳥肌が駆け抜けました!



そうです。



目の前の大きな石は石ではなく、ツギオミカドヤモリそのものだったのです!




[しろちゃん背中]



それは本当に衝撃的でした!

まるで小さいゾウでもみているようでした。


もちろん高価ですし、家に連れて帰ることはできませんでしたが、実物を見れただけで帰り道は夢見心地でした。





それから大学へ進学し、クウちゃんと出会い、

そして、いよいよ大学生活も終わりを迎えようとしていたある時。


新作の構想を練っていた私は

どうしてもヤモリをモチーフとした作品を描きたくなり、パソコンや雑誌などで資料を探し出しました。



「どうせ描くなら、やっぱり‘あいつ’がいいなぁ…」



私の視線の先にはツギオミカドヤモリ。



「もう一回実物を見てみたいんやけどなぁ…」



あの時の衝撃を忘れることのできない私は、ペットショップを巡ってツギオミカドヤモリを探しました。


しかし…


結果は惨敗。


そう簡単に見つかるはずはありません。







それから数カ月…


半ばあきらめかけていた私は、ネット上のあるページを見て画面に目が釘付けになりました。


それは、ツギオミカドヤモリを自家繁殖させている人が、その子供達を販売しているというものでした。




私の心は揺れました…




たしかに高価ではありましたが、なんとか手の届く範囲だったのです…


例外はありますが、爬虫類は子供のほうが比較的安価だったりします。


理由は様々ですが、

子供のほうが飼育が難しい、すぐに繁殖に使えない、まだ性別の判断ができないetc…

種類によって様々です。


ツギオミカドヤモリに関して言えば

‘まだ性別の判断がつかない’があります。


これも種類によりますが、

ヤモリは基本、雌のほうが数が少ないんです。

それにより必然的に価値も高くなります。(時には雄の値の倍したりします)


エボシカメレオンのように子供のうちから性別判断ができる種類もありますが、ツギオミカドヤモリはそれが困難です。



以上の理由から、子供のうちは比較的安価です。
そして個人で自家繁殖させた子達は更に安価だったりします。





私の心は大変揺れました…



「俺、最近大学卒業したし…」


と、意味のわからない理由を作ってみたり…



「いや、モチーフで必要やねん…
やっぱり、それぐらいのこだわりがないと作家としてあかんと思うよね…」


と、自分に言い聞かせてみたり…



パソコンの前で悶えに悶え…


ついに…(汗)






そうして今から3年ほど前、

‘しろちゃん’はお家にやってきました。


クウちゃんに

「ほら!弟分やで~!可愛いやろぉ~♪」

と見せびらかしてみたり…


それはもう!!

気分は有頂天でした!











それから悪戦苦闘の連続が待ち受けているのも知らずに…



つづく…

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うちの子 ~しろちゃん・その1~
クウちゃんからストップしていた‘うちの子’シリーズ


今日は久しぶりに続きを書きたいと思います!

(※毎度毎度ですが長文と動物(特に今回は爬虫類)が苦手な方はご遠慮ください…)



以前にも書きましたが、うちには沢山の動物が暮らしています。


近所の子供達に開放してあげたいなぁと本気で考えたりしている程です…




前回はうちの看板息子のカメレオン「クウちゃん」を紹介いたしました。


今回はそんなクウちゃんの弟的存在の

「しろちゃん」を紹介いたします。












さぁ…




そろそろしろちゃんの画像を載せますよ…





本当に載せますよ…





今回の子は人によっては拒絶反応を示してしまうかもしれません…





すこしグロテスクかもしれません…





覚悟してください…





































どーーーーーーん!










〔顔アップ(頭のキラキラは水滴です)〕




さぁ…



どうですか?






きっと


「なんや?全然普通やん。平気平気!」





「うっわ!キモ!むりむりむり!」


のどちらかだと思いますが…






稀に…


ごく稀に




「あ…可愛いかも…」




なんて人がいるかも…









では!

いよいよ紹介といきます★




〔水を飲むしろちゃん〕




この子は‘しろちゃん’といいます。

簡単にいうと守宮(ヤモリ)です。


そう

あの家の壁に張り付いている彼らです。


しかし、しろちゃんはそんじょそこらのヤモリとは違います!


なんたって王族です。


そして世界一です…





正式な種類はツギオミカドヤモリ(和名)。


尾が継ぎ足したように見えることがその名の由来です。


英名はNew Caledonian giant geckoです。


ちなみに学名はRhacodactylus ciliatus。


故郷はニューカレドニアですが、しろちゃんもクウちゃん同様日本国内で生まれた子です(CB)




体長は大人で全長40cm程度…



て…



そうです…



40cmです…



なんとこのツギオミカドヤモリ、世界一大きなヤモリなんです。


日本の民家の壁に見られるニホンヤモリで大体10cm程度。


ですから約4倍です…



想像してみてください…



40cmの巨大なヤモリが民家の壁に貼り付いていたら…



小学校の頃に男子のチャンバラの供になっていた、あの30cm定規よりもまだでかいんです…




それはまさに驚異です。






次に、

気付いている方もいらっしゃると思いますが、名前の中にミカド(帝)がつきます。

これは、ヤモリ科の中のミカドヤモリ属という集団を表しています。


…そうです。


この子はヤモリの王族なんです。


しかもそのミカドヤモリ属の中で…

いや!

全ヤモリの中で最大種!


それはまさに王族の中の王!


そうです!王様なんです!!












…少し興奮してしまいましたが、

とにかく簡単に言うと‘しろちゃん’は馬鹿でかいヤモリです。



その見た目からか、現地では‘悪魔の使い’と言われたりしていますが、大人しくてとても愛嬌がある子です。






今回はこのくらいにして、次回はしろちゃんとの暮らしを紹介したいと思います。




よかったら最後までお付き合いください。


つづく…



























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