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ミニカーのドローイング
展覧会のお知らせです。

12月8日より、紀伊國屋書店梅田本店さんの西側ウインドギャラリーにてドローイングの作品の展示をさせていただきます。
今回の出展作品はミニカーをモチーフに描いた作品になります。

現在進行中の大作と同時並行で描いた作品になります、
ご都合よろしければ是非ご高覧ください。



「赤のミニカー素描」243×358mm
紙、水彩、色鉛筆、鉛筆、アクリル


「グレーのミニカー素描」243×358mm
紙、水彩、色鉛筆、鉛筆、アクリル


「白黒のミニカー素描」243×358mm
紙、水彩、色鉛筆、鉛筆、アクリル

ミニカーをモチーフとして見ながら自分が運転している妄想をしたり、実際の車が 走る姿エンジンの鼓動やマフラーの排気音やタイヤと地面の擦れる音など頭で想像 したりしながら絵を描いています。人間では決して出すことのできないスピードで 走り、私の見たことのない景色を体感させてくれる(であろう)このマシンたちは 私にはキラキラと輝いて見えたのでした。


また、現在youtubeでも作品紹介の動画を公開しております。
こちらもぜひご覧ください。
(いまだに動画撮影は慣れないですね…)




■展覧会詳細

”sixth sense”

2021.12/8(水)→1/5(水)
※1月1日は店休日です。


午前10:00時~午後9:00時
最終日午後5時閉場

開催場所 紀伊國屋書店梅田本店 西側ウインドギャラリー

若手現代美術家6名によるドローイング 作品展を開催させていただきます。 ”sixth sense”のタイトルの通り、6名それ ぞれの感性により表現された作品を展示 販売をいたします。 どれも若手ならではの感性で制作された 独創的な作品達ばかりです。 ぜひご覧くださいませ。

会期中の営業時間が変更になる場合がございます。お客様にはご迷惑を おかけしますが、ご来場の際には必ず事前に紀伊國屋書店梅田本店HP にて営業時間のご確認いただけますようお願い申し上げます。

https://store.kinokuniya.co.jp/store/umeda-main-store/

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モチーフのモデリング
前回の記事はこちらから

①大作準備

②大作進捗



モチーフに下色を入れ始めました。




レースをさらに浮き上がらせるため白で再度描きこんで

います。

まだまだモデリングの段階です。

少しずつそれぞれのモチーフの形と陰影の関係性が見え

始める段階でもあります。




この段階で光の当たる明るい部分には、若干の厚みを

もたせて絵の具を塗っていきます。

前回までが建物でいうと基礎の部分であり、この段階

はフレーム(骨格)作りにあたると思います。

下地とは違い、最終層に影響を与える工程になります

ので少し正確さを上げていきます。

私の場合は下地から計算して最低でも4層ぐらいを絵

の具の層を重ねていきます。

どの工程(層)にも意味があり、それぞれがお互いの

層を支えあい引き立てあう構造になっています。

完成した際に見えるのは最終層だけにはなりますが、

下層の絵の具を利用し上層を加筆したり、下層の絵の

具を透過させたり、することによって平面の絵画空間

の中に奥行きや深み空気層や光など目には映らないも

のも表現することが可能となります。




なぜこんな技術的なことを書いているかというと、こ

の工程自体が私の作品制作のコンセプトにも少し合致

しているところがあると最近気づいたからです。

私の絵画は目に見える最終層だけで成り立っているの

ではなく、目には見えない下層の部分や工程が機能し

あっていることで成り立っています。

そこには、様々な出会い、めぐり合わせ、時間の積み

重ねを記録しておける余地があるように感じています。

アナログな作業になるので雑音も拾っている可能性が

ありますが…。





最後に全ての工程が結びつき一枚の絵画として美しい

ハーモニーを響かせることを願っています。

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大作の進捗
前回投稿した100号の大作の進捗です。

現在はもう少し手が入っていますが、順を追って投稿していきます。





この段階では下地からレースを描き起こしていっているところです。

白の絵の具を使いレースの輪郭線を浮かび上がらせていきます。

特にグリザイユ技法というわけではありません。

一工程に時間がかかりすぎると大変(精神的に)なのと、

複雑な判断が必要のないように極力一工程あたりの

作業を単純化するという目的から使う絵の具や、

道具を最小化しています。



画面中に配置したレースは全部で30枚あります。

いつものことですが、

その網目やパターンを全て把握して描かないといけません。


この段階では細かいレースの網目パターンは省略して、

とにかく先に進めることだけを考えています。

近くで見るとめちゃくちゃ雑です。




それでも時間がかかってしまいます。


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大作準備中
100号(1303×1620㎜)の大作を

描き始めています。



下地を作り終えた状態のキャンバス。

いつもはここまで手の込んだことはしないの

ですが、これが後々の作業を少しでも楽にし

てくれることを願っています。






今回はレースのシリーズになりますが画面の大

きさに伴い、使うモチーフも大量です。




レースだけでもお腹一杯です。

この上にさらに果物やお菓子などを大量投入す

る予定です。





これらをどう配置するか試行錯誤中。

何度も配置を試しては変更し、自分が納得できる

形の画面を構成しています。

とは言え、細かな変更は画面上で行う予定で

いますからあくまで仮組にとどめておきます。

キリがないので。



この後の作業が上手くいくことを願って進めて

いきたいと思います。



完成作品は来年2022年の1月に京都文化

博物館にて行われる京都府新鋭選抜展にて公

開の予定です。

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ドローイング、デッサン、素描…。
タイトルにもありますように、

ドローイングもデッサンも素描も

意味は同じです。

言語が英語なのか仏語なのか日本語なのか

の違いでしかありません。

いずれも紙などの平面上にモノを描き表す

行為を指します。

私はデッサン、素描と言うことが多いです。


「シルバーのミニカー素描」鉛筆 色鉛筆 水彩


「オレンジのミニカー素描」鉛筆 色鉛筆 水彩


作品紹介ページ


今回はデッサンにてミニカーを描いてみまし

た。以前から一度有色地でデッサンをしてみ

たかったので今回色つきの画用紙を使い、そ

の紙の色を生かしながら描いてみました。

一般的にデッサンというと白い紙に鉛筆など

を使い、白から黒へのグレーの階調で描いて

いくイメージが強いですが、有色地で描くデ

ッサンの場合、地の色を起点に暗い階調を作

こともできますし、逆に地の色から白へ向か

って明るい階調を作っていくこともできます。

要するに紙の地色を中間の調子として扱うと

いうことです。

デッサンでは真っ白のところや真っ黒といっ

た極端な調子を使うことはほとんどなくて中

間のグレーの調子が画面の大部分を占めますし、

そのグレーの階調を作り出すことにデッサンの

作業の大部分を時間を持っていかれることが多

いです。

しかし、デッサンでは暗く見える陰影の部分や、

光を反射して明るく見えるハイライトの部分の

描きこみのほうが大事だったりします。


その大事な部分を集中的に描くために初めから

中間の調子のついた有色の下地を使うと割と

効率が良くものが描けるというわけです。

(簡単に描けるという意味ではないです)


私の憧れる昔の西洋の画家たちも絵画の描き出
しやデッサンなどで有色地のデッサンをしてい
ました。

私も油彩の作品の描き出しでは使うことが良く

あります。しかし、その層は隠れてしまい見え

ることはありません。

ですので今回デッサンの作品を描くことで私の

作品制作のプロセスの一端が残せればと思った

次第です。


今週より展示させていただきますのでご高覧

いただけましたら幸いでございます。



Drawing exhibition

COMBINE/BAMI galleryアーティストによるドローイングの展示会です。
■出品作家 釜匠 八木佑介 宮本大地 小橋順明 松本央 岡部賢亮 佐野暁 公庄直樹 阿部瑞樹 太田夏紀

2021.08.11 (wed) - 2021.08.20 (fri)
OPEN 12:00~18:00
※最終日午後4時閉廊









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