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本の出版・出版記念展
<本の出版・出版記念展>





この度、自身初となる書籍の挿絵を制作させていただきました。

タイトルは「百年カエル」です。

その名の通り、百年生きたカエルの物語なのですが、実はそのカエルの中に現代の少年の意識が憑依してしまいます。
しかもカエルになってしまっただけでなく、なんと戦前の先祖の暮らす時代にタイムスリップしてしまいます。
先祖の日常の暮らしや突如訪れる戦争が小さな里に与える影響を目の当たりにして少年は自分という存在のルーツを知っていきます。

カエルに憑依するという以外は、ほとんど実話を元に描かれています。





書籍は既に発売となっており、Amazonでご購入いただけます↓
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/486522159X/ref=ox_sc_saved_image_7?smid=AN1VRQENFRJN5&psc=1


どうぞよろしくお願いいたします。




そして、実はこの本を執筆したのは私の母でして、初の挿絵制作で初の親子共作をさせていただきました。

大変有り難い事に、この出版を記念して京都BAMI galleryにて「百年カエル」の原画展を開催していただける事となりました。
原画を実際に御覧いただける貴重な機会となりますので是非御覧ください。




↓↓以下展覧会詳細↓↓

◼️時を繋ぐもの
釜親子展 「百年カエル」
9月2日 (日) ~ 9月11日 (火)
※9月2日17:00よりオープニングパーティー開催
OPEN 12:00~18:00
期間中無休
※最終日午後4時閉廊

◼️COMBINE office /BAMI gallery
〒600-8824
京都市下京区二人司町21番地

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岡山訪問日記2018
8月4日から5日の2日間に渡り岡山を訪問しました。


目的は、

"備前焼体験"

そして、

"四つ手網漁"


昨年も今年も夏はまとまった休みを捻出できず、これといった夏イベントが久しく無かった中、ついにきたかと楽しみにしていた岡山訪問。

今回はその模様をお届け致します。


4日の朝に車2台で京都を出発!
岡山に到着して、今回の旅の立役者である小橋順明さんと合流!





備前焼作家である小橋さんには備前焼体験での指導は勿論、なんとその後の焼成までしていただきまさした。
また、四つ手網漁の手配までしていただき本当に何から何までお世話になりました。
小橋さん本当にありがとうございました。





まずは腹ごしらえ!
昼食にホルモンうどんをペロリと平らげて早速、備前焼体験の場である小橋さんの工房へ。





普段触れる事のない陶芸家の制作現場に興味津々。





窯や薪などについて小橋さんが丁寧に説明して下さりました。








そしていよいよ備前焼体験へ…!





まずは小橋さんによるレクチャーから開始です。
話されている手元で手際よくあれよあれよという間に器が出来上がっていき衝撃を受けました…

画家、彫刻家、漆作家など様々なジャンルの作家が集まりましたが、皆ほとんど初となる備前焼だったため真剣に指導に聞き入っていました。

レクチャーの後、ついに実際の制作へ…!

小橋さんが話されていた事を思い出しながら、その通りに制作しようと試みるも…

これが…

やはり実際に作ると難しかったです…





小橋さんのフォローにより苦戦しながらもなんとか形にすることが出来ました!

自分の肩書きや経験等忘れて一心不乱に土を触る時間は、素直に楽しく感じられました。
貴重な経験を本当にありがとうございました。


あっという間に感じられた備前焼体験を終え、次は念願の四つ手網漁!


…と、その前に少し寄り道をして観光へ。







はだか祭りで有名な西大寺とその付近にあるレトロな町並みを散策。





そして今度こそいよいよ四つ手網漁へ…!

この四つ手網漁とは岡山で古くから行われてきた漁の一つで、四角錐の網を海中に沈めて光に集まった魚を引き揚げるというシンプルな漁法です。





目の前に現れたのは海沿い(というか海の上)にそびえ立つ四つ手網小屋…!!





暗くなってからが本格的な漁の始まり!
それまでは小屋の前で海を眺めながらのバーベキュー!





洋画家M本氏の出で立ちがこの夏の素晴らしさを物語っていますね。






夕暮れが美しかったです。

そして夜になり四つ手網漁には続々と獲物が!!
主に小魚なのですが、中には…





イカ!!
ベイカと呼ばれるイカだそうです。
獲れたてを直ぐに調理して食べました。
美味!!







様々な種類の獲物が網に掛かる中、度肝を抜かれたのはこの"エイ"!!
裏側が可愛過ぎるので逃がしてあげました…


バーベキューに漁に酒盛りと思う存分夏を満喫しましたが、それだけではありません…

なんとこの四つ手網小屋…

カラオケ完備でした!





エアコンも完備なので、一息して涼みながらのカラオケに時間を忘れ盛り上がりました!

そして盛り上がり過ぎて時間を忘れ…





撃沈。

倒れ込むように就寝。



5日早朝。




朝からスイカで水分補給。
そして、小屋を綺麗に片付け怒濤の四つ手網漁終了です。





帰り道にも観光をしました。

…が、
前日の四つ手網フェスティバルの疲れが残っていたのか少しバテ気味でした…





しかし、そんな中でも美しい海の景色は心にしっかりと残るものとなりました。


とにかく楽しかった。
あっという間の2日間でした。




と、ここで終わるわけにはいきません。

備前焼体験で制作させていただいた作品。


小橋さんに焼成していただき完成したものが先日ついにギャラリーに届きました!





実物を拝見した時はとにかく驚きました…
私が作った形は置いておいて、何よりもまず質感と色に衝撃を受けました…!
写真ではわかりませんが、美しい黄金色を発色しています。





これもひとえに小橋さんの長年の経験のなせる技なのだと感服しました。





ダンゴムシも制作しました。
こちらも美しい質感と色彩です。


この作品は明日8月23日からBAMI galleryにて開催される展覧会に展示していただきます。
普段とは違い、ずらりと陶器が並ぶ少し雰囲気の違うギャラリー空間になりました。

皆様是非お越し下さい。

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鬼蜻蜒
今朝、散歩をしていたら遠くの民家の塀から異様な存在感を感じて思わず歩み寄った。







オニヤンマの羽化を見たのは生まれて初めてだった。

巨躯でありながら繊細なその姿に感動した。


そして何より、離陸間近の戦闘機のような緊張感や威圧感があり少し怖かった。


それまで暮らした水中から新たな世界へと飛び立つ。

一度飛び立てば命が潰えるまで休む事はないのだという覚悟がひしひしと伝わってきた。



しばらく観察してからその場を離れ、ふと振り返った時にはすでに姿はなかった。

貴重で意味のある瞬間に出逢えて光栄だった。

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スキマノケモノⅡ
昨日10日をもちまして『人工UMA展』終了となりました。

お越しいただいた方々に深く御礼を申し上げます。
ありがとうございました。


そして、
大変ありがたい事にBAMI galleryにて開催となります『スキマノケモノⅡ』に引き続き出品させていただきます。







『スキマノケモノ』とは釜匠(絵画)と太田夏紀(陶芸)の二人による展覧会です。











私は4展でご好評いただいた「箱船乃湯」と最新作2点を含めた計3点を出品させていただいております。

是非御覧ください。


↓展示詳細↓

■釜匠 太田夏紀『スキマノケモノⅡ』
  2018/06/11-06/18
  OPEN 12:00-18:00
※最終日のみ16:00まで
  期間中無休
http://combine-art.com/html/artist/ar_schedule.php?id=13

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混蟲について
前回ご紹介させていただいた新種の昆虫である“混蟲-こんちゅう-”

いよいよ来週30日に迫った発表を控え、今回はその混蟲について改めてご紹介させていただく。
少々長くなるが是非お付き合い願いたい。

まず、混蟲とは一体何なのか、どのような生物なのかについて簡潔に説明しておきたい。


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自然環境の激減により減少の一途を辿る昆虫達は、人類の暮らす都市部に移り住み適応する道を選んだ。
人々が大量に消費し廃棄するゴミは、もはや彼らにとってかつてのような害ではなく今や貴重な糧となった。
彼らは人々の生活に紛れ込み、巧みに擬態・適応し新たな種“混蟲”となった。
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混蟲は凄まじい適応力で現在も種類を増やし分布を広げ続けている。
今や彼ら混蟲がどのような形体や生態で、どれだけの個体数が存在しているのか見当もつかない。
とはいえ、一般人が彼らに気付く(意識できる)事はほとんど無く、ましてや捕獲など至難の業だ。

彼らは人々の暮らしの“スキマ”に紛れ込む。
綺麗に整理整頓されたように見える都市の裏側に存在する“澱み”こそ彼らの住処だ。

今回発表させていただく混蟲達はそんな希少な彼らの中でも比較的観察が進んだ種類を選んだ。
※研究ノートも掲載するが私的に書いたもので字が読みにくいため、下部に抜粋して書き出しておく。






➀「マンサツガ」(万札蛾)







日本最大の蛾で知られるヨナグニサンの新種。
羽の模様が紙幣の一万円札に擬態している事からこの名で呼ばれているが、正式には「カミマネガ」(紙真似蛾)と呼ばれる。
カミマネガという名前で分かるように紙幣以外でも紙状のもの(新聞・雑誌・チラシなど)であれば基本的にはどんなものにでも擬態する。
幼虫の時期に最も多く摂取した紙の模様を記憶し、成虫となった際に羽へ反映する。
よって、複数種類存在しているようだが、実際には全て同種と考えられる。
幼虫の時の体色は白。
全く同じ習性を持つ混蟲に、ヒデムシやシラセバッタ等がいる。

他の蛾同様に夜行性で街灯等に集まっているのを稀に見つける事が出来るが、昼間に見かけた事は一切無く一体どこでどのように過ごしているかは全くの謎である。
成虫には口が無く、幼虫期に蓄えた栄養のみで繁殖を迎え、成虫になってわずか1週間程で寿命を迎える。

最も多く見受けられるのは新聞と雑誌に擬態した個体だが、稀にこのように紙幣に擬態した個体も見受けられる。
その中でもこのように一万円札で模様も克明に真似ている個体は大変珍しく、私もたった一羽しか捕獲した事がない。

数ある混蟲の中でも特に目立つ事から、一般人に最初に発見された混蟲でもある。
そのため乱獲の対象となってしまい現在では数を極端に減らしてしまった。
一部のマニアの間では、高値で取引されるマンサツガを意図的に生み出すために紙幣を餌として与え人工飼育を試みているようだ。
幼虫から成虫までの間に必要な紙幣の数が膨大になる事から餌となる紙幣はほぼ全て偽札だ。
そのため人工飼育されたマンサツガの羽の模様は若干精度が落ちる。

あまり言いたくはないが、混蟲の中で最も進化に失敗した種と言わざるを得ない。




➁「ガラムシ」(殻蟲)








木の枝に巧みに擬態するナナフシの新種。
木の枝ではなくタバコの吸殻に擬態している事からガラムシ(殻蟲)と呼ばれる。
他にもタバコムシやシケモクムシとも呼ばれている。
混蟲の中で最も容易に発見することが出来る種類だ。

ナナフシは本来枝に擬態し樹上に生息しているが、このガラムシは主に地面に生息している。
特に道路脇の隅を好み、ゴミに紛れてじっとしている事が多い。
飼育下でも常に水槽の隅にいて、ほとんど動かない。

餌はタバコの葉。
体のタバコ部分は本物のタバコで、タバコの吸殻を補食する際に中身の葉を食べた後そのままタバコの紙部分を体に被って擬態する。
体全てを覆うほどタバコを纏った後は、1つ吸殻を食べる度に古い吸殻を脱ぎ捨てていく。
体に付着したタバコの紙を剥がす事が出来るが、その状態にすると非常に神経質になりわずか数日で死に至ってしまう。
しかし、その点にさえ注意すれば特に難しい技術を必要としないため、餌が多く確保できる喫煙者であれば非常に飼育しやすい混蟲だ。

幼体は時は普通のナナフシとほとんど変わりない形態をしている。
メスは繁殖期になると腹部の端が薄紅色に色付く。

混蟲の中でも特に多く発見することが出来る事から、上手く都市に適応混蟲だと言える。




➂「シラセバッタ」(報ば飛蝗)







新聞紙に擬態したバッタの新種。
主に新聞紙に擬態しているが、体色のバリエーションは多岐に渡り他にもチラシや雑誌に擬態した個体も発見されている。
それら全て同種のバッタで総称して「シラセバッタ」と呼んでいる。

餌は新聞やチラシ・雑誌等の古紙で幼虫の時期に最も多く摂取した紙の模様を記憶し、成虫となった際に体へと反映する。
幼虫の時の体色は白。
全く同じ習性を持つ混蟲に、ヒデムシやカミマネガ等がいる。

生息場所は新聞等の古紙が沢山集まる場所で、主にアパートやマンションなどのゴミ捨て場に多く生息する。
また、生息地域の古紙回収の日を記憶することができ、その日に注意深く探せば比較的容易に発見する事が出来る。(それでも一般人には滅多に発見されないが)

混蟲の中でも本種は最も初期に発生し急速に分布を広げ個体数も多い。
おそらく全混蟲の中で最も多く生息しているのは本種だ。
そして、その後を追うようにしてツツミカマキリ等の肉食混蟲も多く発生し、分布を広げていった。




➃「ツツミカマキリ」(包蟷螂)







段ボールなどの梱包材に擬態したカマキリの新種。
マレーシアに生息するヒシムネカレハカマキリに形態が酷似している事から近類種と推測する。

段ボールに非常に上手く擬態した体の質感や模様もさることながら驚くべきはその鎌(カマ)の部分だ。
良く見ると段ボールの断面の形状を見事に表現している。
カマを胸に構えている状態は見事に段ボールそのものに映る。
蝶やバッタ等の草食混蟲が擬態するのは主に我々人間等の捕獲者から身を隠すためだが、このツツミカマキリ等の肉食混蟲はそれだけでなく、他混蟲を上手く捕食するための擬態も並行している。

幼体の頃は一見普通のカマキリと変わりない。
餌はシラセバッタ等の混蟲。
そして普通の昆虫も捕食する。
理由は不明だが混蟲は混蟲よりも普通の昆虫を好んで捕食する傾向があるようだ。

私はその理由として、混蟲は昆虫に新しく取って代わる種として君臨しようとしているからだと推測している。
その証拠に、蝶・バッタ・カマキリ・ナナフシ・コノハムシ・甲虫と、ほとんどの種類の昆虫で混蟲としての新種が確認された途端に従来の昆虫は激減する傾向にある。




➄「ワギリムシ」(輪切蟲)







インドネシアやマレーシアの熱帯雨林に生息するバイオリンムシ(ウチワムシ)に酷似した形態の新種。
その姿は混蟲の中でも特に奇っ怪で、生息数は極端に少ない。
羽の部分が輪切りの果物や野菜に擬態している事からワギリムシと呼ばれる。
羽の部分はリンゴ・オレンジ・レモン等の果実が多いが、稀に玉葱などの野菜も発見される。
体長に比べて厚みが5mm程と非常に薄いため、捕獲が非常に困難な事も生息数が少ないとされる理由なのかもしれない。
この姿からは想像し辛いが、きちんと飛行能力を有している。

餌は果物や野菜。
混蟲の中では珍しく自然由来の食物を捕食する事も生息数が少ない理由なのかもしれない。
ある程度腐った果物が好みのようで、その独特の匂いに惹き付けられているようだ。
ワギリムシ自体も甘ったるい体臭をしている。
生息場所は他の混蟲と同じくゴミが多い場所で、特にワギリムシは餌となる残飯等が多い飲食店街に多く生息している。
とはいえ、その姿を見かける事は滅多に無く、その奇っ怪な姿と希少性からパリなど諸外国の博物館が大金を払ってでも収蔵しようと躍起になっている。



⑥「コゼニムシ」(小銭蟲)







混蟲の中でも特に発見が困難な種がこのコゼニムシの仲間だ。
この混蟲もカンカリムシ同様、ごく最近発見したばかりの新種になる。
多種に比べて甲虫は適応に時間がかかったのだと推測する。
1円玉→ココゼニムシ
5円玉→アナゼニムシ
10円玉→コゼニムシ
50円玉→オオアナゼニムシ
100円玉→ゼニムシ
500円玉→オオゼニムシ
以上6種の硬貨全てで擬態が確認されている。
どれも形・質感ともに本物の硬貨そっくりだ。
しかし唯一、重さだけ本物の硬貨と異なり軽いため、手に持った時の小さな違和感で気付く事がある。

腹部は昆虫本種の部分が露出しているが、背中部分は硬貨とほぼ変わらない。
餌は不明。
更に繁殖方法や幼体・成体の有無や形状など、そのほとんどの生態が謎である。

私はこの6種のゼニムシは全て同種と考えている。
その証拠に一定期間飼育していると、どの個体もサナギ状になって休眠する。
おそらくこの間に1つ大きな硬貨へと変化しているのだが、飼育が大変難しく羽化する前に息絶えてしまう。
そして、最も気になるのは一番大きな硬貨である500円玉のオオゼニムシもサナギになる事だ。
500円玉より大きな硬貨は存在しないので、オオゼニムシが変化したサナギが羽化した時は一体どのような姿に変わるというのだろうか…




⑦「カンカリムシ」(缶借蟲)







混蟲を都市に放ってから沢山の新種を発見したが、その中でも特に驚いたのがこのカンカリムシだ。
この頃はすでに私自身ですら混蟲を発見することが難しくなっていた。
彼らは姿形だけでなく材質や質感ですらも巧みに変化させはじめた。
このカンカリムシは体までアルミ缶そのものだ。
手にした時の冷たい感じ、光沢と重み。
昆虫というより精巧に出来た機械のようだ。
更に面白いのはこの混蟲は本物のゴミ(缶)を用いて擬態するというところだ。
この缶を借りる姿からカンカリムシと呼ばれる。
餌は不明。
このカンカリムシは擬態を最優先する進化の結果、脚を完全に腹部に収納するために脚の一部(先端)が退化している。
これは同じコガネムシの仲間であるスカラベに非常に似ている。
この種は未だ謎の多い種だがその中でも特に繁殖方法についてはほとんど分かっていない。
ただ、この種の一部に缶のプルトップを頭部に付着させた個体が見つかっている。
これはカブトムシ等の甲虫のオスに見られる角と同じようなものではないかと推測する。
角も背の缶同様に、口から出す強い粘性の唾液を用いて付着させている。

私はこのカンカリムシとコゼニムシの2種が実は同種の混蟲ではないかと考えている。
腹部(本体)の形状だけ見れば形状が酷似しているし、この種特有の匂い(おそらく唾液による)も酷似している。
コゼニムシは硬貨の一番大きな500円玉のオオゼニムシまで確認できているが、もしそれ以降も成長しているならば硬貨以外のものに擬態しなければならなくなる。
その疑問に答える仮説がこのカンカリムシへの成長である。


以上。




私の発表する混蟲以外にも様々な生物がこの展示で発表される。

姿形は違えど彼らは一様に人という存在が生み出した“澱み”や“矛盾”を孕んでいる。

私は今回の展示をきっかけに“彼ら”の存在に気付いてもらいたいと思っているわけでなはい。

彼らが“何に”擬態し“何処に”生息するかを知ることで、人という存在がどんな生物なのかを各々感じ取ってもらいたいと願っているのだ。


釜 匠





↓展示詳細↓

■『人工UMA展』
- Artificial Unidentified Mysterious
Animal Exhibition -
  2018/05/30-06/10
  OPEN 12:00-18:00
※最終日のみ16:00まで
  期間中無休
http://www.combine-art.com/html/gallery/ga_schedule.php

■会場
  BAMI gallery
  〒600-8824
  京都市下京区二人司町21番地
  TEL 075-754-8154
  office@combine-art.com
http://combine-art.com/html/gallery/ga_access.php

■発表者
釜匠 (かま・たくみ33歳)
佐野曉 (さの・あきら37歳)
宮本大地 (みやもと・だいち27歳)
松本央 (まつもと・ひさし35歳)
遠藤良太郎 (えんどう・りょうたろう31歳)
太田夏紀 (おおた・なつき25歳)
岡部賢亮 (おかべ・けんすけ28歳)

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