うちの子 ~クウちゃん・その2~
May 18,2009
うちの子シリーズの続きです!
前回カメレオンとの出会いから、実際に家に迎え入れるまでを書きました。
早速その続きを書きたいと思います。
中学二年生の私は生まれて初めてのカメレオンとの生活に毎日胸をときめかせていました。
しかし、ある日カメレオンの身体の異変に気づきました。
カメレオンは本来、常に木の枝に掴まっています。それは眠る時も同じで、枝に掴まったまま器用に眠ります。
しかし家のカメレオンは、前足の2本だけで枝からぶら下がっていました。
まさに宙吊りのような格好で眠るカメレオンに不安を覚えた私は、早速翌日カメレオンを購入したペットショップに相談に向かいました。
カメレオンを見た店員は
「後ろ足の2本が死んでいる」と言い、
どうやら枝から落ちてしまい、その拍子に腰の骨を骨折したのではないかと話しました。
全長10cm程の小さなカメレオンにギブスをつけるわけにもいかず、ましてや当時カメレオンを見てもらえるような獣医を知らなかった私はやむを得ずそのまま帰宅しました。
そして次の日カメレオンは亡くなりました。
本当にショックで、
完全なるペットロス症候群に陥ってしまいました。
それから一年間、自室にあるカメレオンのお家はそのまま放置し、
中学三年生ということで受験勉強に忙しい日々を過ごしました。
無事高校に進学し、動物を飼うことがすっかりなくなっていたそんな時、あるキッカケで再びカメレオンにめぐり合うこととなりました。
高校生活にも慣れだした頃、当時交際していた人が
「アルバイトの初任給がたっぷり入るから、ご馳走したげる!」
と言ってくれました。
そして、その席で驚くべきことが起こりました…
なんと、カメレオンをプレゼントされたのです!
カメレオンを亡くしてから酷く落ち込んでいた僕を見かねてのことだった思うのですが、
今考えると信じられません…
とにかく、いきなりの出来事で多少戸惑いもありましたが、カメレオンとまた暮らせると思うと喜びを隠せずにいました。
そうして再び家にカメレオンがやってきました。
その子の名は「レオン」
カメレオンのレオンをとり命名しました。
前回の辛い思い出から、カメレオンに関する情報をネットや書籍で調べまくり、飼育にあらゆる工夫を凝らしていきました。
その甲斐あってレオンはスクスクと大きくなり、わずか一年で体長は10cmから40cm程へと成長し、すっかり大人のカメレオンになりました。
そしてその頃、動物と暮らすことが大好きになっていた私の部屋には様々な種類のトカゲ等が仲間入りしていました。
多い時には約30匹程度はいたと思います。
部屋には温室を設置し、温度等を全て一括して管理していました。
そしてレオンが1歳を越えた頃、私が今でも夢に見る程の大惨事を起こしてしまったのです。
つづく
うちの子 ~序章~
April 27,2009
私の作品で必ず使用されるモチーフ
「動物」
作品を見ていただいた方がよくされる質問で
「やっぱり動物好きなんですか?」
というのがあります。
もちろん大好きです。
人という動物も好きですが、それ以外の動物に対してとても強い憧れを感じます。
人と人を中心として成り立つ今の世の中で、忘れがちなのは彼らの存在。
私は言葉も通じない彼らに、なぜかとてつもない距離を感じます。
疎外感と言ったらいいんでしょうか…。
そんななか、私は彼らを強く美しく描きたいと思っています。
そのために出来れば写真等ではなく本物を間近で感じたい!
ということでよく足を運ぶのが動物園!
でも動物園は意外と動物との距離があるんですよ…。
で、動物園よりも良く行く場所!
それがペットショップです!
一見生々しい形態のお店ではありますが、動物との距離はとてつもなく近くなります。
例えば、イグアナ。
同じイグアナでも動物園の擬ジャングルの中でいるのとペットショップの水槽の中にいるのとでは雰囲気が大きく違います。
動物園の動物達は自然に近い形で元気にしていますが、どこか偽物のような感じがするのに対し、ペットショップの水槽内にいる動物達は生々しいほど生命としての存在感を感じさせます。
そうして私はペットショップに入り浸ります!
長い時は丸一日います…。
ショップの店員とお昼ご飯を一緒に食べたりもします。
ショップの店長にスカウトされたりもします。
そして
おうちに家族が増えます…
はじめは図鑑やインターネットで知った動物を、是非この目で見てみたいという気持ちからペットショップに足を運ぶんですが、
調べているうちに自分自身がその動物に魅入られてしまい、実際におうちにお迎えしたことが多々あります。
今でもおうちを賑わしてくれている彼ら。
そんな彼らが私の絵の中に多数登場します。
これから、うちの子シリーズと題してそんな彼らをちょこっとずつ紹介していきたいと思います!
(動物が嫌いでない)皆様乞うご期待!