May 15,2009
以前日記に予告させていただいた、うちの子シリーズです!
記念すべき第一回は…
うちの看板息子のクウちゃんです!
(※長文と動物が苦手な方はご遠慮下さい…)
私の作品に一番高い確率で登場する動物“カメレオン”
その独特の風貌で私の心を魅了してやまない彼ら。
クウちゃんもそんなカメレオンです。
正式な種類はエボシカメレオン(和名)。頭の角が日本の烏帽子に似ていることがその由来です。
英名のVailed chameleonは“ベールを被ったような”という意味です。
故郷はイエメン共和国ですが、クウちゃんは日本国内で生まれた子です(CB)
体長は大人で全長65cm(メスはそれより小型)とカメレオンの中では大型種に入ります。
カメレオンと暮らす上で重要なことの一つに、“水”があります。
カメレオンは本来、木の上に生息しているので水は朝露や雨などを舐めて飲んでいます。
ですから、飼育下でボウルに水を入れて置いていてもそれを水と認識できないんです。
ので、カメレオンに水をあげる場合は霧吹きなどで身体や葉を濡らしてあげるか、ドリッパー式の給水機などで上からポタポタと水滴を葉などに垂らしてあげるようにします。
このように水をいかに上手く与えるかがカメレオンと暮らす上で重要になってきます。
しかしクウちゃんの住んでいるイエメンは年間降水量が少ない地域です。
そこでこのエボシカメレオンは他の種類にはあまり見られない野菜や果物を食べる傾向があります。
そうすることで足らない水分を補います。
<イチゴを貪り食うクウちゃん>
飼育技術や機材が不足していた昔、カメレオンは飼育が難しい爬虫類として有名でした。
切花にたとえられるほどで、1ヶ月生きて御の字、3ヶ月生きれば儲けものとまで言われていたぐらいです。
しかし、その印象を一掃させたのがこのエボシカメレオンです!
カメレオンの中では比較的丈夫な方で、環境にもある程度適応し、場所さえ確保すれば飼育はそれほど難しくなく、寿命も5年から10年は生きてくれます。
さて、ここからはクウちゃんと出会うまでのカメレオン人生を綴りたいと思います。
私は幼少時代からトカゲが好きで、その中でもカメレオンという動物にとても興味がありました。
中学にあがった時に、たまたま知人から譲り受けたワニガメ。
その餌を買いにわざわざ自転車で30分以上かかる兵庫県のペットショップに毎週通っていました。
そのペットショップの名は…
“最後の楽園”
…その名に相応しく、店内には見たことのないような動物がひしめき合っていました。
そこで初めて実物のカメレオンに出会ったのです。
<エボシカメレオンの赤ちゃん>
しかも何かの偶然か、前日に放送していた“世界ウルルン滞在記”にカメレオンが登場して、その姿に魅了されたばかりでした。
中学生の私はその目で初めて見るカメレオンを前にしばらく動けませんでした…
そしてその日、丸一日カメレオンの前に立ちっぱなしでした。
店員さんに飼い方を必死に聞きましたが、相手は中学生。店員さんも本気では相手にしてくれません。
しかもカメレオンは当時今ほど安価ではなく、中学生にとっては高い買い物でした。(今でもある程度します…)
その日の夜、私は全身全霊をかけて母に頼み込みました。
「カメレオンを飼いたいねん!!」
母は絶句…
犬や猫ならともかくカメレオンて…
しかし土下座をする勢いで頼んだ私に母は仕方なく許可。
次の日私は天にも昇る気持ちでペットショップに走りました。
前日は相手にしてくれなかった店員さんも、私が“買う”と分かった途端丁寧に説明してくれました。
帰り道、まるで爆弾でも入っているのかという程慎重にカメレオンを運びました。
こうして中学二年生の夏、私は生まれて初めてのカメレオンを部屋に迎えることが出来たのです。
…幸せの絶頂でした。毎朝カメレオンに向かい何時間でも見とれていました。
しかし、わずか1ヶ月もしないうちに悲劇が訪れることとなりました…
つづく
記念すべき第一回は…
うちの看板息子のクウちゃんです!
(※長文と動物が苦手な方はご遠慮下さい…)
私の作品に一番高い確率で登場する動物“カメレオン”
その独特の風貌で私の心を魅了してやまない彼ら。
クウちゃんもそんなカメレオンです。
正式な種類はエボシカメレオン(和名)。頭の角が日本の烏帽子に似ていることがその由来です。
英名のVailed chameleonは“ベールを被ったような”という意味です。
故郷はイエメン共和国ですが、クウちゃんは日本国内で生まれた子です(CB)
体長は大人で全長65cm(メスはそれより小型)とカメレオンの中では大型種に入ります。
カメレオンと暮らす上で重要なことの一つに、“水”があります。
カメレオンは本来、木の上に生息しているので水は朝露や雨などを舐めて飲んでいます。
ですから、飼育下でボウルに水を入れて置いていてもそれを水と認識できないんです。
ので、カメレオンに水をあげる場合は霧吹きなどで身体や葉を濡らしてあげるか、ドリッパー式の給水機などで上からポタポタと水滴を葉などに垂らしてあげるようにします。
このように水をいかに上手く与えるかがカメレオンと暮らす上で重要になってきます。
しかしクウちゃんの住んでいるイエメンは年間降水量が少ない地域です。
そこでこのエボシカメレオンは他の種類にはあまり見られない野菜や果物を食べる傾向があります。
そうすることで足らない水分を補います。
<イチゴを貪り食うクウちゃん>
飼育技術や機材が不足していた昔、カメレオンは飼育が難しい爬虫類として有名でした。
切花にたとえられるほどで、1ヶ月生きて御の字、3ヶ月生きれば儲けものとまで言われていたぐらいです。
しかし、その印象を一掃させたのがこのエボシカメレオンです!
カメレオンの中では比較的丈夫な方で、環境にもある程度適応し、場所さえ確保すれば飼育はそれほど難しくなく、寿命も5年から10年は生きてくれます。
さて、ここからはクウちゃんと出会うまでのカメレオン人生を綴りたいと思います。
私は幼少時代からトカゲが好きで、その中でもカメレオンという動物にとても興味がありました。
中学にあがった時に、たまたま知人から譲り受けたワニガメ。
その餌を買いにわざわざ自転車で30分以上かかる兵庫県のペットショップに毎週通っていました。
そのペットショップの名は…
“最後の楽園”
…その名に相応しく、店内には見たことのないような動物がひしめき合っていました。
そこで初めて実物のカメレオンに出会ったのです。
<エボシカメレオンの赤ちゃん>
しかも何かの偶然か、前日に放送していた“世界ウルルン滞在記”にカメレオンが登場して、その姿に魅了されたばかりでした。
中学生の私はその目で初めて見るカメレオンを前にしばらく動けませんでした…
そしてその日、丸一日カメレオンの前に立ちっぱなしでした。
店員さんに飼い方を必死に聞きましたが、相手は中学生。店員さんも本気では相手にしてくれません。
しかもカメレオンは当時今ほど安価ではなく、中学生にとっては高い買い物でした。(今でもある程度します…)
その日の夜、私は全身全霊をかけて母に頼み込みました。
「カメレオンを飼いたいねん!!」
母は絶句…
犬や猫ならともかくカメレオンて…
しかし土下座をする勢いで頼んだ私に母は仕方なく許可。
次の日私は天にも昇る気持ちでペットショップに走りました。
前日は相手にしてくれなかった店員さんも、私が“買う”と分かった途端丁寧に説明してくれました。
帰り道、まるで爆弾でも入っているのかという程慎重にカメレオンを運びました。
こうして中学二年生の夏、私は生まれて初めてのカメレオンを部屋に迎えることが出来たのです。
…幸せの絶頂でした。毎朝カメレオンに向かい何時間でも見とれていました。
しかし、わずか1ヶ月もしないうちに悲劇が訪れることとなりました…
つづく