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新年御挨拶+小橋順明展「気配」陶彫と平面作品のご案内。
謹んで新春のお慶びを申し上げます



昨年末、関東に出ていまして。

庭園美術館でボルタンスキーを体験し
すこし足を延ばして
マークロスコ、サイ・トゥオンブリ―、フランク・ステラ
レオナール藤田の大作を実見しました。

どれもずっと見たかったものばかりだから良かったのだけど

今、作品が物語るのは時代と熱気の痕跡

当時と今を繋ぐ時間を軸に四次元的な世界を感じて感動している部分が意外に多い。

質量は保存される法則だし

質量はエネルギーそのものでもあるから

当時、作品を事件にしたその熱とは熱の偏りであるはずだ

今、その熱の偏りは何処にあるべきなのかと

熱の波の高い所に行くことが出来たら

高い波の頂点から最も深い海を知ることが出来るだろうか。

長野のお酒、大雪渓を呑みながら

そんなことを考えていた。

さて

臨済四喝というのがあります。

ある時の一喝は金剛王宝剣の如く
ある時の一喝は踞地金毛の獅子が如く
ある時の一喝は探竿影草の如く
ある時の一喝は一喝の用を成さず

と。


今、その一喝は何の一喝なのか

まさにその喝

喝と言っても

喝と言うとは限りません。

喝とはまた、活、克、括、且つ、割、勝、轄なのです。

と勝手に思う今日この頃。

維摩居士これまた妙好人であり、君子であり

凡人が核心を得るには

核心の周囲を掘り

核心ごと根を傷つけないよう

大きく優しくつかみ取るよりほかないのです。

最後まで核心を見ることはできないのです。

だから作品を作るのは不安でしょうがない。

それでも確かに、在るのだ、この中に。

そして

2017年の展覧会のお知らせです。

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小橋順明展 「気配」 ~陶彫と平面作品~
会期:2017年2月22日(水)~28日(火)
会場:岡山天満屋 5階 美術ギャラリー

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この展覧会には意味がある

それは、ごく私的な意味合いにとどまらないはずだと

思うからこそ

ここに、これを、持ってきた。

つもり

散文失礼いたしました。


小橋順明



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小橋順明作品展示レポ:ロマン美術館企画「内在する触感」その3


山之内町立志賀高原ロマン美術館
2016年夏季企画展
Touch with Skin 内在する触感

会期:2016(平成28)年7月24日(日)- 10月10日(月・祝)   
休館日:木曜日 8月11日(木・祝)、9月22日(木・祝)は開館
開館時間:9:00-17:00 (ただし入館は16:30まで)  
入館料:大人500円、小人300円
出展作家  小橋順明、田淵三菜、疋田義明、西澤伊智朗、
  耳のないマウス(松田朕佳、石射和明、石倉一誠、雨宮澪)

http://www.s-roman.sakura.ne.jp

小橋、搬入のための2泊3日の長野出張をレポートしています。。。

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出張最終日(展覧会初日)

※現在オープンしております。

長野出張最終日はそのままオープニング。
オープニングの内容は
このレポの冒頭にアップしているので
コチラをご参考ください。
↓↓↓↓↓
http://combine-art.com/html/blog/masaaki/post/blog.php?post_id=2101

他の展示の作家さんともお話が出来て、とても充実した密度の高いオープン初日を過ごすことが出来ました。
気持ちとしてはもう一泊したいところでしたが
充実した時間を過ごした分、次へ歩みをすすめなくてはいけません。
昼過ぎには長野を出発、日が変わるころには岡山へ帰宅したのでした。。。。。

今回の投稿では

オープニングのアーティストトークの中でお話しさせていただいたことに
内容を追加して文章としてまとめる感じで、
作品について簡単に解説してみようと思います。



*****

作品を制作するためにはとにかくいろいろ考えます。
哲学、宗教、素材、存在。。。。
でも、展示された作品はすでに人格をそなえ、もはや僕の一部ではありません。
真剣に鑑賞していただいた時、鑑賞者の中に生まれた感覚こそが真実です。
作った僕はこんなことを考えて作った程度に受け止めていただけたらと思います。

展示室3
■「クロアゲハ」「ミヤマクワガタ-飛翔-」「ミヤマカワトンボ-暗-」「ヤマトカブトムシ-飛翔-」「オニヤンマ」「モンシロチョウ」
この素材の複雑な変化は焼成による土から陶への劇的な変化の顕在化そのものです。まさに土から生まれるのです。
昆虫の表面の質感や色をつぶさに観察していただくことで、生命を感じていただきたいという思いです。
それは素材の中の変化、生命というコンセプトとの接触でもあるはずです。



■「untitled」
黒川紀章氏のデザインした背丈を超える展示ケースが4つ。ケースを含めた空間を1つの作品としました。
4つの中には何もないケースもあれば、糸を張っただけのケースもあります。「在る」と、「無い」のギリギリのせめぎ合い。



展示室4
■「あっち側/皮膚/こっち側」
この作品は特に今回の展覧会のために作りました。そのため今回の作品の中で最もこの「場」に特化した展示となっています。
展示室4は展示室3から展示室5へ向かうための通路のような役割も持っており、水族館のように壁にはめ込まれた10個の窓、壁面が展示空間となっています。
この空間を1つの作品としてインスタレーションとしていますが、鑑賞者は、展示室全体を「風景」として鑑賞することはできません。
ここでは、展示窓の中に皮膚、生死、境界線、などをテーマにした、それぞれのオムニバスな「小さな物語の印象」を、通路の導線に従って目に入れていくことで
境界線としての皮膚の触感をとりまく生と死と、これらすべてを抱きしめるような「存在」というものを
印象のコラージュのように、頭の中の風景として感じていただけたらと考えました。
さまざまな名もない生と死の物語の中に「耳なし芳一」「慧可、断臂求法」「創世記」「般若心経」がその印象を部分的に重ねながら混ざっています。。。





*****

いかがでしょうか?
僕以外にも4組の作家が作品を展開しています。
それぞれの持つコンセプトもかなり深度のある哲学を持っていますので
ぜひ、ご高覧いただけましたらと存じます。


お勧めは、美術館から車で5分。渋温泉での一泊と合わせてのご観覧。
一泊二日の避暑旅行。
渋温泉の文化的密度はものすごいです。
長野の食を味わえる飲食店もあります。

長野はとても美術館や博物館施設が多く、他の地域の観光との組み合わせも
文化面で充分に楽しんでいただけると思います。


会期は10月10日まで

以上
4回にわたった事後報告

長野出張:ロマン美術館企画 Touch with skin「内在する触感」:小橋順明作品展示レポートでした。


こばし









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小橋順明作品展示レポ:ロマン美術館企画「内在する触感」その2
山之内町立志賀高原ロマン美術館
2016年夏季企画展
Touch with Skin 内在する触感

会期:2016(平成28)年7月24日(日)- 10月10日(月・祝)   
休館日:木曜日 8月11日(木・祝)、9月22日(木・祝)は開館
開館時間:9:00-17:00 (ただし入館は16:30まで)  
入館料:大人500円、小人300円
出展作家  小橋順明、田淵三菜、疋田義明、西澤伊智朗、
  耳のないマウス(松田朕佳、石射和明、石倉一誠、雨宮澪)

小橋、搬入のための2泊3日の長野出張をレポートしています。。。

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長野搬入、2日目





志賀高原ロマン美術館は、建築はもちろん、内装、展示ケースにいたるまで
設計者である黒川紀章氏の「自然との共生」というコンセプトによって
特徴的にデザインされています。

ホワイトキューブの展示室と違い
黒川氏の作品としての空間とうまく協調しながら、最終的に僕の作品のコンセプトが表現されるようにしようと思いました。。


展示室の中を
ぼそぼそぼそぼそ独り言を言いながら。
ぐるぐるぐるぐるする時間が占めていきます。

練ってきたプランが
実際の現場でどう具体化できるか。





問題になると予想していたことがさして問題にならなかったり
思いもしなかった問題があったり。



なんとか夕方にはライティングまで調整して「これでよし」というところまで持っていくことができました。

その夜
美術館の方に渋温泉の裏路地を案内していただきました。。



増殖に次ぐ増殖で生き物の体内に入ったような感覚
このディテイルのすべてに機能がある



この山間に表れた生き物が
何百年と生き続けている。
ここは、すごいところです。

次回でレポートは終わりです。

こばし









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小橋順明作品展示レポ:ロマン美術館企画「内在する触感」その1
山之内町立志賀高原ロマン美術館
2016年夏季企画展
Touch with Skin 内在する触感

会期:2016(平成28)年7月24日(日)- 10月10日(月・祝)   
休館日:木曜日 8月11日(木・祝)、9月22日(木・祝)は開館
開館時間:9:00-17:00 (ただし入館は16:30まで)  
入館料:大人500円、小人300円
出展作家  小橋順明、田淵三菜、疋田義明、西澤伊智朗、
  耳のないマウス(松田朕佳、石射和明、石倉一誠、雨宮澪)

小橋、搬入のための2泊3日の長野出張をレポートしています。。。

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搬入初日、、、

AM3時に岡山を出発して、長野へ

途中、かねてより行きたかった、ある場所に立ち寄りました。


茅野市尖石縄文考古館
http://www.city.chino.lg.jp/www/toppage/1444796190237/APM03000.html

縄文のビーナス、仮面の女神で有名なところです。
長野は見るべきものが本当にアチコチに。。。



それにしても、本当にドライブ日和、晴天の長野

お昼過ぎ、ロマン美術館に到着。。。。

はっきりいってハードな旅。初日は段取りを打ち合わせする程度で本格的な展示作業は明日。。。。
なんて言っていたのに、、、
展示室を見ているうちにムズムズしてきて
いつの間にか開梱、そのまま搬入作業を開始してしまいました。



今回の2泊は
渋温泉でお世話になりました。

ゆったりした調子の老夫婦が営む歴史ある旅館
なんの予備知識もなく訪れたのですが
なんとなく旅館の部屋の窓を開けてみると。



てんこ盛りの一日は
温泉街の燈火とともにボヤボヤとまどろんで
溶けて行ったのでした。



翌日は搬入二日目、いよいよ本格的な作業に入ります。
(もう初日から本格的でしたが。。。)

こばしでした

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小橋順明作品展示レポ:ロマン美術館企画「内在する触感」序
長野県は山ノ内町志賀高原ロマン美術館での夏季企画展
Touch with skin 内在する触感

2016年7月24日
オープンいたしました。



オープニングでは多くの方にご来場いただき
テープカットなどの大役?も仰せつかり
ギャラリートークも軽妙に?
なんとか役割を果たすことが出来ました。








5組の作家の展示だったのですが
他の作家さんの作品内容も高度な技術とコンセプト、人物も素晴らしく
充実した2泊3日の長野出張(搬入2日→オープニング)となりました。

小橋の作品の反響も思いのほかよく
この企画展のためのインスタレーションなど含めて
少しベクトルを変えた作品についても
学芸員の方も僕自身の作品の通底しているコンセプトの部分について理解してくださっており
良い意味で裏切られたとおっしゃってくださいました。。


それぞれの作品の質量が高く
企画コンセプトと展示の一体感
導線など、キュレーションも効いており
比較的シンプルな構成ながらとても素敵な展覧会だと
一人の鑑賞者として素直に思いました。
黒川紀章設計の建築、展示室と作品との戦いと調和の妙なども見所ではないかと思います。




会期は10月10日まで

ぜひ
多くの方にご覧いただきたいです。


小橋の作品について
搬入、長野出張レポートを次回より3回に分けてお送りしたいと思います。


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山之内町立志賀高原ロマン美術館
2016年夏季企画展
Touch with Skin 内在する触感


本展では、皮膚の体験を敏感に作品におとしこむ5組のアーティストをご紹介します。皮膚感覚にゆだねる森の姿、昆虫の皮膚をめぐる陶素材の作為、手と記号化された触感、触感を土に託す無作為、指先から生まれるマチエール(絵画面の質感)。触感をめぐる豊かなアートの世界を、ぜひご体感ください。
会期:2016(平成28)年7月24日(日)- 10月10日(月・祝)   
休館日:木曜日 8月11日(木・祝)、9月22日(木・祝)は開館
開館時間:9:00-17:00 (ただし入館は16:30まで)  
入館料:大人500円、小人300円
出展作家  小橋順明、田淵三菜、疋田義明、西澤伊智朗、
  耳のないマウス(松田朕佳、石射和明、石倉一誠、雨宮澪)

http://www.s-roman.sakura.ne.jp/


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