February 25,2022
アートフェア東京2022での展示の
もうひとつのメイン作品のご紹介です。
最後の晩餐または13仏
「最後の晩餐または13仏」
約H73×W91×D4cm(30号F、パネル含む)
約H81×W101×D9㎝(アクリルケース額装)
昆虫部分:陶(備前土)
パネル部分:パネルに陶土・珪酸ジルコニウム・釉薬(部分的に高火度焼成)
2022
蟻のシリーズです。
思えば。。
2016年、長野のロマン美術館企画展でのインスタレーションの一部として制作をはじめた蟻。
http://combine-art.com/html/blog/masaaki/post/blog.php?post_id=2104
↑当時のブログの記事
2016年末の京都での個展では、インスタレーション:盛塩に群がる蟻 となり、
http://combine-art.com/html/blog/masaaki/month/blog.php?year=2016&month=12
↑当時のブログの記事
日本陶磁協会発刊「陶説」2017年2月号
2017年には作品「生きる喜び」となりました。ありがとう(蟻が10匹)
2017年末には一輪の蓮に寄り添う一つのいのちとして
http://combine-art.com/html/blog/masaaki/month/blog.php?year=2017&month=12
↑当時のブログの記事
2018にはブリキ箱の中に
2019年には精度をあげるべく一匹ずつの蟻を作りながら、六匹の作品、「六字名号」を作りました。
または瓶を世界に見立てて、死んだ蟻の入った瓶など
http://combine-art.com/html/blog/ueyama/post/blog.php?post_id=2417
↑当時の20年アートフェア東京2020(中止)出品作に関する上山さんのブログの記事
2020年末にはついにクロオオアリを飼い始め
2021年、蟻18匹の作品(羯諦)になりました。
2021年5月1日発行 炎芸術2021 夏 特集「いきもの」造形最前線(阿部出版)より
https://www.amazon.co.jp/dp/4872426215/
そしてまた一匹の蟻
「そこにそれがある=蟻=」に立ち戻り、
2022年、2月。13匹の蟻の作品に至っています。
家で飼っている蟻は今50匹ほどにまで増えました。いまは越冬中。
「最後の晩餐または13仏」については13という数字、背景のことについて少し解説をしてみようと思います。
13匹は「最後の晩餐」イエスと12人の弟子ですが
同時に 大日如来を中心とした13の菩薩と如来、「13仏」でもあります。
13日の金曜日など、忌み数として有名ですが
13は忌み数であると同時に、神聖な数字なのです。
神聖な数字だから忌み数ともされるという見方もあるのではないでしょうか。
素数ということもあり不可触なイメージを持つのではないでしょうか。
トランプでも13は重要な数字です。
トランプで「時計」という一人遊びがあるのですが
12はこれらの中心となるもう一つの点によって統合されています。
見えない1によって12が成り立っているのです。
蟻の背景となる土のパネルは何もないけど何かで満たされた空間です。
真っ白な土の一部分を1200℃の高温で焼くと、最高温度の中心部は融け灰と土が化合することでガラス化し、その周辺に向かうにしたがって温度は低くなっていくことで、それぞれの温度帯で起きる化学変化が特徴を持って目に見える変化となって画面上に表現されます。焼成の痕跡は、ミクロに起きている化学変化の顕在化なのです。
何もないけど何かで満たされた空間のよどみの中に変化が生まれ、それが可視化され、認識できるという現象が、この世の「存在」というものではないかと思ってこのような焼成の化学変化とその顕在化をパネルの上に持ってきているのですが
このような変化という概念を持たせた背景は並んでいる蟻に対して形而上学的な関係を持っていて
無意識、形而上学的という意味ではシュルレアリスムの影響を受けているのかもしれません。
全体の構図はinsectopiaと対応させています。
胎蔵界金剛界曼荼羅のような関係性を持っているというイメージで展示は構成しています。
これは僕の作品制作の動機に当たる部分といった方がよいかもしれません。
普遍的な動機による制作の結果は、あらゆる物語に通じていて、あらゆる見方を許すものだと思っています。
この作品もアートフェア東京2022に展示予定です。ぜひご高覧のほどよろしくお願い申し上げます。。。
■Art Fair Tokyo 2022 出品します■
ロビーギャラリー/ギャラリーズ
★COMBINE/BAMI gallery【ブースNO:L015】
【ギャラリー/作品紹介ページ】
https://artfairtokyo.com/2022/galleries/607
★【小橋の出品作品】
https://artfairtokyo.com/artworks?artistName=%E5%B0%8F%E6%A9%8B+%E9%A0%86%E6%98%8E&button=&fair_id=18&era=&gallery_id=607
★開催日時 2022年3月10日(木)−13日(日)
〇2022年3月10日(木)
プレスビューイング(11:00~)
プライベートビューイング(12:00~)
ヴェルニサージュ(16:00~19:00)
〇2022年3月11日(金)
パブリックビューイング 11:00~19:00
〇2022年3月12日(土)
パブリックビューイング 11:00~19:00
〇2022年3月13日(日)
パブリックビューイング 11:00~16:00※
★会場
東京国際フォーラム
ホールE/ロビーギャラリー
東京都千代田区丸の内3-5-1
もうひとつのメイン作品のご紹介です。
最後の晩餐または13仏
「最後の晩餐または13仏」
約H73×W91×D4cm(30号F、パネル含む)
約H81×W101×D9㎝(アクリルケース額装)
昆虫部分:陶(備前土)
パネル部分:パネルに陶土・珪酸ジルコニウム・釉薬(部分的に高火度焼成)
2022
蟻のシリーズです。
思えば。。
2016年、長野のロマン美術館企画展でのインスタレーションの一部として制作をはじめた蟻。
http://combine-art.com/html/blog/masaaki/post/blog.php?post_id=2104
↑当時のブログの記事
2016年末の京都での個展では、インスタレーション:盛塩に群がる蟻 となり、
http://combine-art.com/html/blog/masaaki/month/blog.php?year=2016&month=12
↑当時のブログの記事
日本陶磁協会発刊「陶説」2017年2月号
2017年には作品「生きる喜び」となりました。ありがとう(蟻が10匹)
2017年末には一輪の蓮に寄り添う一つのいのちとして
http://combine-art.com/html/blog/masaaki/month/blog.php?year=2017&month=12
↑当時のブログの記事
2018にはブリキ箱の中に
2019年には精度をあげるべく一匹ずつの蟻を作りながら、六匹の作品、「六字名号」を作りました。
または瓶を世界に見立てて、死んだ蟻の入った瓶など
http://combine-art.com/html/blog/ueyama/post/blog.php?post_id=2417
↑当時の20年アートフェア東京2020(中止)出品作に関する上山さんのブログの記事
2020年末にはついにクロオオアリを飼い始め
2021年、蟻18匹の作品(羯諦)になりました。
2021年5月1日発行 炎芸術2021 夏 特集「いきもの」造形最前線(阿部出版)より
https://www.amazon.co.jp/dp/4872426215/
そしてまた一匹の蟻
「そこにそれがある=蟻=」に立ち戻り、
2022年、2月。13匹の蟻の作品に至っています。
家で飼っている蟻は今50匹ほどにまで増えました。いまは越冬中。
「最後の晩餐または13仏」については13という数字、背景のことについて少し解説をしてみようと思います。
13匹は「最後の晩餐」イエスと12人の弟子ですが
同時に 大日如来を中心とした13の菩薩と如来、「13仏」でもあります。
13日の金曜日など、忌み数として有名ですが
13は忌み数であると同時に、神聖な数字なのです。
神聖な数字だから忌み数ともされるという見方もあるのではないでしょうか。
素数ということもあり不可触なイメージを持つのではないでしょうか。
トランプでも13は重要な数字です。
トランプで「時計」という一人遊びがあるのですが
12はこれらの中心となるもう一つの点によって統合されています。
見えない1によって12が成り立っているのです。
蟻の背景となる土のパネルは何もないけど何かで満たされた空間です。
真っ白な土の一部分を1200℃の高温で焼くと、最高温度の中心部は融け灰と土が化合することでガラス化し、その周辺に向かうにしたがって温度は低くなっていくことで、それぞれの温度帯で起きる化学変化が特徴を持って目に見える変化となって画面上に表現されます。焼成の痕跡は、ミクロに起きている化学変化の顕在化なのです。
何もないけど何かで満たされた空間のよどみの中に変化が生まれ、それが可視化され、認識できるという現象が、この世の「存在」というものではないかと思ってこのような焼成の化学変化とその顕在化をパネルの上に持ってきているのですが
このような変化という概念を持たせた背景は並んでいる蟻に対して形而上学的な関係を持っていて
無意識、形而上学的という意味ではシュルレアリスムの影響を受けているのかもしれません。
全体の構図はinsectopiaと対応させています。
胎蔵界金剛界曼荼羅のような関係性を持っているというイメージで展示は構成しています。
これは僕の作品制作の動機に当たる部分といった方がよいかもしれません。
普遍的な動機による制作の結果は、あらゆる物語に通じていて、あらゆる見方を許すものだと思っています。
この作品もアートフェア東京2022に展示予定です。ぜひご高覧のほどよろしくお願い申し上げます。。。
■Art Fair Tokyo 2022 出品します■
ロビーギャラリー/ギャラリーズ
★COMBINE/BAMI gallery【ブースNO:L015】
【ギャラリー/作品紹介ページ】
https://artfairtokyo.com/2022/galleries/607
★【小橋の出品作品】
https://artfairtokyo.com/artworks?artistName=%E5%B0%8F%E6%A9%8B+%E9%A0%86%E6%98%8E&button=&fair_id=18&era=&gallery_id=607
★開催日時 2022年3月10日(木)−13日(日)
〇2022年3月10日(木)
プレスビューイング(11:00~)
プライベートビューイング(12:00~)
ヴェルニサージュ(16:00~19:00)
〇2022年3月11日(金)
パブリックビューイング 11:00~19:00
〇2022年3月12日(土)
パブリックビューイング 11:00~19:00
〇2022年3月13日(日)
パブリックビューイング 11:00~16:00※
★会場
東京国際フォーラム
ホールE/ロビーギャラリー
東京都千代田区丸の内3-5-1