ナカマハズレ~個展のお知らせ~
September 25,2012
いよいよこの時がやってきました!
残すところあと一月!
泣いても笑ってもあと一月!
(どちらかというと泣いてます)
スケジュールのページにも記載していただいておりますが、
この度、わたくし釜 匠の個展を大丸東京店にて開催させていただく運びとなりました。
前回の個展から約半年という、
私の制作ペースからは信じられない間隔ですが、何とか皆さんに自慢の作品達をお披露目できそうです。
今回は“ナカマハズレ”というテーマで展示させていただきます。
少し暗いイメージを持たれるテーマですが、
人間以外の動物達が沢山登場する楽しい展示となる予定です。
尚、今回の個展では描き上げた新作を中心に、
このテーマの元となり、同じタイトルの作品である
「ナカマハズレ」
を始めとして学生時代から今まで描き上げた過去作も共に展示しております!
原点ともいえる学生時代の作品から現在の作品までを一挙に展示することで、
私が考える“ナカマハズレ”というテーマを少しでも感じ取っていただければ幸いです。
皆様、是非ご高覧下さい。
以下詳細です↓
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釜匠洋画展 「ナカマハズレ」
2012.10.24 (wed) - 2012.10.30 (tue)
at 大丸東京店
http://www.daimaru.co.jp/tokyo/bijutsu/
〒100-6701 東京都千代田区丸の内1-9-1
◆日時 2012年10月24日(水)―10月30日(火) 営業時間:10時~20時
【ステートメント】
“ナカマハズレ”
それは、子供の頃に経験したような小さな規模のものではなく、自分がとても大きな枠組みからはずれてしまっているような感覚。
それは‘個’としてのものではなく、
‘種’として感じる感覚。
私は親しみではなく畏れを持って彼らを描きます。彼らを私達“人”の傍まで呼んでくることが私の望みであり、役目だと感じているからです。
それは相容れなくなってしまった彼らとの距離を思い知る行為でもあります。
どうか“人”の代表となって彼らと会話してみてください。きっと“ヒト”としての自分に気付くはずです。
釜 匠
赤鼻
September 15,2012
この作品は先日、賞をいただき福井カルチャーセンターに嫁いでいった
「青鼻」
…
ではないです。
よく御覧いただくとお気付きになられるかと思いますが、
これは新しく描いた新作です。
個展会場で三点一緒に並んだところを見ていただこうと描いた作品のうち真ん中の、
「青鼻」
だけ旅立つという嬉しい誤算がありました。
しかし、それでもやはり三点並べて見ていただきたい!
…ということで、再度描くことにしました!
飽き性な私の性格からすると珍しい事ですが(汗)
しかし、ただ描き直すのはつまらない…
そこで、「青鼻」を描いている当時から考えていた、
もう1つの案である
「赤鼻」
として新たに生まれ変わりました!
娘をモデルに鼻水を描いたのに飽き足らず、
次は出血をさせるという暴挙に至りました…
大きくなった時に怒られるかなぁ…
授賞式
July 29,2012
今日は「第29回FUKUIサムホール美術展」の授賞式に出席するために福井県まで車をかっ飛ばして行って来ました!
前回もお伝えいたしましたが、この度は大変栄誉ある賞をいただく事ができました。
本当に有り難いです…
とても励みになります。
福井県に向かう道中立ち寄ったサービスエリアで偶然素敵な場所に出会いました。
敦賀湾が一望!
初めての海に娘も上機嫌!
海をバックに満面の笑み!
さらに満面の笑み!
ここは恋人達に話題のハートスポットのようで、ハートの形をした金属
枠に鎖がジャラジャラ…
なんと…
葉っぱまでハート…
う~ん…
さて、場所は変わりまして展覧会場にやってまいりました!
展示されている作品を見て、自作ながら少し笑えました。
なんだか壁に顔が埋まっているような感じでした…
展示されるとこんな風に雰囲気が変わるんだなぁと、毎度の事ですが勉強になりました。
授賞の挨拶ではガチガチに緊張しましたが、
主催者の方々や審査員の方々および、出品者の方々ともお話することができ、とてもいい刺激を受けました!
会場にはサムホールサイズの作品が約260点余り展示されていて、小さいサイズばかりですが、なかなか見応えのある展覧会となっています。
この度は、私のような若輩者にこのような立派な賞をいただきまして大変有り難く思います。
そして、これが少しでも若い学生や後輩の刺激になれれば嬉しいと思います。
本日お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
そして、いつも応援して下さる方々や家族にも改めて御礼を申し上げます。
こるからもますます頑張ります!
…とりあえずは、
苦戦を強いられている次回個展のメイン作品と闘います…
娘とのツーショット。
偶然に娘の手が、
“ぐっじょぶ“
の形に…
一歳
July 25,2012
おかげさまで、我が家の娘が一歳の誕生日を迎える事ができました。
月日が過ぎるのは早いものですね…
いまだに毎日悪戦苦闘しておりますが、家族みんなで楽しく過ごしています。
今日は誕生日ということで、初ケーキを作りました。(奥さんが)
他にも、
初ロウソクに怯えたり…
どこのどんな風習か知らないのに2キロもの餅を担がさせられたり…
(これはもうただのイジメでした)
本人からすれば散々な1日だったかもしれませんが、楽しい1日を過ごす事ができました!
父親と呼べるにはまたまだですが、娘の成長と共に少しずつ進んでいきたいと思います。
あんたが大賞!
July 10,2012
ふざけたタイトルで失礼致します。
皆様にお知らせがございます。
この度、
第29回FUKUIサムホール美術展に出品させていただいた
「青鼻」
という作品が大賞を受賞致しました!
これもひとえにいつも応援して下さる皆様のご指導・ご助言あっての賜物だと心より御礼を申し上げます。
遅筆作家のせいで最近遠のいていた公募展等での力試し。
このままではダメと自分を追い込み、
なんとか描くことが出来た作品です。
数年振りに挑んだ公募展でこのような立派な賞をいただき光栄に思うと共に、とてもいい励みになりました。
心の底から嬉しく思います。
すでに各方面(Twitterやfacebook)でお知らせさせていただいたのですが、
せっかくの自身のブログですので、出品作品の説明をさせていただきたいと思います。
少々長くなりますが、興味のある方はお付き合い下さい。
今回出品させていただいた
「青鼻」
は御覧の通り、“青っぱな”の鼻水を垂らしている子供を描きました。
普段人間を描かない私にとって、久しぶりの人物画となったわけですが、
その理由としてやはり娘の誕生が少なからず関わっています。
娘が産まれると分かったとき、
「やっぱりこれがきっかけで娘描いたりするんやろなぁ」
と思っていました。
しかし、実際に産まれてみると、
これが全く描きたいと思えない。
個人的すぎて…と思う部分もありましたし、
なによりも
「おい!早く描いておくれ!」
と主張するアイデア帳の中のアニマルズの方が、
私にとって惹き付けられる対象でした。
そして娘が育って半年過ぎた辺りから、
私はあるキーワードに夢中になっていきました。
それは、
“共生”です。
個人的には“共棲”の方がしっくりきますが…
今まで、動物をモチーフに描く時に私の根底にあったのが、
“疎外感”
という、どちらかと言うとマイナスのイメージでした。
しかし、どうにか彼らに歩みよってみたいというプラスのイメージが沸き起こった時にこの、
“共棲”
というキーワードにたどり着きました。
共棲について調べていくと、
“寄生”など様々な形で寄り添って生きる生命に出会いました。
更にもっと深めていくと、
やはり細胞内共生というゾーンに到達しました。
ミトコンドリア等が一番馴染みがあるかとは思いますが、
我々人間ですら、沢山の生命の共生によって成り立っているというアレです。
正直、私はこのゾーンまで掘り下げてしまうのはあまり好きではありません。
自分の実感から遠のいてしまい、どこか人任せな感じが否めないからです。
それに私が最も重んじている、
“チープなユーモア”
という要素にもなかなか馴染んではくれませんでした。
しかし、ある出来事がキッカケでその凝りがフッと解消されたんです。
それは、
娘の“風邪”です。
生後8ヶ月を過ぎた辺りから通いだした保育園。
この事がキッカケで、
娘は風邪を頻繁にいただいてくるようになりました。
その頻度は凄まじいもので、通園し始めてからの数ヶ月はキチンと1週間通いきったことが無かった程です…
母親から貰った免疫が消え、自分で菌と闘うことにより免疫を獲得していく過程なのでとても大切な事です。
しかし、共働きのわが家では娘が保育園を休む度に大騒動…
もちろん制作など出来るはずもなく、熱を出して青っぱなを垂らす娘を数日看病するわけです…
(たまに風邪もらったり…)
そうして段々と免疫を獲得していき、おかげさまで今では月に1~2回程度の風邪っぴきで済むようになりました。
このようなやり取りの中、娘をじっと観察していると、
人間という動物がいかに複雑で、幾重にも重なった奇跡の上に成り立っているのだと実感する事が出来ました。
そして、どんな精密機械よりも複雑に成り立っているその脆さに畏怖の念を抱きました。
出てはまた帰ってくる風邪の菌でさえ、また一つ生命であり、
それが複雑に成り立っている生命を生かす為の重要な歯車として存在している。
世の中にはそんなパーツがうようよと溢れているんだと気付くと、
今まで自分が嫌っていたゾーンの生命達も面白可笑しく語りかけてくれるようになりました。
そうして、この
「青鼻」
を制作しました。
出てはまた帰ってくる風邪の菌をアマガエルに見立て、
沢山の生命によって成り立っている現象を面白可笑しく表現しようと試みました。
この作品は連作のうちの一点ですので、また違った形の“共棲”をまた皆さんにお見せしたいと思います。
さて、大変長くなってしまいましたが…
この度は本当にありがとうございました。
生レバーが去った悲しみから、これでなんとか立ち直れそうです。
先程述べさせていただいた“共棲”と同じく、
私が私としてこうやって表現をして生きていけるのは、
沢山の方々との出会いや別れに私自身が鍛えられているからだと感じています。
これからも更に精進して、
こんなふざけた奴が一人くらいは…という人間になれるよう頑張って参りますので、
これからもよろしくお願いいたします。
釜 匠
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