レンブラントへの憧憬
					August  21,2018
		            
						今週8月23日より、大阪の京阪百貨店守口店さんで
個展「レンブラントへの憧憬」を
開催させていただきます。
今回も私の目標であり絵の基準としている
偉大な先達である17世紀オランダの画家
レンブラント作品の模写を含む
22点を出品させていただきます。

『若い女性の肖像』 F10 キャンバスに油彩

『若い男性の肖像』 F10 キャンバスに油彩
前回個展から模写を通じて本当に
色々なことを学んびました。
長い年月、人の目にさらされ続けた
作品には人を引き付ける
魔力のようなものが宿っていると思います。
そしてそれを裏付ける確かな技術や
自然観察、自然解釈の方法論が
みっちりと詰め込まれているのを感じました。
これは絶対に独学では身につかない
先人たちの英知の結晶のようなものだと
感じましたし、
それをわずかでも自分の中に
取り込むことができたのではないかと
感じています。
それを今後の自分の作品にも
取り入れつつ、
引き続き自分の道を
追求をし続けていきたいと
思います。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

『2台のミニカー』 F4 キャンバスに油彩

『至福の時』 F4 キャンバスに油彩

『ドーナツのある静物』 F6 キャンバスに油彩

『洋菓子図』 F4 キャンバスに油彩

『蓮にとんぼ図』 F6 キャンバスに油彩

『紫陽花図』 F6 キャンバスに油彩

『茄子桃図』 F6 キャンバスに油彩

『鴨川眺望』 F12 キャンバスに油彩
松本央 レンブラントへの憧憬
2018.08.23 (thu) - 2018.08.29 (wed) 
at 京阪百貨店 守口店 6階京阪美術画廊
https://www.keihan-dept.co.jp/moriguchi/shopguide/
作家連日来場 
午前10時より午後7時まで(最終日は午後4時にて閉場) 
※お問合せは守口店京阪美術画廊(内線3623)
私は10代の頃レンブラントに出合い、独特の光の表現に感動し、 レンブラントに強い憧れを抱きました。 今もレンブラントの作品を基準として時代や地域、文化などの 違いを超え、人に力を与えたい、と思いながら作品を制作しています。 私が憧れる世界へ向かう道中で現れた景色を是非ご高覧ください。
					 
					
					
	             
				
					 
				 
	        	            
					ヤマトグソクナマズのできるまで2
					May  28,2018
		            
						
ヤマトグソクナマズは様々な種類の魚がかけ合わされて作られたハイブリッドな魚である。どのように作られたのかその詳細は不明であるが、かけ合わされたと思われる魚の種類についてはその大部分が判明している。
主なベースとなっているのはナマズ類である。
日本に生息してるマナマズ、イワトコナマズ、ビワコオオナマズのDNAが検出されている。
そこに古代魚の一種で甲冑のような鱗を持つ、南米産の鎧鯰であるプレコ類や、カリクティス・カリクティスのような外見的特徴も見受けられる。
またエラからはハイギョやベタのようにラビリンス機関とよばれる短時間であれば空気呼吸ができる組織も発見されている。これはかけ合わされた古代魚が影響している可能性もある。
さらにはヨーロッパオオナマズやメコン川流域に生息しているメコンオオナマズのもかけ合わされているようだ。これらのナマズは非常に大型化する。現地のヨーロッパでは水辺の鳥や人間の子供を丸飲みにしたという報告もある。ヤマトグソクナマズも最大まで成長すると3メートル近い巨体となったと推測される。そうなった場合、きわめて縄張り意識が強く、積極的に他の魚に対して攻撃をしかける気性の荒さがあるヤマトグソクナマズは人間に危害を加える可能性も否定はできないだろう。
最後に外見の模様であるが、これがどの種の魚をかけ合わされてできたものなのかが全く分からない。一説によると金魚や錦鯉のように突然変異した種類をかけ合わせ選別を繰り返した可能性もある。それにしては研究室にいたのが一匹だけというのが気がかりである。
もしや他の場所で生かされていたり、すでに放流された個体がいるのでは…。
そんなことが無いように祈りたい。
■『人工UMA展』
- Artificial Unidentified Mysterious 
Animal Exhibition -
  2018/05/30-06/10
  OPEN 12:00-18:00
※最終日のみ16:00まで
  期間中無休
http://www.combine-art.com/html/gallery/ga_schedule.php 
■会場
  BAMI gallery
  〒600-8824
  京都市下京区二人司町21番地
  TEL 075-754-8154
  office@combine-art.com
http://combine-art.com/html/gallery/ga_access.php 
■発表者
釜匠 (かま・たくみ33歳)
佐野曉 (さの・あきら37歳)
宮本大地 (みやもと・だいち27歳)
松本央 (まつもと・ひさし35歳)
遠藤良太郎 (えんどう・りょうたろう31歳)
太田夏紀 (おおた・なつき25歳)
岡部賢亮 (おかべ・けんすけ28歳)
					 
					
					
	             
				
					 
				 
	        	            
					ヤマトグソクナマズのできるまで1
					May  24,2018
		            
						私は生まれも育ちも京都の町中で育った京都人です。
隣近所の結びつきが強くうっとうしいところもありますが、
この街は好きです。
京都は、多くの外国人観光客で賑わっています。
世界でも有数の観光都市であるらしい。
たしかに、観光名所のみならず街中でに多くの外国人観光客が訪れ
その姿を見ない日はありません。
街中にも外国人観光客向けのゲストハウスが乱立しています。
母が勤めるレンタル着物店も客の多くが外国人であるそうです。。
また、私が受け持つ大学の授業を受講する学生の役3分の1が留学生です。
多くの人が訪れ日本について興味をもち、その文化触れたり
知ってくれること自体は歓迎すべきことですし、誇らしいことです。
実際、観光客が増えることで潤っている人もいることでしょう。
しかし、そこに住んでいる人にとっては
喜ばしいことばかりではないのです。
春、秋の観光シーズンは交通量も増え道が混雑するし、
キャリーケースを持った外国人観光客の増加で、
観光地付近を通るルートの市バスはとても利用できたものではありません。
私でもそう思うのだから、普段の足としているお年寄りは
もっと大変だろうことは想像できます。
文化財に触れたり、スマホ片手に好き勝手に写真を撮り
騒いでいるマナーの悪い観光客も多いです。
このような観光客が多いとせっかく古い寺社仏閣にある
静かな情緒を求めて訪れても雰囲気が台無しです。
これらのようなことに苦々しい思いを持っているのは
私だけではないと思います。。
旅行を楽しんでもらうのはいいのですが、
そこに住んでいる人たちが作っている街の雰囲気や生活も大事に
してもらいたいと切に思います。
文化や伝統は保存するのは大変ですが、
無くなるのは気づかないうちになくなってしまいます。
という実感が私にはあります。
私の実家も明治のころからある町屋でしたが、
修繕し維持するほうがお金がかかるのでやむなく建て直しました。
きっと同じ理由で町屋を取り壊した人は多いのではないでしょうか。
家の近所の立派な町屋が取り壊されるのを何度となく見てきています。
また、私の実家の地域には西陣織に関係する会社や工場がいっぱいありました。
時代の移り変わりの中で西陣織を織る機織り機の音はいつの間にかしなくなり、
大きな工場はマンションや建売住宅になってしまいました。
記憶をたどっても昔立っていた建物や町の面影すら思い出せません。
当たり前すぎるものが無くなると思い出すことすらできなくなります。
私は私が好きな雰囲気、
京都だけでなく日本全体にある形や言葉にならない
当たり前のものが無くなっていかないか心配なのです。
偏った意見かしれませんが、
そんな気持ちが人工UMA「ヤマトグソクナマズ」の背景にはあります。
きっと今回一緒に展示する他の作家にもあると思います。
それが作品やテキストの行間から感じられる面白い企画
だと思うので是非多くの方にご高覧いただき
楽しんでいただきたいと思います。
5月30日からです。

■『人工UMA展』
- Artificial Unidentified Mysterious 
Animal Exhibition -
  2018/05/30-06/10
  OPEN 12:00-18:00
※最終日のみ16:00まで
  期間中無休
http://www.combine-art.com/html/gallery/ga_schedule.php 
■会場
  BAMI gallery
  〒600-8824
  京都市下京区二人司町21番地
  TEL 075-754-8154
  office@combine-art.com
http://combine-art.com/html/gallery/ga_access.php 
■発表者
釜匠 (かま・たくみ33歳)
佐野曉 (さの・あきら37歳)
宮本大地 (みやもと・だいち27歳)
松本央 (まつもと・ひさし35歳)
遠藤良太郎 (えんどう・りょうたろう31歳)
太田夏紀 (おおた・なつき25歳)
岡部賢亮 (おかべ・けんすけ28歳)
					 
					
					
	             
				
					 
				 
	        	            
					展示完了しました!
					May  16,2018
		            
						本日作品を搬入致しました。
途中メジャーを壊すなど
ハプニングもありましたが、
無事に展示完了いたしました!
その展示風景を公開致します。
いよいよ明日から開催です。
私は明日17日、19日、20日と
在廊させていただく予定でございます。
是非ご高覧ください!












combine-art.com/data/blog/upload_images/matsumoto/15264613661.jpg" width="400px" >
松本央 solo exhibition 『私淑の憧憬』
2018.05.17 (thu) - 2018.05.25 (fri) 
OPEN 12:00~18:00 
期間中無休
※最終日午後4時閉廊
COMBINE office /BAMI gallery
					 
					
					
	             
				
					 
				 
	        	            
					レンブラントの技法とレンブラント派
					May  12,2018
		            
						
今回の個展では2点を模写した。
1つはレンブラントの作品、
もう一つはロンドンナショナルギャラリーに所蔵されているレンブラントのフォロワーの作品『A Man Seated Reading at a Table in a Lofty Room』である。
残念ながら調べても作者の名前が分からなかった。
レンブラントの有名な弟子、門下生ならば名前がはっきりしているし、署名でわかることも多いが、英語でフォロワーと記載されていることからレンブラント様式を使って描かれた無名の画家の作品ということなのかもしれない。
いずれにせよ、レンブラントの影響を受けた絵描きということには違いないだろう。

原題『A Man Seated Reading at a Table in a Lofty Room』
  『部屋で佇む男』
  
レンブラントの作品には常に真贋の問題が付きまとっている。ついこの間までレンブラントの作品と思われていたものが覆されることはよくある。私の好きな「黄金の兜の男」もレンブラントの作品ではないらしい。
前回の記事で少し触れたが、17世紀当時の画家というのは、現在の日本の漫画家のようなシステムで工房スタイルをとっていた。フランドルの画家ルーベンスなどは分業制をとり、工房内の職人と作業を分担していたようである。なのでどこをルーベンス本人が担当していたのか分かりやすい。また絵の注文者とのやりとりの文書も残っているようでどの部分をルーベンスが描くか、何日くらいで仕上げたかまでわかっている。作品によっては動物を描くのが得意な画家に動物を描いてもらったりと外注をして仕上げている作品もある。このようなことができた背景として油彩の技法や様式が統一されていたことことがあげられる。描き方が同じなので作者が変わったとしても違和感なく同じ世界観で見ることができたのである。また、弟子にはヴァン・ダイクなど画家として有名になったものもいるし、本人も外交官として活躍しており、かなり仕事のできる男のイメージを受ける。
一方、レンブラントはというと工房の運営にしても割といい加減で、自分で全部描くか弟子や他人に全部描かすかという状態だったようだ。また弟子が描いたすぐれた作品に自分の署名をしたり、自身の自画像すら弟子に描かしていたこともあるらしい。彼の技法自体は難しいものではなく、優秀なものであれば模倣することができた。そこが真贋をややこしくしている原因らしい。少しでもルーベンスの手が入っているのと比べ、一見レンブラント風に見えてもまったく本人が関わっていないのであればコレクターとしてはたまったものではないだろう。のちに破産したり悲惨な目にも合うレンブラントは割といい加減でだらしない人だったのだろう。その辺りのことを学生時代に知り、芸術家に聖人のような潔白さを求めいた私は非常に幻滅したのであった。
 しかし、弟子が模倣しやすい技法や作風を確立させた点については優れていると思う。模倣しやすいということは技法がシンプルで分かりやすいということだ。明暗のコントラストを強めたり明るい部分の絵の具を厚塗りしたりと少し観察するだけでも特徴ははっきりしている。それらを取り入れるだけで手軽にレンブラント風の作品に仕上げられる。シンプルかつ効果は絶大なのだ。そして今なお熱狂的なファンがいることからも明らかである。絵画の世界だけでなく舞台照明やインテリア設置の際にレンブラントライトという名前で、ライティングの演出方法は広く知られている。
 今回、2点模写したが私も特別なことはほとんどしていない、伝統的な油彩の技法を守りレンブラントスタイルを意識して描いただけである。スタイルを模倣した作品の無名の作者も模倣するくらいだから、レンブラントへの尊敬や憧れもすこしはあったに違いない。そう思うと私も時間は隔てているがレンブラントのフォロワーであり、レンブラントの一派であるといえると思う。というか思いたい。
松本央 solo exhibition 『私淑の憧憬』
2018.05.17 (thu) - 2018.05.25 (fri) 
OPEN 12:00~18:00 
期間中無休
※最終日午後4時閉廊
COMBINE office /BAMI gallery
					 
					
					
	             
				
					 
				 
	                    
         
	 
	
   	    			
		
   	    			
        
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