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壁面用作品の下地を制作中
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小橋順明展 「気配」 ~陶彫と平面作品~
会期:2017年2月22日(水)~28日(火)
会場:岡山天満屋 5階 美術ギャラリー

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DMができました。




DM作品画像は昨年末に発表した上臈蜘蛛と白蝶です。

現在、新しい作品に取り組んでいます。
壁面展示用の作品です。







壁面作品では
 土を定着剤と絡めて下地を作り、後に部分的に高火度焼成して焼成の変化を絵を描くように画面上に写し取ります。
支持体の強度が必要なので規格サイズでも自作が必要です。
 土の状態を変えながら4層に塗っていき、大きく5工程を踏んで下地を完成させます。
1週間かけて結局下地は完了できませんでした。あと2日は必要のようです。
 この作品の基礎になる概念的、技術的構想、制作は2005年ごろからで、始めはインスタレーションとして土の塊や地面を焼いていました。壁面作品制作としての、この技術による作品は2012年ごろから具体的に取り組んでいます。試行錯誤しながら素材や技術の研究をして、作品としての物理的強度を保持しながら平面作品として地のテクスチャーやクラックを表現として画面上でコントロールできるようになってきました。
「量感と質感を持った物質としてのパネル」と「色と凹凸、マチエールを持った空間としてのパネル」と2つの視点、意味を行き来するような素材感を持った画面を目指します。
 最終的には顔料による彩色と陶の昆虫の配置で作品とする予定なので、焼く、焼かないも含めて全体像を模索しながら工程を組んでいきます。


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新年御挨拶+小橋順明展「気配」陶彫と平面作品のご案内。
謹んで新春のお慶びを申し上げます



昨年末、関東に出ていまして。

庭園美術館でボルタンスキーを体験し
すこし足を延ばして
マークロスコ、サイ・トゥオンブリ―、フランク・ステラ
レオナール藤田の大作を実見しました。

どれもずっと見たかったものばかりだから良かったのだけど

今、作品が物語るのは時代と熱気の痕跡

当時と今を繋ぐ時間を軸に四次元的な世界を感じて感動している部分が意外に多い。

質量は保存される法則だし

質量はエネルギーそのものでもあるから

当時、作品を事件にしたその熱とは熱の偏りであるはずだ

今、その熱の偏りは何処にあるべきなのかと

熱の波の高い所に行くことが出来たら

高い波の頂点から最も深い海を知ることが出来るだろうか。

長野のお酒、大雪渓を呑みながら

そんなことを考えていた。

さて

臨済四喝というのがあります。

ある時の一喝は金剛王宝剣の如く
ある時の一喝は踞地金毛の獅子が如く
ある時の一喝は探竿影草の如く
ある時の一喝は一喝の用を成さず

と。


今、その一喝は何の一喝なのか

まさにその喝

喝と言っても

喝と言うとは限りません。

喝とはまた、活、克、括、且つ、割、勝、轄なのです。

と勝手に思う今日この頃。

維摩居士これまた妙好人であり、君子であり

凡人が核心を得るには

核心の周囲を掘り

核心ごと根を傷つけないよう

大きく優しくつかみ取るよりほかないのです。

最後まで核心を見ることはできないのです。

だから作品を作るのは不安でしょうがない。

それでも確かに、在るのだ、この中に。

そして

2017年の展覧会のお知らせです。

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小橋順明展 「気配」 ~陶彫と平面作品~
会期:2017年2月22日(水)~28日(火)
会場:岡山天満屋 5階 美術ギャラリー

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この展覧会には意味がある

それは、ごく私的な意味合いにとどまらないはずだと

思うからこそ

ここに、これを、持ってきた。

つもり

散文失礼いたしました。


小橋順明



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