RECENT POSTS
嗚呼、、スーパーカー!@北野天満宮
今日は待ちに待った北野天満宮でのスーパーカーイベント!


阿部くんと宮本くんの取材を兼ねて、
私、阿部君、松本君、八木君、遠藤君、宮本君で行ってきました!
私にとっては子供の頃からの憧れの車ばかり、、、、、


なんと美しいのか・・・・


夢のような世界でした!




























憧れのミウラ・・・










































































































▲TOP
小橋順明 生きる土 京都新聞・朝日新聞記事
本日の京都新聞・美術欄 朝日新聞(京都)にて


小橋順明 solo exhibition 【生きる土】


取材記事を掲載していただきました。


どちらも、丁寧な取材と、作家の想いを
記事にしていただけています。


特に私は、


京都新聞さんの見出し



【やきものの昆虫に宿る技術と情熱】



情熱!


この言葉を入れていただいているのが



なによりも凄く嬉しいです!



一人コツコツ


何度も何度も焼成を繰り返し


一年がかりで新しいものへ


取り組んだ小橋君の情熱


これを感じとっていただけたのが


実にありがたいです。


京都新聞社様、朝日新聞・京都総局様


誠にありがとうございました!









▲TOP
小橋順明 【生きる土】 制作ポイント
小橋順明 【生きる土】


スタートいたしましたが





初日より


これが焼き物??


この繊細なのはどのように?





という、作品を観ての驚嘆ぶり




残念ながら


画像ではまったくとは言わないまでも・・・・


実物から受ける印象は画像の10倍いやそれ以上の
ものがあります。






ぜひ、沢山の方に見ていただきたい!!!







今回のブログ



小橋君のこの超微細な作品


これが出来るまでのポイントを
彼が残している制作レポートから
紹介させていただきます。



***********




制作のポイント(小橋順明)




〇取材 昆虫館へ出向いて標本をスケッチ


何度も出入りして一日中スケッチしているといると、
標本箱から一つだけ出して見せてくれるようになった 
形の理解を深めながらスケッチ。できるだけ多くの
写真も撮る(許可を得ている) インターネットでの
情報集め。動きのある画像など実際に手に入れられる
ものは手に入れる







〇原寸大×1.15倍の絵を描く


イメージが固まってきたら画像を手に入れたり絵を
描いたりする。原寸大で それを1.15倍に拡
大する。 跳ねの大きさ、足の比率などに注意しながら
1,15倍にするのは土の収縮率を計算に入れるため 
絵の上に重ねながら部品を制作する.








〇関節ごとに部品として作られる


強度を考慮しながら触覚や足の先端なども別パーツ
















〇部品はバラバラに焼成される。


電気窯の場合一度目は1200℃で何もせずに素焼きする。
(一度目に炭などと一緒に入れると表面が反応し過ぎて
ブクブクになったりする)2度目以降、炭や灰に埋めたり、
藁をのせたりする。


炭の大きさ(粉から2cmのものまで粒度を調整したものを
用意している)や配置によって焼成結果が違うので
ピンセットなどを使って丁寧に窯の中で配置する。













〇焼成は狙ったテクスチャーや色が得られるまで繰り返される


高い温度で焼いたり1220℃ 高い温度で焼いた後でも
低い温度で焼くと違う色が出現する冷却時に温度を長時間
保持したり窯内部の様子を想像しながら一回の焼成の温度
の上げ下げを調整する。 

何度も焼くことでより土の内部まで焼成の化学変化を
起こして、深く厚みのある表面、変化を得られる














〇焼成後に接着剤で接着する


接着剤は弾力性のあるものを使用。 部品の焼き物は
薄い所で0.5㎜以下となるので、硬度の高い接着剤
では 衝撃を受けたときに焼き物の部分が損壊するため 
ゴムのような弾力もつ接着剤を関節部分の接着に使用
することで衝撃に対して自然な動きで柔軟に耐えること
ができる。







〇接着組み立ての時は


クリップや練消しゴムなどを駆使して各部品を支持固定
しながら、カタチを確認しながら本体と接する近い部品
(第一関節とか、後羽根とか)から一つずつ付けては乾燥、
固定を待って次へと組み上げていく完全な固着には
半日から一日かかるので一つの作品をくみ上げるのに3日
ほどはかかる。 

ほぼすべての部品はピンセットでの扱いとなる








〇接着後に接着部分をアクリルカラーで着色


数種類の油性のアクリルカラーを混色、土や石、
炭の粉などと混ぜ、テクスチャーなどを調整しな
がら、焼物部分と違和感がないように接着部分を
着色する








〇支持体の棒と本体はエポキシ系の2色混合接着剤を使用


他素材との接着であることと、本体の重量を支えるために
強力である必要があるため。 


支持体の棒はステンレス。 棒はアクリルミラーの裏側
まで貫通させており裏からも接着している。


展示は360℃可能 移動は天地無用











〇備前焼の技術について


大事なのは土や技術との距離感、素材理解どれだけ土に
触っていたかが大事。関係ないように思えるロクロの
修行や土づくり、窯焚きなど備前焼の職人としての
15年の修行や訓練が全て今の造形技術、表現技術
に生きている。









〇焼き物の焼成による色彩やテクスチャーの複雑さは目
で理解できるレベルではない


手彩色での表現では絶対不可能な素材の複雑さは
私たちの体や自然の生き物の体と同じものまたは
通じるモノです。


私たちは土から生まれたのだし、焼物の色彩は
酸化金属の複雑な化学変化が起源であり、生き物
の体の色彩もまた全く同様なのです目で意識して
理解できないレベルでの変化ですが、目には入って
きていて認識はしているはずであり、この変化が
「素材感」となって焼き物に生命力を与えている
のだと思う。










***********



小橋順明 solo exhibition 【 生きる土 】
2015.12.02 (wed) - 2015.12.14 (mon)
OPEN12:00-18:00
会期中無休
■作家初日(12/2)在廊予定







【 生きる土 】出品作品集


COMBINE 小橋順明 solo exhibition 【生きる土】 作品 by COMBINE





■プレスリリース


COMBINE 小橋順明 solo exhibition 生きる土 プレスリリース by COMBINE





■プロモーションビデオ




▲TOP
小橋順明 【生きる土】 彼との出会い
来週の水曜日(12/2)から


BAMI galleryは


小橋順明 solo exhibition 【 生きる土 】を
開催させていただく。



先ずは展覧会告知をさせていただきますが、
それ以外に、彼との出会いについて
纏めさせてもらいました。


現在、岡山に居る彼と京都に居る私。
出会って約5年になります。備前焼作家
の彼と、コンテンポラリーギャラリーの
ギャラリストの私。本来あまり交差する
ことのない我々が、何故か奇妙な縁で
5年間つながってきたのは、それなりの
理由があります。


少し懐かしさも手伝い
私自身振り返って見たくなりました。



2015.12.02 (wed) - 2015.12.14 (mon)
OPEN12:00-18:00
会期中無休
■作家初日(12/2)在廊予定





COMBINE 小橋順明 solo exhibition 生きる土 プレスリリース by COMBINE











小橋君と出逢ったのは何時だったか?多分5年くらい前の
ような気がする。


ある時、高松の青野女史から逢って欲しい若い作家がいる
と連絡を貰い、次回出張時だったか?とにかく高松に行く
機会に逢う事にした。


事前にどんな作家かと聞くと、、備前焼の・・・・


正直興味が湧かなかった。


西日本の百貨店(岡山広島間)が独自に販売する、、
特に岡山界隈では独壇場ではないか・・・・


いくら良い作品でも私の守備範囲外だし、なにより純然
たる焼き物は仕事としては門外漢だと自覚していた。


しかし、少し違うという返答。違う?何が違うのかよく
分からなかったが、まぁ逢って何か被害を蒙る事もないし、
別段逢うだけなら普段知らない焼き物の世界のことも多少
知れるからいいかと言う程度の気持ちでその時は終わり、
逢わなければならないことすら正直忘れたような気がする。


改まって逢った記憶がない。


先述した出張中に、彼が居て、逢った。。偉そうだが、、
逢うために行った訳ではなく、忘れていた事も手伝い、
あーそうだったという程度だったと記憶している。


立ち話だった。


逢うと、若い?という事もさることながら、、、
焼き物作家??という匂いが正直あまりしない・・・
ごくごく普通の青年。


この青年の何が他と違うのか??


当然聞いた事も見たこともない。
備前は草臥れるほど似たような作品・作家が多い。
そんな悪印象しか私にはなかった。


挨拶もそこそこに、携えていたポートフォリオを
見せてもらったのだが、、、、


あっ!となった


確かに違う。


ステロタイプの備前焼作家と違うのは一目で分かった。





作品画像以外の文章も慌てて目を走らせる!





少ししつこく観念的帰来が強く、、
読む相手をねじ伏せようとする匂いがぷんぷんしていた、、
しかしかなりの論理性と着目点が見て取れ、


間違いなく優れていた。





ただ、、この優れたものを、、、、



どこで具現化していくのだろう??そう簡単に探し出せる
出口がないじゃないか??と瞬間的に頭を過ぎった。


ある意味、、切れすぎていて、とにかく何でも良いからと
適当な出口に行くと、完全な際物扱いにしかならないし、
我々でも相当苦労するのだが、その作家の芸術性を純度高
く紹介できる場面などそうそうはない。





ましてや、、評価など・・・






このレベルを理解するというのは・・・・





その時彼は35歳くらいだったと思うが、、何時からこんな
事を考えていたのか?普通の備前焼を人前で発表できるよ
うになるだけでも10年はかかる、、、その後これを考えた
というのでは辻褄が合わない。。そんな薄っぺらい錬度で
はない。。そうなると、、、土をひねり出した頃、20代
前半から考えていたのか?と、、改めて彼の顔を見た。



普通の青年だが、、、



彼の大志・・・



これはその時の私には十分“響いた!”



この青年は、、、、決して器や伝統的な備前だけを
やりたいのではない・・・・



出身・備前焼という名のコンテンポラリーアーティスト
を目指している。。。というのがその瞬間わかったが、、



このままでは無理かな??と・・・


不遜だが、その時の私は強く感じた・・・


その日から


彼との付き合いが始まった。






▲TOP
釜匠 洋画展 ~化生~けしょう @大丸東京店無事終了いたしました。
少し日が経ってしまいましたが、


先月29日(火)釜匠 洋画展 ~化生~けしょう
@大丸東京店 無事終了させていただきました。





会期中、台風接近等足元が悪い中にも関わらず
沢山の方に起こしいただけたこと作家共々深く
感謝しております。


この場を借りて御礼を申し上げます。


誠にありがとうございました。


課題は沢山ありますが、、、


今回はこの数年取りかかれなかった100号の大作
2点初め、初めての試みドローイング作品等、、、





展覧会コンセプトをより拡充すべき内容も加え
今後の制作・発表にとっては良い経験になったと
思います。





今回のテーマ~化生~けしょう


仏教からその言葉を取り入れたと以前説明させて
いただきましたが、一貫した釜匠のテーマ”いのち”
をより深く掘り下げる、又作品内容を大きく成長
させるきっかけになったのではないか?と紹介する
私としては感じております。





なかなか僅かな時間では伝わらないものも多く
ありますが、彼の優れた才能をコツコツとより
多くの人に伝えていきたいと強く感じました。



次回は5月に松坂屋名古屋にて第2回目の個展を予定
しております。


大半を新作でご紹介する予定ですので、


ぜひ、ご期待ください!!

▲TOP