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アートフェア東京19に出展いたします。



COMBINE/BAMI galleryは2022年以来3年ぶりに
アートフェア東京に出展いたします。
今回はプロジェクツにて釜匠、松本央の
二人展を企画いたします。


アートフェア東京19
2025.03.06 (thu) - 2025.03.09 (sun)
at 東京国際フォーラム B2F ホールE/B1F ロビーギャラリー
https://artfairtokyo.com/

セクション:プロジェクツ
■ブースNo.:P003
■出展作家:釜匠/松本央

開催概要】
会 期:一般公開 2025年3月7日(金)− 3月9日(日)
(3月6日(木)は招待者並びにプレス関係者のみ)
※時間は3⽉6⽇-8⽇は11:00-19:00、
最終⽇は11:00-17:00にて開場

会 場:東京国際フォーラム
B2F ホールE/B1F ロビーギャラリー

主 催:エートーキョー株式会社

メディアパートナー:美術手帖、日本経済新聞社、
ARTnews JAPAN

後 援:シンガポール共和国大使館、アイルランド大使館ほか


▲TOP
2月予定/松本央 新作個展 「僕らはみんな生きている」
2月の予定ですが、

外部企画は一件もありません。
BAMI galleryでの個展企画一件のみです。

当月はこの個展に注力いたします!

松本央 新作個展 「僕らはみんな生きている」
2025.02.10 (mon) - 2025.02.24 (mon)
会期中/OPEN 13:00~18:00
※最終日午後4時閉廊



"出品作品資料と価格"
以下をクリックしていただくとご覧いただけます。

https://drive.google.com/file/d/1bfCK_YgUgB69SgrXqARWCCnyEvsASoLv/view?usp=sharing





「正直に言えば、想定外のことでした」

と、松本央は昨年のアート台北での出来事を振り返る。
初めて海外で披露したところ、同フェアスタートと同時に展示
した10数点の作品は完売となった。昨年の夏頃から新たに取り
組み出したモチーフだったことも拍車をかけ、松本の心境は
大きく揺れ動いた。「でも、今の絵を描く時、今の絵について
他人と話す時、これまで以上に自然体でいることができます」

 松本が描くのは、古くからある商店街や飲み屋、海外では
街角によく見かけるキオスク(簡易的に設けられた売店)な
ど。そこに張り子の犬や招き猫が人間さながらに登場する。
ノスタルジックな雰囲気と相まって既視感が漂ってくる。

彼は京都市で100年以上続いた酒店の息子として生まれた。
不運があり廃業となったが、今もなお答えを見つけられない
まま消えてしまったものが彼の記憶に染み付いている。家業を
手伝う中で見た人間模様、市街にたくさんあったはずの個人商店
のその後⋯…。

記憶や経験の欠片を繋ぎ合わせるように、現在の作風は生まれた。

 松本の感じる「答えを見つけられないまま消えたもの」は、
現代人にとっても他人事ではないだろう。社会や産業は、あるい
は文化ですら、人々にとって目新しいものを提供することで発展
していく。その熱気こそ人間の活力と言える。しかし、その熱狂
の果てが必ずしも幸福ではないことも常である。新しいものを求
めても幸福感が満たされない時、代償として何かを捨ててきたこ
とにようやく気づく。松本の絵はアート台北を訪れた現代人の
焦燥感に優しく映ったということだろう。

 個人と社会の記憶が重なり、松本は人間の変わらぬ姿を見る
。「絵に登場する招き猫などは、フリーマーケットで見つけま
した。思うに、商売の素朴な形こそ人間の生き様ではないで
しょうか。社会が荒廃したとしても、小さな商いから復興して
いきますよね。生きることの粘り強さや時代を超えて残るもの
がそこに見えてくるんです」

 海外のキオスクを目にして不思議と感じた「懐かしさ」に突き
動かされた松本。その表現が醸すノスタルジックな気配に、人と
人の間で結ばれる「縁」という、温かな光を込めようとしている。




私の作品は、これまで見てきたことや体験したことがベースに
なっています。特に幼少期、京都で酒屋を営む父の配達を手伝
った際に見た風景や人々の姿、変わりゆく街の姿などから受け
た影響は強く作品に投影されています。

ただし、作品の内容すべてが私自身の体験ではありません。
この現実世界のどこかで起こったことや、これから起こりうる
出来事である、と考えながら制作しています。私が描きたいの
は、社会の大きな流れの中で日々を懸命に生きる人々の姿です。

それは、私も含めたどこかにいる誰かの平凡な日常の一場面に
過ぎないかもしれませんが、人生の大半はそのような小さな
出来事の積み重ねでできているのだと思います。そうした日常
の中に潜む感情の機微や物語に光を当てることで、この世界で
たしかに生きている人々の姿を立体的に浮かび上がらせたいと
考えています。

どこかで見たことのあるような風景の中に登場する張子の犬や
招き猫のキャラクターたち。何を考えているのか表情からは読
み解くことはできませんが、彼らの姿から自由に想像し楽しん
でいただけたら嬉しく思います。






ただいま建設中 
F50  91×116.7cm 
パネル、キャンバスに油彩

一体どんな家が建つのだろう。そう思いながら建設現場でふと
足を止めて眺めてしまうことがよくあります。例えそれが他人
の家だとしても何もないところから形になっていく過程を見る
のは面白いです。出来上がってしまえばただの日常の風景の
一部になってしまいますが、建設中の状態は、かつてそこに
あったものへの思い出と、これから出来上がるものへの期待や
希望も内包しているようにも見えます。いろんな人の思いや
仕事が関係して一軒の家が建てられる、そこにはいろんな
ドラマがあることでしょう。


ナイトパレード 
F30 72.7×91cm 
パネル、キャンバスに油彩

夜の街に繰り出す。そう思うだけで心がワクワクしてくる。
煌々と照らされた看板の明かりに飲食店から漂う食欲をそそ
られる食べ物の香り。そこに集う様々な人々、それらが混然
一体となって得体のしれないエネルギーの磁場を生み出して
いる。そういうものに私が吸い寄せられているような気がし
ます。


本日も営業中
F30 72.7×91㎝  
パネル、キャンバスに油彩

今日も通りを行きかう人々を見ている小さな店主。通りすがり
の一人である私からは一日の大半をほぼ同じ場所で過ごしてい
るように見えるのだが、果たしてその小さな店内から見た世界
はどのように見えるのか、一度店内に入って世界を覗いてみた
い。


ある家族の歴史
F10 455×530mm 
パネル、キャンバスに油彩

100年以上続いたとある酒屋を営む家族の歴史の中の一幕。
時代的には第二次大戦後(1950年くらい)だと思われます。
国の経済が復興、成長していく中で最も景気が上向きよく繁栄
していた時期だったのでしょう。その後も時代の荒波に揉まれ
ながらも営業を続けてきましたが、写真を撮られた時期から
およそ半世紀後、人々の記憶の中へと消えていくのでした。


猫の土産物屋さん 
F10 45.5×53cm 
パネル、キャンバスに油彩

有名な観光地に行くと大体どこにでもある土産物屋。
地域の名産品を売っているところもあれば、何故こんなものが
売られているのかと思うようなこともある。昔からあるような
ものでも売っているものはちゃっかり時流に乗った最新の商品
にアップデートされているのは面白い。


海鮮市場
F10 45.5×53cm 
パネル、キャンバスに油彩

市場の中にある海鮮商店。ここへ来ればあらゆる海産物が手に
入る。そんな気分にいつもさせてくれるお店である。顔なじみ
の店主と軽い世間話をしながら、今日のおすすめを聞く。何や
ら見慣れぬ魚も並んでいるようだが、果たしてどうやって食べ
るのだろうか。


水上の生活
F10 45.5×53cm 
パネル、キャンバスに油彩

旅先で水上で生活している人々を見たことがある。学校や病院
などもあり、きちんと町としての機能もそなわっているらしい。
移動はもっぱら船である。生まれてからずっと水上で生活して
いる人もいるかもしれない。彼らからは陸地の生活がどのよう
に映っているのだろうか。


ちょっと休憩
F10 45.5×53cm 
パネル、キャンバスに油彩

歩き疲れたのと、のどが渇いたので少し一息入れることにした。
店にはその店の常連と思わしき客達が世間話をしている。何を
話しているのかはわからないが、ここに来て会話をするのが
日課になっているようだった。


路上の野菜売り
F6(31.8×41㎝)
パネル、キャンバスに油彩

朝からたくさんの人が商売をしにここへやってくる。自分の
畑でとれた野菜だろうか、鮮度の良い獲れたての野菜が路上に
所狭しと並んでいる。それを目当てに今日も多くの人でにぎわ
っている。私も何か買って帰ろうかなあ。


古都の宿 
F6 31.8×41㎝
パネル、キャンバスに油彩

私の生まれ育った京都は長い歴史を持つ都市です。という
ことは、古いものが淘汰され廃れていき、新しいものへと
切り替わる機会が多かったとも言えます。私の生きている
間だけでも、京都の街並みは大きく変わりましたが、古い
ものも完全に無くなってはおらず、町家を改装したり、
古い歴史のあるものを上手く生かしている建物も見られます。
この作品では近年よく目にする古い町家を改装した宿、
そこへ宿泊する旅人の出会った一幕を描きました。


街角
F6 H31.8×W41cm 
パネル、キャンバスに油彩

いつも変わらずそこに在る街角のニューススタンド。いつ頃
からあるのか分からないけれど。いつの間にか当たり前の
風景として生活の一部になっているもの。別に頻繁に利用す
ることもないが、あれば何か安心する。それは真夜中の海を
照らす灯台のようだったと思う。そんな風に感じたお店が
昔はいっぱいあったような気がします。


Discovery 
F4 24.2×33.3cm 
パネル、キャンバスに油彩

高松塚古墳の壁画に描かれた朱雀をモチーフに描きました。
古代の人が実体のない概念や自然現象に図像を当てはめた
ものが現在我々の知る四神の姿として伝わっています。
そこには古代人の様々なメッセージが込められているので
はないかと考えました。遺跡や洞窟などに残された壁画を
見るとき、時を超えた古代の人々との交流が始まるのかも
しれません。












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2025 Winter MITSUKOSHI Art Week
大変遅くなりましたが、、、、

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年も15日・・・・
すでに活動は開始しております。

先のポストでご紹介しておりますが、
新年最初の企画は、

"Decade"
COMBINE/BAMI gallery 京都・島原移転10周年記念展
2025.01.11 (sat) - 2025.01.19 (sun)

1月11日(土)には10周年を祝う小宴と新年会を兼ねた
パーティーを開催し多くの方にお祝いしていただきました。
誠にありがとうございました。



尚、この企画は1月19日(日)まで開催しております。
※最終日は16時まで


さて、のこり半分になった新年1月ですが、

外部企画が控えております。





2025 Winter MITSUKOSHI Art Week

2025年1月22日(水)~27日(月)[最終日は午後6時終了]
日本橋三越本店 本館7階 催事会場

◎響き合う異素材の立体表現
陶芸、立体造形 (水性樹脂)、 木彫、 漆工と異なる
素材や技術をベースに オブジェ等の立体作品で表現
する4人の作家をご紹介いたします。

出品作家:小橋順明、 公庄直樹、佐野 曉、岡部賢亮

★企画ページ

https://x.gd/IO7ER

★各作家の作品紹介ページ

https://x.gd/MfgBu

お問合せ:大代表 03-3241-3311 本館6階アートギャラリー


*************

※作品は総数約100点を展示する予定です。

※会期中、私(上山)小橋順明、岡部賢亮が全日会場に
おります。

ぜひ皆さまお誘いあわせの上ご来場いただきますよう
お願い申し上げます。



▲TOP
"Decade" COMBINE/BAMI gallery 京都・島原移転10周年記念展



"Decade"
COMBINE/BAMI gallery 京都・島原移転10周年記念展
2025.01.11 (sat) - 2025.01.19 (sun)


★皆様方へ感謝の意を表したくささやかではございますが
会期初日1月11日(土)午後4時頃よりギャラリーにて記念
パーティーを催し、作家達と歓談できる場を設けたいと
考えておりますので、ぜひ、どなた様もお気軽にお越し
ください。

★会期中/OPEN 13:00~18:00
※最終日午後4時閉廊


COMBINE/BAMI galleryは2008年12月8日、 京都市下京区寺町
のビルの一角にて誕生いたしました。 昨年は2023年設立15周年
を迎えさせていただきました。

2015年1月、COMBINE/BAMI galleryはプライマリーギャラリー
としてギャラリーと作家が 二人三脚でそれぞれの生き方を
問い続け、 このアートの世界を生き抜いていくという想いを
強固なものにする為に 現在地の京都市下京区二人司町/
通称・島原に拠点を移しました。

その日から2025年で10周年を迎えさせていただく事が出来
ました。 最初に掲げた想いがどれほど形に出来たのか甚だ
疑問ではありますが 、しかしこの度の10周年を迎えること
ができたのは、全て皆様の おかげと心より感謝しております。

10周年の大きな節目に当たり、これまでの足跡を振り返ると
共に、 未来にに向かって進んで参ります。つきましては、
この10年そして 新たなる決意、その想いをそれぞれの作家が
作品に込め表現した COMBINE/BAMI galleryのアーティスト達
によるグループ展"Decade"を 開催させていただきます。

皆様におかれましてはご多忙のところ誠に恐縮ではございます
が、 何卒ご来駕賜りますようご案内申し上げます。

出品作家: 釜匠、岡部賢亮、松本央、宮本大地、公庄直樹
小橋順明、八木佑介、佐野曉、阿部瑞樹


★出品作品と作家コメント




釜匠 「亀の甲羅のキャビネット」 
2024/木製パネルに綿布・アクリル絵の具/116.7×91cm(F50)

画家として絵画作品を制作するようになって常に気を付けている
事があります。それは、自分の作品のイメージや概念を自分自身
で過剰に固定化しないという事です。

学生の頃、「作品の一番の誤解者は作者自身で、一番の理解者は
鑑賞者である」という言葉を聞きました。当時は首を傾げるだけ
だったこの言葉が持つ意味は、画家として活動してきた十数年の
間に私自身の中で大きく変化してきました。

どれだけ強い想いを込めたハンドメイドで作品を生み出しても、
展覧会場に展示された瞬間に作品は独り歩きを始めます。それは
まるで車の整備士がピットからレーシングカーを送り出すようだ
と感じることがあります。かつてはドライバーであることこそが
重要だと思い強くハンドルを握らなければならないと考えていま
したが、画家はドライバーではなくて過酷な環境を耐え抜いて
華麗なコーナリングで観客を魅了するような作品をコースに送り
出す整備士なのかもしれないと今は考えるようになりました。

重要なのは私自身ではなく、作品そのものなのだというシンプル
な事に改めて気付いた時、私は私自身の呪縛からスッと解き放た
れたような心地になると同時に、これからの作品の新たな可能性
にようやく気付くことが出来たのです。




松本央 「本日も営業中」F30 72.7×91㎝  
パネル、キャンバスに油彩

10年前の私には、画家として活動を続けていることも、作品が
現在のスタイルの様に変化することも、全く想像できませんで
した。多くの人に助けられ、ご縁をいただき今日まで導いてき
ていただいたのだと思います。

思えば、いろいろな作風を模索しあがいてきた10年でした。
上手くいかなかったことや失敗も山ほどあります。でも、それら
が無駄で、遠回りであったとも思えません。

なぜなら、これまで自分が経験してきたことの積み重ねの結果
が、良くも悪くも今の自分の作品を形成していると納得できる
からです。

ですので、これから先のことなんて私に聞かれてもわかりませ
んし、おそらく誰にも分からないでしょう。この先にどのよう
な未来になろうとも、その時の自分が納得できるように、今で
きることをやり続けるしかない、と思っています。



岡部賢亮「ゴーレム」H32×W11×D9(cm)
ジェスモナイト、アクリル絵具、箔押し

この10年 沢山の出会いがあり、別れもあった。その度に私は首
をかしげ、私は上手くやれているだろうかと沈思黙考する。私は
いつ完成するのだろう?伽藍堂なゴーレムのようにこの先ずっと
未完成なままかもしれない。ただ この10年を振り返ったうえで
これからの10年に思いを馳せると未完なままでも悪くないとも思
えてくる。10年後の私もきっと首をかしげ、私は上手くやれてい
るだろうかと今日の私に問いかけているかもしれない。




宮本大地「時層」F6(41×31.8㎝)
キャンバスにアクリルガッシュ

BAMIgalleryが島原へ移転して10年。
当時大学時代を含めてもほとんど展示経験がなかった私は、現在
のBAMIgalleryに移転し二階をアトリエスペースとして制作させ
ていただいてから本格的に作家活動が始まった様に感じる。略歴
に載せていただいている様々な経験は一階二階を含めたこの建物
と共に歩んできた。

そんな10年の中での一つ一つが積み重なって現在の自分の作品が
存在していると思うが、その自分の作品と言われるものがこれま
でに少なからず積み重ねてきたものに縛られている様に感じる事
も増えてきている。

この場所でこれからも描き続けていく。
10年積み重ねてきたものを大事にしながらも、今一度フラット
な自分としてこれから先の10年を進みたいと思う。




八木佑介 第一種低層住居専用地域 F12 木製パネルにキャンバス
、砂、小石、土絵具、岩絵具、墨

10年前の今頃、私は大学院の修了制作を描いていた。その合間合
間で、BAMI galleryへと改装を手伝う為に通っていた。皆で、
掃除をしたり、壁を塗ったり、埃まみれで弁当を食べたり、今で
も楽しい思い出だ。

そうして大学を出て10年経った。なぜ絵を描くのかという自問自
答を10年間、幾度としてきたが、最近の有力説としては自分は手
を動かしていることが心地よい動物なのだという、なんだか一周
回ったようなことを思っている。

私と美術、私と社会、社会と美術、まだまだ自問自答をしながら
これからの10年も歩んでいきたい。




公庄直樹「白いりんご」制作年:2024
サイズ:H6×W5×D5cm 
マテリアル:栃、黒檀



公庄直樹「黄色いりんご」制作年:2024
サイズ:H6×W5×D5cm 
マテリアル:イエローハート、黒檀

いつもは動物をモチーフに木を彫って作品を作っています。
しかし何年かに一度動物以外の物、例えば植物や無機物を作りた
くなることがありました。それは何となく衝動に駆られてやって
いた事だと思っていましたが、今振り返ってみるとそれを境に自
分の作品の傾向に大なり小なり変化があったように思います。自
分にとって動物以外の物を作るということは作品が変化なり進展
なりしていく為の通過儀礼だったのかもしれません。

BAMI galleryが島原に移転して10周年を迎える今、自分にとって
もギャラリーにとっても何か良き変化があることを願って敢えて
自分のメインテーマである動物ではない「りんご」を彫りました。




小橋順明「皿に蟻(ありがとう)」2024
H2.2×W18.3×D18.3cm
陶(備前土・磁器土・ラスター彩)

BAMIgalleryにお世話になって10年。
のびのびと挑戦的な展開をさせていただいたと思い返し、ここか
ら様々に美術家としての仕事も広がり、このように社会との接点
を持たせていただけていることに感謝するよりほかありません。
展覧会、作品を目指して足を運んでくださる方、自分のことを気
にかけてくださる方がいる。それだけでもう少し、この仕事を続
けられます。今後ともよろしくお願いいたします。




佐野曉「黒の立像」2024           
36×10×10㎝  乾漆、木  

"10年"
一つの 節目となるこれまでの年月を振り返り、また今これから
の10年後へと思いを巡らせた時、今現在という座標点の上に立ち
上がる像の姿を結んでみたい。




阿部瑞樹「観」
53×45.5cm (F10)
木製パネルにキャンバス、アクリル絵具、錫箔

10年前、27歳だった私は大学で助手及び非常勤のアルバイトを
しながら自身の画家としての現状に疑念を抱いていた。そんな
折、BAMI galleryが京都・島原へ移転し作家と一緒に改装工事
していると聞きその様子を見学させてもらった。

まだ綺麗な白い壁も明るい照明もなく工業用ランプが照らす薄暗
い空間だったけれど、その場から煮えたぎるような熱量を感じて
自身の現状を打ち破りたいと感じた事を覚えている。

それから10年、自分にできる事・できない事や自分という人間の
本性を痛烈に思い知る時間だったように思う。等身大の自分を認
めて画家として生きるため、この先10年を一歩ずつ歩んでいきたい。



  

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ギャラリー移転10年周年を迎えますことへの御礼と12月の予定
12月に突入、本年も最終月となりました。

思い返せば、丁度10年前のこの時期、今の場所
京都・島原にギャラリーを移転、改装工事を若い作家
達と行っていました。あれから10年になります。

確たる何かの勝算など何もなく、とにかく新しい拠点を
作ることだけに向き合っていたように思います。






それから10年ガムシャラだったと思います。沢山の方々
のご厚意に支えられてここまで来たと思います。

まだまだ課題山積ですが、、一先ず10年という節目を
迎えられたのも、お客様、関係先様、作家の皆さんの
おかげだと感謝しております。

誠にありがとうございます。
加えて、これより先も何卒ご指導ご鞭撻の程を、
お願い申しあげる次第でございます。
引き続き宜しくお願いいたします。

この移転10年という事に関しては、来年度、1月11日(土)
よりギャラリー移転10周年記念企画を開催する予定として
おります。各作家のこれまでの10年の歩みを集約又象徴する
作品にて展覧を計画しております。
詳細に関しては年内改めて、当ホームページ及び各種SNS
にてお伝えさせていただきますので、今しばらく
お待ちいただきますようお願い申し上げます。


さて当月の企画です、BAMI gallery個展企画が一件と
百貨店企画が一件、計二件の企画を予定しております。


BAMI gallery個展企画ですが、すでにスタートしております。
毎年恒例になりました小橋順明の個展企画です。



あなたとわたしの間に横たわるvanitas
小橋順明 solo exhibition

2024.12.04 (wed) - 2024.12.14 (sat)
OPEN 13:00~18:00
※最終日午後4時閉廊

あなたとわたしの間に横たわるvanitas。それは、
どうにもならないこと。 わたしが抱えている問題も、
あなたが抱えている問題も、結局は圧倒的な死に飲み
込まれていくだけではないかと思えます。そうして、
死と生が全く同義であるような感覚に包まれます。
最新作を中心に、近年の取り組みを発表いたします。
ご高覧いただけますと幸いです。





◆出品作品



皿に蟻(ありがとう)
H2.2×W18.3×D18.3cm
陶(備前土・磁器土・ラスター彩)アクリルケース




ししゃも
H2.4×W18.3×D18.3cm
陶(備前土・磁器土・ラスター彩・銀彩)



カブトムシこわれた
H5.0×W20.8×D20.8cm
陶・白磁皿(レディメイド)・樹脂



カブトムシ
H9.1×W12×D7.0cm 作品サイズ
H5.2×W8.6×D4.7cm 生物部分サイズ



古い板にオニヤンマ
H4.5×W37×D12.3cm 作品サイズ
H11×W12.3×D3.2cm 生物部分サイズ



水平器とミヤマクワガタ
H33.9×W18.5×D18.5cm 作品サイズ
H7.5×W5×D4.9cm 生物部分サイズ



愛らしい毒針
H4.9×W15.4×D15.4cm 作品サイズ
H4.4×W6.7×D8.1cm 生物部分サイズ



染付壺とアゲハ-受胎告知-
H10.5×W13×D13cm 作品サイズ
H8.0×W8.1×D6.2cm 生物部分サイズ



ヤマチャワンムシ-山法師-
約H16×W13×D13cm 作品サイズ
H3×W3.3×D1.2cm 生物部分サイズ



チャワンムシ-空蝉-
H8.5×W12.2×D12.2cm 作品サイズ
H3.2×W3.3×D2.0cm 生物部分サイズ



チャワンムシ-蟻-
H9×W12×D12cm 作品サイズ
H1.6×W1.2×D0.5cm 生物部分サイズ



あなた
SM




わたし
SM



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続きまして百貨店企画ですが、
これも毎年年末の恒例となりました、グループ展です。

本年のキーコンテンツ(統一テーマ制作作品)は
四神です。


【10 WAVES 〜10人の現代美術作家による作品展〜】


関西を拠点とする若き10名の現代美術作家による展覧会を
開催いたします。

本展では、四方をつかさどる神「四神(青龍・白虎・朱雀・
玄武)」をテーマに作家それぞれの独創的な感性で表現
された作品を中心に近作の数々を展覧いたします。
それぞれが表現した「四神」の世界をぜひこの機会に
ご高覧いただきますようご案内申しあげます。

◆出展作家◆

阿部瑞樹@abmzk 太田夏紀@ota_natsuki_ceramics 岡部賢亮@okabe_kensuke 
釜匠@takumi_kama 公庄直樹@naokigujo 小橋順明@masaakikobashi 佐野曉@akira.sano1 
松本央@hi34matsumoto 宮本大地@daichi_miyamoto 八木佑介@yusuke_yagi_


◆出品作品(一部)



釜匠    
「玄武の子」3号 
木製パネルに綿布・アクリル絵の具



松本央
「注文の多いモデル」4号 
パネル、キャンバスに油彩



岡部賢亮 
「玄武」
11×W14×D11cm 
ジェスモナイト、アクリル絵具、箔押し



宮本大地 
「玄武街」8号 
キャンバスにアクリルガッシュ



公庄直樹 
「雲の上」
H28×W21×D20cm 
朴、銀杏、流木、漆、着彩



小橋順明 
「青龍」H6.1×W5×D4.5cm
「朱雀」H5.7×W6.2×D4.1cm




八木佑介 
「難波宮跡(玄武)」3号 
木製パネルにキャンバス、砂、小石、土絵具、岩絵具、墨



佐野曉 
「赤の翼」
93×25×4㎝
楠、漆、螺鈿



阿部瑞樹 
「メカコラージュ・青龍」6号 
木製パネルにキャンバス、アクリル絵具



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以上になります。

当月も何卒よろしくお願いいたします。


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