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小橋順明 【生きる土】 彼との出会い
来週の水曜日(12/2)から


BAMI galleryは


小橋順明 solo exhibition 【 生きる土 】を
開催させていただく。



先ずは展覧会告知をさせていただきますが、
それ以外に、彼との出会いについて
纏めさせてもらいました。


現在、岡山に居る彼と京都に居る私。
出会って約5年になります。備前焼作家
の彼と、コンテンポラリーギャラリーの
ギャラリストの私。本来あまり交差する
ことのない我々が、何故か奇妙な縁で
5年間つながってきたのは、それなりの
理由があります。


少し懐かしさも手伝い
私自身振り返って見たくなりました。



2015.12.02 (wed) - 2015.12.14 (mon)
OPEN12:00-18:00
会期中無休
■作家初日(12/2)在廊予定





COMBINE 小橋順明 solo exhibition 生きる土 プレスリリース by COMBINE











小橋君と出逢ったのは何時だったか?多分5年くらい前の
ような気がする。


ある時、高松の青野女史から逢って欲しい若い作家がいる
と連絡を貰い、次回出張時だったか?とにかく高松に行く
機会に逢う事にした。


事前にどんな作家かと聞くと、、備前焼の・・・・


正直興味が湧かなかった。


西日本の百貨店(岡山広島間)が独自に販売する、、
特に岡山界隈では独壇場ではないか・・・・


いくら良い作品でも私の守備範囲外だし、なにより純然
たる焼き物は仕事としては門外漢だと自覚していた。


しかし、少し違うという返答。違う?何が違うのかよく
分からなかったが、まぁ逢って何か被害を蒙る事もないし、
別段逢うだけなら普段知らない焼き物の世界のことも多少
知れるからいいかと言う程度の気持ちでその時は終わり、
逢わなければならないことすら正直忘れたような気がする。


改まって逢った記憶がない。


先述した出張中に、彼が居て、逢った。。偉そうだが、、
逢うために行った訳ではなく、忘れていた事も手伝い、
あーそうだったという程度だったと記憶している。


立ち話だった。


逢うと、若い?という事もさることながら、、、
焼き物作家??という匂いが正直あまりしない・・・
ごくごく普通の青年。


この青年の何が他と違うのか??


当然聞いた事も見たこともない。
備前は草臥れるほど似たような作品・作家が多い。
そんな悪印象しか私にはなかった。


挨拶もそこそこに、携えていたポートフォリオを
見せてもらったのだが、、、、


あっ!となった


確かに違う。


ステロタイプの備前焼作家と違うのは一目で分かった。





作品画像以外の文章も慌てて目を走らせる!





少ししつこく観念的帰来が強く、、
読む相手をねじ伏せようとする匂いがぷんぷんしていた、、
しかしかなりの論理性と着目点が見て取れ、


間違いなく優れていた。





ただ、、この優れたものを、、、、



どこで具現化していくのだろう??そう簡単に探し出せる
出口がないじゃないか??と瞬間的に頭を過ぎった。


ある意味、、切れすぎていて、とにかく何でも良いからと
適当な出口に行くと、完全な際物扱いにしかならないし、
我々でも相当苦労するのだが、その作家の芸術性を純度高
く紹介できる場面などそうそうはない。





ましてや、、評価など・・・






このレベルを理解するというのは・・・・





その時彼は35歳くらいだったと思うが、、何時からこんな
事を考えていたのか?普通の備前焼を人前で発表できるよ
うになるだけでも10年はかかる、、、その後これを考えた
というのでは辻褄が合わない。。そんな薄っぺらい錬度で
はない。。そうなると、、、土をひねり出した頃、20代
前半から考えていたのか?と、、改めて彼の顔を見た。



普通の青年だが、、、



彼の大志・・・



これはその時の私には十分“響いた!”



この青年は、、、、決して器や伝統的な備前だけを
やりたいのではない・・・・



出身・備前焼という名のコンテンポラリーアーティスト
を目指している。。。というのがその瞬間わかったが、、



このままでは無理かな??と・・・


不遜だが、その時の私は強く感じた・・・


その日から


彼との付き合いが始まった。






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