RECENT POSTS
作品紹介2
昨日に続きまして

本日も作品の紹介をしてまいりたいと思います。

今日のテーマは「風景」です。




「風抜ける坂道」パネルに油彩 10F



私はよく車で京都の美山や京北町方面へいくことがあります。

別に何か目的があるわけではなく、

ただボーっとしています。

街中の建物が密集した場所からの解放感と

綺麗な空気、あとは山や木々の匂いを

嗅いだり、川の流れを見たりすることで

身体の中が満たされていくのを感じるのです。

そうして、ある程度自分の気持ちが

落ち着いたとき、

何て美しいんだろうかと感じるとともに、

描きたいという欲求が出てきます。


今回ご紹介する作品の元となる場所は

全て京都の南にある木津川の付近です。

実際に現地へ行き身体の五感を通して感じたことや

思ったことを絵にしています。

ですので、現場そのままを描いているのではなく

実際の風景を元にしながらも

絵にする際に少し改変は加えています。




「川辺」パネルに油彩 8F


私はこの年までずっと京都の町中で暮らしてきました。

なのでいわゆる自然の森や、田畑に接して

暮らしたことはありませんでした。

しかしながら、

母の実家が田舎で

そこへ帰省する機会は何度かありました。

そこは宮崎の山奥で

周りには田んぼと畑しかなく、

夜は真っ暗で自分の足元すら見えない。

近くのスーパーまで1時間ぐらい歩いてかかる。

不便な環境なのですが、

幼少のころ、そこへ帰省するのが楽しみで

仕方ありませんでした。

短い滞在時間だったのですが、

そこで虫を捕ったり、川で遊んだり

することが子供の時は

街中ではできないことばかりで新鮮で、

ある種の特別な体験、イベント的な要素があり、

楽しかったのだと思います。


そういう感覚を私は今も

こういう舗装されていない草の生い茂った道を

歩いた時に、ふとした森の匂い、風の感触で

思い起こされるのです。

私にとっては上記のような思い出ですが、

人の数だけこういった心の風景はあるように思います。




「野の道」パネルに油彩 10F


松本央洋画展 「光と陰」

松坂屋名古屋店 南館6階美術画廊
http://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/garou/

2月25日〜3月3日


【お問い合わせ】
COMBINE office
〒600-8824
京都市下京区二人司町21番地
TEL.075-754-8154 FAX.075-754-8154
http://www.combine-art.com
メール
http://combine-art.com/html/office/oc_contact.php

▲TOP