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ポンテシティーアパート
最近気になっている場所がある。

それは、どこかというと
ワールドカップの開催地にもなった南アフリカである。

気になりはじめたきっかけは、一本の映画だった。

「第9地区」という名前のSF映画だ。
舞台はもちろん南アフリカだ。

『第9地区』(だいきゅうちく、原題: District 9)は、2009年8月に公開されたSF映画。日本での公開は2010年4月。

地球に難民としてやってきたエイリアンと人類の対立をドキュメンタリータッチで描いた作品で、舞台となった南アフリカ共和国でかつて行われていたアパルトヘイト政策を皮肉ったストーリーになっている。
(wikiより引用)

その難民になったエイリアンが隔離されている地区のカオスっぷりが、私の琴線に触れたのだ。

おそらく、アパルトヘイト時、黒人の居住区となっていたスラム街がモチーフとなっているのだろう。

以前このブログでも書いた香港の九龍城のようなアジアンカオスとはまた違う魅力があった。

で、後で詳しくのべるが、ネットで南アフリカのことを調べて見るとこれが、本当にろくなことが書いてない!

興味があるかたは、一度調べてみるといいが、様々な悪い噂がネットでは誠しやかに囁かれている。

そんな南アフリカを代表するようなカオス物件がある。

南アフリカ共和国ハウテン州ヨハネスブルグ市都市圏F区のヒルブロウ地区にある超高層マンションポンテシティアパート(英語: Ponte City Apartments)である。

以下wikiより引用

サラトガ通りとハロウ・ロードの交差側に面し、173m、54階建てで、住居用ビルとしてはアフリカ最高の高さを誇る。中央の空洞部分は『コア』と呼ばれている。ヨハネスブルグを見渡す絶好の位置にある。ビル上部の広告は、南半球で最大かつ最高層に位置するものである。

1975年に建造された。主設計者はMannie Feldmanで、Manfred HermerおよびRodney Grosskopfらとチームを組んで設計した。かつては白人富裕層の象徴とまで言われたが、
アパルトヘイト終了後の1990年代にギャングが侵入し治安が荒廃してかつての住民はほとんどが退去してしまい、ヒルブロウ地区の犯罪の象徴となってしまった。
90年代中頃には刑務所にする、という計画もあったが、
1999年に管理会社が変わり、セキュリティーは改善されている。

2007年5月、所有者が変更されて、467の居住・商業エリアに改修するとともに周辺地域の開発もあわせて行う再開発計画が公表された。しかし世界金融危機の影響で資金提供が得られなくなり、再開発計画は中止となった。

引用ここまで。

世界一治安の悪い都市と呼ばれるヨハネスブルグの中でも、最も危険な地区がヒルブロウ地区である。

アパルトヘイト時代に白人が築いた近代都市で、1980年頃までは高層ビル群の下には高級デパートやブティック、お洒落なカフェが立ち並び、英国人のビジネスマンが街をふつうに歩いている。

白人が生活する近代的で美しい都市であり、南アフリカは南半球では先進国という扱いだった。

しかし、今では犯罪者や黒人が街を占拠しており、10分以内に強盗に会う確率が100%という危険地帯と化している。

そのヒルブロウ地区にポンテシティアパートという54階建ての商業兼アパートはある。

アパルトヘイト撤廃後、黒人が不法に住み着き、無法地帯の象徴となる。

やはり、九龍城の時と同じくカオス物件が発生する条件には、無法状態になり、人が法の規制から解放されるというのが重要なようだ。




ビルの屋上には国内約2300万人の利用者をもつ携帯電話会社ボーダコムの看板が目印となっている。

地元のタクシードライバーにも絶対にあの近くには行くな!と言われるほど危険な場所のようで、外国人がその中に入って生きていられるのは、15秒と言われている。
アパートの中では麻薬取引、売春、ドラッグパー
ティー、殺人、監禁などあらゆる犯罪が起こっていたようである。

ビルの形状は、円形のビルになっており、真ん中が空洞になっている。
その空洞も犯罪者達が占拠していた頃は5階まではゴミで埋まっていたらしい。

1990年代に、ビル全体を刑務所にする計画があったが頓挫したようだ。

今ではセキュリティも改善され黒人富裕層を対象にした高級デパートに戻りつつあるようだ。

このポンテシティーアパートは、九龍城のように自己改築や増殖するような代物ではないが、
犯罪者の巣窟となるなど、類似点も多々ある。

特にアパルトヘイトの撤廃で、かえって治安が悪化するなど、人の持つ業や性が垣間見えるようで興味深い。

このポンテシティーアパートについては、
まだまだ情報が乏しく、ネットなどの情報
を頼りにしているのが現状である。

もし、当ブログをご覧になって
資料等お持ちの方は、是非教えていただきたい。

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