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こんな小さなアリでさえも


"an ant"
2017
H 1.4xW 1.2xD 0.7cm
セラミック ミクストメディア

表面のテクスチャーや色彩の変化は
炭化焼き締めという焼成法によるものです。

火と土の化学反応
焼成の変化

陶の魅力は
この変化につきます。

変化とは時間も含めたエネルギーそのものです。
僕は
それはいのちといいかえても良いと思います。
いのちとはやっぱり
この世のすべてであり
同時に
小さな一部なのです。

焼成とは
人為の表象にとっては
火による干渉であり
炎の洗礼にとっては
人による干渉です。
それぞれの立場が共存し対立し矛盾し
ある種のコントロール不能と可能のせめぎあいのそれらすべての均衡点としての静止、可視化。
それが焼成です。
すべてが
すでに、焼成されたこの陶に表現されているのです。

僕はそれら全体を見渡しながらコントロールし
変化そのものを4次元ごとトリミングする。
そういう作品を作りたいです。

土と火によって
こんなにも
力強く
変化しているのです。

こんな小さなアリでさえも。

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