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昆虫と焼物と私


どうして昆虫なんですか?
と聞かれます。

なぜ焼き物で?
とも聞かれます。

うーん、いつも言葉に詰まります。

経緯もあるし、文脈もある。はっきりいって必然です。
でも
それがはたして、納得できる正しい「答え」になるだろうか

「話せば長くなりますよ」と
終わりのないあまりに私的な長話を始めることもできますし、
「好きだからです」と
ぷっつり話を終わらせることもできます。
「素材感が。。。」と
小理屈をこねることだってできます。


全部本当のことなのですが、その答えに「僕自身が」納得できないのです。


だから答えに詰まるのです。
「なんでですかね~」
と。

実は、正直、結局、僕には作品のことなんてわからないのです。

もちろん
僕は作ります。それはもう、考えて考えて考えて考えて、考えて考えて考えて考えて、


焼物でしかできないけれど、焼物かどうかなんてどうでもいいようなもの。
焼物に埋もれて埋もれて埋もれて埋もれて作品を作っってきたその彼岸で
僕が作る、焼物でつくる、昆虫、だからこそ表現できることがあったとして
僕が作ったことも、焼き物だということも、昆虫だということも関係なくなってしまうようなもの。

感情的な、文脈としての、物理的な、
私と、焼き物と、モチーフが
作品の中から消えて、そうして始めてそこに新しい命が生まれる。そんなもの。


実は、うまれる、も、いのち、も本当にはどういうことか何もわかっていないのです。
わからないから作るのですけど。


わからないもので、わからないことして、わからないものつくって、わからないものを
わかってもらおうとして、

自分でもわかってないようなものを
わかってもらえたとしたら、それは、もう既にわかっていたということで
同じ人間なのです。
本当はもうみんな初めから全部わかっているのではないかとさえ思えてくるのです。


じゃあ、わざわざ作る必要はあるのか、分かってもらうことの意味はあるのか
などとぐるぐるぐるぐるぐるぐるしているうちに

作品が目の前にできている。
あなたがわからないものはこれですよと。


さまざまな、思いと、流れと、素材が一つの点で結ばれたところに目に見える何かができて
その何かが、見る人を巻き込みながら、思いも、流れも、素材も無視して独り歩きを始める。

作品はそういうものであってほしいと思います。

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小橋順明@志賀高原ロマン美術館企画展参加のご案内
こんにちは
小橋順明です。

先日CONBINEディレクター上山さんと長野へ打ち合わせに行ってきました。
信州そば、根曲がり竹。





というのも
志賀高原ロマン美術館の企画展に小橋の昆虫作品を採りあげていただくことになったからです!
それも、1,2点じゃありません。展示室ごと。

こちらの美術館の建築は黒川紀章氏の設計によります。
ハッキリ言ってかなり強い個性を持った建物、展示室、什器・・・!
建物と什器だけでじわっと感動してしまいます。


志賀高原ロマン美術館について



これは、、、試されている。。。
ココだからこそお見せできる「作品の顔」とでもいうものをを表現できたら。。。


黒川紀章氏の胸を借りるつもりで
とにかくベストを尽くしてがんばります!



以下展覧会情報です。
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山之内町立志賀高原ロマン美術館
2016年夏季企画展
「Touch with Skin 内在する触感」

 知らないものを前にしたとき、「なんだろう」と無意識にそれを手にとることがあります。私たちにとって、「みる」「さわる」という体験は日常的に欠かせません。とくに「さわる」という皮膚の体験は、もっとも根源的な身体経験であり、さわることによって自分と他者(さわったもの)との関係性を確認する本質的な手段でもあります。自分とはなにかをビビッドに認識できる「鍵」とも言えるかもしれません。
  
 現在の社会では、情報の多くが、言語と視聴覚に限られたかたちで提供されています。少しまえでは考えられないほど感覚が拡張しつつある時代に、私たちの触感はどのようになっていくのでしょうか。

 本展では、皮膚の体験を敏感に作品におとしこむ5組のアーティストをご紹介します。皮膚感覚にゆだねる森の姿、昆虫の皮膚をめぐる陶素材の作為、手と記号化された触感、触感を土に託す無作為、指先から生まれるマチエール(絵画面の質感)。触感をめぐる豊かなアートの世界を、ぜひご体感ください。

会期: 2016(平成28)年7月24日(日)-10月10日(月・祝)   
休館日: 木曜日   8月11日(木・祝)、9月22日(木・祝)は開館
開館時間: 9:00-17:00 (ただし入館は16:30まで)  
入館料: 大人500円、小人300円

出展作家   小橋順明、田淵三菜、疋田義明、西澤伊智朗、
         耳のないマウス(松田朕佳、石射和明、石倉一誠、雨宮澪)

出展作家プロフィール(PDF)

賛助出展(予定): 長野市立博物館分館戸隠地質化石博物館

イベント開催予定(近日発表)

※7月11日(月)~7月23日(土)は展示替えのため、臨時休館となります。

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本の衝動買いと田植えの話


最近本に飢えているということで

気ばかり焦って

なんとなく衝動買いしてしまいました。

読めるかどうかわかりませんが

しばらくは車に積んで常備携帯すると思います。

明日は毎年恒例、田植えの手伝い。

雨なので、カッパを買いました。

山と山の間の田んぼ。

平野部のデカくて四角い田んぼと違って、

風景には風情がありますよ。

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