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地塗~りぬりぬり。




…別に料理をしているわけではありません。


この液体は膠(ニカワ)というものです。


正式には、膠を約10倍の水で薄めて溶かした

‘膠水’というものです。



膠というものは、動物の皮革や骨髄から採られる強力な糊です。

ちなみに主成分はコラーゲン。 冷えるとプルプルに固まります。



絵を制作する前に必要になるもので‘キャンバス’があります。
(当たり前ですが…)

このキャンバスは市販のものでもいいんですが、
私はいつもベニヤパネルに麻布を貼り、その上から下地を施してます。




[パネルに麻布を膠水で貼り付けているところ]



キャンバスのように表面がザラザラとしたもので描くのがあまり好きではないので手間をかけて手作りしているのですが、

どちらかというと、絵を描く前の‘儀式’的な要素が大きいですね。



そして、この膠水ですが、パネルに行う地塗りにおいて接着剤として用います。

天然の接着剤です。


動物から採れた接着剤を用いて、その上に絵の具で動物を描く…

なんかあれですけども…



とにかく、今は来る7月の‘前田寛治大賞展’に出品するため

せっせと地塗りに励んでおります!







いつも自宅の半地下にあるガレージとしてのスペースで地塗り作業を行っているんですが、



このスペース…



半地下という構造のせいか、天井が中途半端に低いんです!






約160cm程…


なので、作業の合間に疲れて背伸びをしようとすると…

決まって頭を打ちます。

何度打っても覚えられない私の学習能力の低さに原因があるのかもしれませんが…(涙)



それでも以前に比べると、環境はとても改善されました!


引っ越す前は小さなアパートに住んでいて、

とても室内で地塗りなんかできず、仕方なく屋上に忍び込んで作業していました。


それも夜中…


今思い出しても冷や汗がでます…


突風にあおられてキャンバスごと屋上から転落しそうになったり…


管理人に見つかってしまい、地塗り中のキャンバスに

「これをすぐに片付けなさい!警察に通報します!」

と張り紙を貼られていたり…




…そう考えれば今の環境でもう充分贅沢ですね!



でもいつか!



きっといつか!



アトリエをどすんと構えたいです!



その名も!!



「釜工房」!














なんか陶芸のアトリエみたい…



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