August 31,2009
あれは8月の半ば、とても暑く寝苦しい夜でした…
私は布団の上でゴロゴロと時間を過ごしていたんです…
冷たい飲み物でも飲もうか…
そう思い、布団から起き上がろうとしたその時!!!
グキッ!
鈍い音とともに右手親指に激痛が走りました…
個展もどんどん近づき、制作のペースも落とせない中で起きてしまった不祥事。
ギブスなんて着けられたら、それこそ制作が出来なくなる!
私は自分に「大丈夫」と言い聞かせ制作を続けました。
しかし…
何日経っても痛みが治まらない…
ついに病院に行く決心をしました。
そして…
右手親指靭帯損傷
かっこ悪いです…
布団の上で一人で勝手に怪我したわけですからね…
病院の先生に説明する時も、すごくかっこ悪かったです…
「完治まで約1ヶ月」
そう聞いたとき、私は必死に自分の置かれている状況を説明しました。
個展が近くて制作を休むなんて出来ませんと…
すると先生は天使のような笑顔で、
「京都は結構そういう方が多いですからね。描きすぎで腱鞘炎になったり。
」
そう言って特別に、制作に差し障りの無いような固定器具を作ってくれました。
おかげで制作には何一つ影響することなく治療が出来ました。
そして驚異的な治癒力で、半月経った今現在
私の右手はバッチシ完治いたしました!!!
ただ一つ…
忘れることが出来ない事があります。
「京都は結構そういう方が多いですからね。描きすぎで腱鞘炎になったり。
」
と私に言ってくれた病院の先生。
その後、
「まぁ、布団っていう柔らかいところで起き上がろうとして靭帯を痛めるなんて聞いた事ないですけどねぇ…」
…心の傷は今でも完治しません。