July 21,2009
<ザリガニの作品制作のために作った簡易模型>
前回、数時間かけて選び抜いたモデルザリガニのナイスガイと美女ザリガニの2匹。
自宅に帰った私は早速水槽を設置し、3匹を放ちました。
大きな水槽の中を悠々と泳ぐザリガニ達。
子供の時から幾度となく魅了されたその姿に、私は本来の目的も忘れ魅入ってしまいました。
そして次の日、ナイスガイには早速モデルとしてのお仕事をしてもらいました。
スケッチ(裸婦?)に写真撮影等々…。
「少しの間やけどお世話になるな。モデルを終えたら3匹とも池に放ってあげるからな。」
そう言いながら作品を制作し始めました。
制作も順調に進み、ナイスガイ達が来て1週間以上経ったころ…
ナイスガイに悲劇が訪れました…
その日私はバイトに出かけていました。
いつものようにパソコンの前に座っていると突然携帯電話が鳴りました。
「なんか、ナイスガイの水槽が大変なことになってるで!」
私は急いで仕事を終え、帰宅しました。
そして水槽を覗き込むと…
最悪の事態が起こっていました。
なんと共食いです…
し・か・も…
餌食になったのは、水槽内の唯一もメンズであるナイスガイでした…
水槽内に残るナイスガイの美しい甲殻を見て、とてもやるせない気持ちになるとともにナイスガイに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
餌はきちんとあげていたのです。
水槽も、ザリガニが住むには贅沢過ぎる大きさと設備でした。
残った2匹の美女ザリガニ達を見て私は心の底から思いました。
やっぱり女性って強い…
ザリガニの特徴として、雄は雌を守ったり争ったりするために鋏が大きいんです。
それに比べて雌は鋏が小さいです。
それなのにナイスガイが喰われるなんて…
考えられることは一つです。
おそらくこの美女ザリガニは、2匹で協力してナイスガイを襲ったに違いありません。
…ほんとに女性はすごい。
女性の性別としての強さを象徴しているカマキリ。
カマキリが交尾をした後、そのまま雄は雌に食べられて栄養になってしまうのは有名な話しですよね。
実は幼少時代、私はこの事実が嫌で、交尾を終えた後に雄を救出したことがあります。
しかし…
次の日、雄は一人寂しく死んでいました…
以前お会いした時にルークさんが言っていた、
「いつか女性だけになる」
その言葉がずいずいと頭の中を巡るような、そんな出来事でした。
ごめんなナイスガイ。
初めてのザリガニの作品。
遺影になってしまいました(涙)