July 13,2009
先月から制作しているF10号の作品。
モチーフは見ての通りザリガニです。
以前日記で書いたザリガニ釣りは、このモチーフであるザリガニを見つけにいくためのものでした。
しかし、それより以前に実はザリガニを三匹、近所の熱帯魚専門店にて購入していました。
アメリカザリガニ…
そのインパクトのある赤と黒の色彩と独特なフォルムで、外来種でありながら子供達のアイドル。
以前からザリガニを描きたい!
そう思っていた私はとにかく本物が見たいと思い、近所に熱帯魚専門店がないか捜索しました。
そうして見つけたお店で早速ザリガニを発見!!
しかもこれがすごい数!!
なんか大きな池に数十匹がひしめき合っているような状況で、少し気味が悪かったです…
その中から最高のモデルを見つけるべく、店員さんに
「すいません。ザリガニが欲しいんですが、この中から好きなのを選んでもいいんですかねぇ?」
「あ…。はい。いいですよ…。鋏まれないように気をつけてくださいね…」
少し怪訝な顔をされましたが、そんな事気にしてられません!
そして…
素晴らしいモデルに出会うために、池の前で数分…
成人男性がザリガニの池の前で数十分…
たまに子供連れのお母さんに気味悪がられながら数時間…
ついには店員からも変な目で見られ始めたその時!
一際大きな鋏を持った真っ赤なナイスガイを発見!
「こいつだ!!」
しかし、ちょっとでも目を離したら見失ってしまうほどの数。
店員さんを呼んでいる暇なんてない!
そして、私は!
思い切って数十匹のザリガニの中に手を突っ込みました!!
そして数匹のザリガニに幾度も鋏まれながら掴んだ栄光。
誇らしげに店員のもとへ行きました。
まさか自分で直接捕獲してくるとは思ってもみなかったんでしょう。
店員は最後に、変態でも見るような眼差しでお会計をしてくれました。
こうして最高のモデルを手に入れた私。
しかしふと思いました。
「このナイスガイにはこれから数ヶ月モデルとして協力してもらうことになる。
そう考えたら…
一匹寂しく水槽の中に居るなんてかわいそうや!」
そうしてその日、ナイスガイ以外に同居海老になってもらう美女海老を購入。
しかも二匹!!
ナイスガイ!!
最高のアバンチュール!
しかし
ナイスガイのための思いが、この後波乱を巻き起こすこととなったのです…
…つづく