June 29,2009
先日、ずっと楽しみにしていた展覧会に行ってきました!
ミヒャエル・ゾーヴァ展
美術館 えき (京都駅内)で好評開催中です。
私はもともと‘好きな作家’というものが、これといって居ないんです。
‘好きな作品’というのなら沢山あるんですが、
その作者が好きかと聞かれたら、う~ん…となります。
そりゃ、尊敬する作家さんや憧れる作家さんは沢山居ますし、生き方のお手本にしたい作家さんも居ます。
しかしこのゾーヴァさんは特別思い入れがあります。
私のアーティストページの好きな作家の欄に唯一挙がっているのもゾーヴァさんです。
実は一度本人とすれ違った事があります!
4年前、大学3回生だった私は、これ以上ないほど制作に行き詰っていました。
というか制作をしていませんでした。
絵を描くのを辞めようと本気で思っていた頃です。
そんな時、JR京都駅の改札に置かれていたチラシにふと目をとめました。
そのチラシがこれ↓
一目で興味を持ちました。
「これは行くしかない!」
そして、後日朝一から展覧会に足を運びました。
平日の朝一という事で会場はガラガラでした。
その誰も居ない空間の中で私はとてつもなく興奮していました。
「こんな作品を描いている人がいたんや!」
見る作品見る作品、私の心に刻み込まれていきました。
あまりに興奮したので、出口に着いた後もう一度引き返し、
2往復したのを憶えています。
その後、軽い財布から有り金を全部搾り出して画集を購入。
その日の夜だけでも膨大な数のドローイングが描けました。
そして、チラシをもう一度よく読んでいると、
なんと!後日ゾーヴァさんがサイン会に来日されるじゃぁないですか!
もう一度行くつもりでいた私には願ったり叶ったり!
…しかし、当日どうしても済まさないといけない用事があり、会場に着いた頃にはサイン会は終了していました…。
サイン会は残念でしたが、作品をもう一度見たいと思っていた私は
うなだれながらも入口に向かいました。
すると…!!
なんと向こうから、サイン会を終えたであろうゾーヴァさんが歩いてくるじゃぁないですか!
画集で何度も見た顔なので間違いない!!
どうしようか!?
ここでサインはさすがに失礼やし、
う~ん!
でもせめて何か一言!!
そして私の横を通り過ぎようとしたその刹那!!
なんとか私の口から出た会心の言葉、イン イングリッシュ!!
「は、はろー」
ゾーヴァさんの横に居た数人の取り巻きの方たちが、私を見て怪訝な顔をしました。
私は冷や汗をかきながら
「やってしまった」と思いその場から立ち去ろうとしました。
するとゾーヴァさんは、
取り巻きの方たちを手で退け、私に向かい手を上げ一言
「ハロー」
画集の中と同じ、可愛いおじいちゃんのような笑顔でそう言ったゾーヴァさん。
絵と同様、優しい人柄を感じ取れました。
その出来事と、画集に描かれていた文章を読んだことによって
当時行き詰っていた私は、そっと背中を押してもらえた気がしました。
それからようやく制作をし始め、なんとか今に至ります。
あの展覧会がなかったら私は描いていなかったかもしれません。
そう思えるぐらい私には思い入れのある展覧会です。
4年振りに見た今回の展覧会。
以前見た作品も初めて見た作品も、今でも変わらず可愛らしくて
そんでもって、とても優しく感じました。
ミヒャエル・ゾーヴァ展
美術館 えき (京都駅内)で好評開催中です。
私はもともと‘好きな作家’というものが、これといって居ないんです。
‘好きな作品’というのなら沢山あるんですが、
その作者が好きかと聞かれたら、う~ん…となります。
そりゃ、尊敬する作家さんや憧れる作家さんは沢山居ますし、生き方のお手本にしたい作家さんも居ます。
しかしこのゾーヴァさんは特別思い入れがあります。
私のアーティストページの好きな作家の欄に唯一挙がっているのもゾーヴァさんです。
実は一度本人とすれ違った事があります!
4年前、大学3回生だった私は、これ以上ないほど制作に行き詰っていました。
というか制作をしていませんでした。
絵を描くのを辞めようと本気で思っていた頃です。
そんな時、JR京都駅の改札に置かれていたチラシにふと目をとめました。
そのチラシがこれ↓
一目で興味を持ちました。
「これは行くしかない!」
そして、後日朝一から展覧会に足を運びました。
平日の朝一という事で会場はガラガラでした。
その誰も居ない空間の中で私はとてつもなく興奮していました。
「こんな作品を描いている人がいたんや!」
見る作品見る作品、私の心に刻み込まれていきました。
あまりに興奮したので、出口に着いた後もう一度引き返し、
2往復したのを憶えています。
その後、軽い財布から有り金を全部搾り出して画集を購入。
その日の夜だけでも膨大な数のドローイングが描けました。
そして、チラシをもう一度よく読んでいると、
なんと!後日ゾーヴァさんがサイン会に来日されるじゃぁないですか!
もう一度行くつもりでいた私には願ったり叶ったり!
…しかし、当日どうしても済まさないといけない用事があり、会場に着いた頃にはサイン会は終了していました…。
サイン会は残念でしたが、作品をもう一度見たいと思っていた私は
うなだれながらも入口に向かいました。
すると…!!
なんと向こうから、サイン会を終えたであろうゾーヴァさんが歩いてくるじゃぁないですか!
画集で何度も見た顔なので間違いない!!
どうしようか!?
ここでサインはさすがに失礼やし、
う~ん!
でもせめて何か一言!!
そして私の横を通り過ぎようとしたその刹那!!
なんとか私の口から出た会心の言葉、イン イングリッシュ!!
「は、はろー」
ゾーヴァさんの横に居た数人の取り巻きの方たちが、私を見て怪訝な顔をしました。
私は冷や汗をかきながら
「やってしまった」と思いその場から立ち去ろうとしました。
するとゾーヴァさんは、
取り巻きの方たちを手で退け、私に向かい手を上げ一言
「ハロー」
画集の中と同じ、可愛いおじいちゃんのような笑顔でそう言ったゾーヴァさん。
絵と同様、優しい人柄を感じ取れました。
その出来事と、画集に描かれていた文章を読んだことによって
当時行き詰っていた私は、そっと背中を押してもらえた気がしました。
それからようやく制作をし始め、なんとか今に至ります。
あの展覧会がなかったら私は描いていなかったかもしれません。
そう思えるぐらい私には思い入れのある展覧会です。
4年振りに見た今回の展覧会。
以前見た作品も初めて見た作品も、今でも変わらず可愛らしくて
そんでもって、とても優しく感じました。