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いのちの食べ方
以前購入して、なかなか見れていなかったDVDを昨晩やっと見ることができました。
最近密かに話題になっているドキュメンタリー映画なのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。




「いのちの食べ方」
監督:ニコラウス・ゲイハルター

以下内容紹介(引用)
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「いただきます」って、だれに言いますか?

「食」の不安は、「食」を知ることでしか解決できない!
きっと、誰かに教えたくなる。食べ物があなたの食卓に並ぶまでの、驚くべき旅。

私たち日本人が1年間に食べるお肉(牛・豚・鳥)は約300万トン。だれもが毎日のように食べている膨大な量のお肉。でも、そもそもお肉になる家畜は、どこで生まれ、どのように育てられ、どうやってパックに詰められてお店に並ぶのだろう? 本作は、そんな私たちの生とは切り離せない「食物」を産み出している現場の数々を描いたドキュメンタリー。世界中の人の食を担うため、野菜や果物だけでなく、家畜や魚でさえも大規模な機械化によって生産・管理せざるをえない現代社会の実情。ピッチングマシンのような機械で運ばれるヒヨコの群れ、わずか数秒で解体される魚、巨大なマジックハンドで揺すぶり落とされる木の実、自動車工場のように無駄なく解体される牛…etc。まさに唖然とするような光景の連続。その生産性の高さと、時に絵画のごとく美しい撮影に驚愕しつつも、改めて私たちが生きていることの意味が問い直される!
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―鮭の切り身が出来上がるまで―



この映画は本当にシンプルでした。
BGMも音声も一切ありません。ただ淡々と動物が機械や人の手によって成長させられ、解体されていく映像が流れていきます。

ですので、動物のうめき声等の生々しい音声がクリアーに聞こえてきます。

動物の他にも、トマト、ピーマン、アスパラ等の作物もどのように海外で大量生産されているかも見ることが出来ます。



―牛肉が出来上がるまで―



この映画を見ていて、ふと思い出した出来事がありました。

以前、子供絵画教室に勤めていた時に、課題で海の中に様子を描くというものがありました。
子供達は様々な形の魚を自由に画用紙上に描いていきました。

そんな時、ひとりの子供が
「僕、鮭が好きやから鮭描くわ!」と言い一生懸命画用紙に向かいました。

そして、そろそろ描けたかなと画用紙を覗き込むと、私は衝撃的なものを目の当たりにしました。

そこに描かれていたものは、鮭は鮭でも“鮭の切り身”でした。

その子は、鮭と言うものがスーパーで売っている切り身の状態で海に泳いでいると思っていたのです。




今日本は様々な情報が簡単に手に入る環境です。
しかし、無意味に溢れているだけの情報に揉まれながら生きていくことは本当に恐ろしいことだと感じます。

割り箸を使う日本人、エビを良く食べる日本人…
当たり前に暮らすだけで、他の国にどれだけ多大な犠牲を強いているかを再確認できます。


嫌われ者日本人。


これは宮崎県より先に、どげんかせんといかんです。





ちなみに、
私達が愛用するジーンズの裏で苦しむ、中国の工場に勤める少女達を描いた「女工哀歌」もすごいです。

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