RECENT POSTS
「女子高生物」終了致しました。
釜 匠 個展 「女子高生物」










昨日5月31日をもちまして無事会期終了致しました。

御越し下さった方々、遠方より応援して下さった方々、ギャラリーの方々に心より御礼申し上げます。


有り難うございました。


おかげさまで大変ご好評いただき、沢山の方々とお会いする機会に恵まれました。
また、テーマの影響もありSNS等のインターネットを通しての反響も大きく、
初めてお会いする方や遠方から駆け付けて下さる方がおられたのも大変印象的でした。










全て鉛筆画による構成という自身としては初めての試みであった今展覧会ですが、
結果として得るものが多く、これからの制作に大きな変革をもたらしてくれるものになりました。
ただ、それと同時に取り組むべき課題が明確に表れた展覧会となったのも事実なので、
引き続き精進しながら制作に励んで参りたいと思います。







今回の展覧会を開催するにあたって最も印象に残っている事があります。
それは“初心”という物を今まで以上に意識させられたという事です。

いつも初心を忘れないように心掛けてきた自覚はあるのですが、
しかし、具体的にその“初心”というのは一体“いつ”の心の状態を指しているのかまでは明確に自覚せずにいました。


今回制作してわかったのは、私が捉えていた初心というものは、初めて個展をさせていただいた前後であるという事です。

つまりアクリル絵の具を用いて制作を始めた後の事を指します。







しかし、今回鉛筆画を制作したことで、それより更に遡った時点にこそ私が認識すべき初心が存在すると気付く事が出来ました。

中学・高校と鉛筆画を沢山描き、美術部では油彩の他に銅版画を制作しました。

その時点ですでに今現在に通じるテーマに出会っていました。

その後大学でアクリル画を制作し始め、今ではほとんどアクリル絵の具しか使用していません。


今回鉛筆画を描いて、初心というものを意識した時に、
画材というものはあくまで手段でしかなく、意識すべきはもっと根底にあると強く気付かされました。







油彩・アクリル・鉛筆・版画等の手段に左右されて作品を作るのではなく、自身の核となるテーマをしっかりと見つめた上で作品を作る。

そんな“当たり前”の事ですが、鉛筆画を描いた今回だからこそ気付く事が出来たのではないかと思います。

ギャラリーが移転した今年1月から偶然とは思えないような出来事が沢山起きましたが、今回の事も含め、しっかりと噛み締めて歩みを進めて行きたいと思います。



「女子高生物」

皆様、本当にありがとうございました!




釜 匠

▲TOP