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女子高生物始まりました。







「狼女子 (wolf girl)」
2015/パネルに紙・鉛筆(pencil on panel)/273×220mm





個展『女子高生物』


ついに19日から始まりました!

会期中最初の週末も無事終え、いよいよ残すところ今週日曜日31日までの展示となりました。

私も今週は金曜日以外全て在廊を予定しております。


19日から在廊しておりましたので、すでに来てくださった方々と沢山お話しする事が出来ました。

やはり皆さん思い思いの女子高生像を投影しながら作品を御覧になっているようで、その反応は作者本人の予想を越える程に多種多様です。
しかし、何より皆さん一様に笑顔で作品に見入って下さる事がとても嬉しいです。










「豚女子 (pig girl)」
2015/パネルに紙・鉛筆(pencil on panel)/273×220mm




今回も個展出品作品を紹介させていただくのですが、
それとは別に一つお話をさせていただきます。

内容としては今回の個展に際して実際に起きた嘘のような出来事についてなのですが、下らない話にも関わらず相変わらずの長文になってしまいますので興味のある方だけ御覧下さい。








「女子高生の写真」


今回の個展をするにあたってまず始め
に行ったのが女子高生についての情報収集でした。

その中でも特に力を入れたのが、作品資料にするための女子高生の写真収集です。

インターネット上に大量に蓄積された物の中から抜粋し、それらをファイリングするために写真印刷する事にしました。
家のプリンタでは作品に仕上げるための精細さに欠けるため、
いつものようにカメラの○タムラさんで印刷してもらう事に。

最初は数枚だけの印刷だったため時間はかからずに店内で印刷待ちをしていました。

「現像でお待ちの釜さん」

呼ばれた私はお会計を済ませようとレジへ。

そこでようやく過ちに気付きました…

(しまった…!)

レジのお姉さんが慣れた手つきで写真を取りだし、
「こちらのお写真で間違いないですか?」
と一言。

その手には女子高生の写真(複数)が…

しかし、ここで下手に慌てると怪しさが倍増なので、あくまで落ち着いて対処。

「はい。間違いありません。」


その帰路、今回の作品資料はカメラの○タムラさんでは印刷出来ないと悟った私は他の方法を考えました。

そして思い付いたのが、コンビニでの写真印刷です。
近頃のコンビニではコピー機に写真印刷機能が備わっているのです。
これだとデータも、刷り上がった写真を見られる事も無い。
我ながら良いアイデアだと思いました。

予想通りこの方法は上手くいき、幾度にも渡るコンビニでの写真印刷を経験した私は、近所のサークル○サンク○のお得意様になっていました。

そしてそんなある日悲劇が起きました。


いつものように近所のコンビニで女子高生の写真(十数枚)を印刷していると、目を疑うような文字がコピー機のディスプレイに表示されました。


「印刷用紙不足です。用紙を補充して下さい。」


私は瞬時に顔面蒼白になりました。


(まずい…)


仕方なく店員さんを呼ぶ事に。

やってきた店員さんがこれまた運悪くバイトの若い女性(おそらく女子高生)でした。

更に運悪く、この店員さんは今までコピー機の写真用紙を補充したことが無いようで、見るからにアタフタしていました。(内心では私の方がアタフタ)

悪い事は重なるもので、その店員さんを救おうと奥から更に店員さん(こちらもおそらく女子高生)が来てくれました。

二人で散々コピー機を弄った挙げ句、開けていいのかわからないような箇所まで開けはじめ、店長に聞かずにそんな行動に移るその姿に

「凄いなぁ…」

と感心すらしていました。


そんな時、ふと気付くと足元に置かれた補充用の写真用紙の箱に補充方法が図で記されている事に気付きました。

私はすぐさまそれを伝えました。

しかし、その図がこれまた不親切な程に解読困難なものだったので更に事態は悪化。

このままでは駄目だと思った私は意を決して、

「良かったらお手伝いさせていただいていいですか?」

困り果てた店員さん達の了解を得て私は用紙の補充を手伝いました。

店員さん達が不安そうに見つめる中、早く帰りたかった私は出来る限りの早さで作業を完了させました。

コピー機の動作音が再開する中、私は店員さん達から何度も感謝の言葉をいただきました。

(あぁ、今回の展示がきっかけで実際の女子高生に感謝されるなんて。この題材にして良かったなぁ。)

そんな事まで考えだし、ちょっとした暖かな気持ちに包まれていた、

その時!


コピー機から“カシャン!”という音が鳴り、
私達の足元に1枚の写真がスーっと流れてきました。


それは私が印刷していた写真の続き。
つまり、女子高生の写真が…


「えっ…」

と、声を上げ見るからに表情が曇った店員さん達。

そう。
先程店員さん達がコピー機のいたるところを開けてしまったせいで写真が直接地面に落ちる状態に。

彼女達の中には用紙補充を手伝ってくれたその人がそんな変態な訳がないという最後の希望があったのか、もしかしたらこれは用紙補充による動作不良かもしれないという思いからか、

「この写真はお客様の写真ですか?」

と一言。

私はもう二度とこのコンビニに訪れる事は無いだろうと覚悟を決めながら、


「はい。間違いありません。」


その後、少しの沈黙の後「ありがとうございました」と一礼をしながら早々と立ち去る店員さん達。
その間も女子高生の写真は止まる事なく私達の足元へ…



その帰路、私は大量の女子高生の写真を抱えながら、
女子高生という存在が自分にとってより一層恐ろしいものになっている事を感じました。





<終>






久しぶり(?)の下らない話にお付き合いいただき有り難うございました。

なかなかこのような出来事に遭遇する事はないのですが、また何かあれば書きたいと思います。










「変色蜥蜴女子 (chameleon girl)」
2015/パネルに紙・鉛筆(pencil on panel)/273×220mm




個展「女子高生物」

今週19日までとなっております。
皆様のご来場をお待ちしております。

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