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「松本央作品展」終了致しました。
昨日を持ちまして、小田急百貨店町田店さんで

開催させていただいておりました

「松本央作品展」は無事に終了致しました。

会期中御高覧いただきました皆様ありがとうございました。






また今回の個展のために多くの方のお世話になりました。

小田急百貨店町田店の売り場の皆様、

COMBINEの上山さん、

この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。




短い時間ではありましたが、22日、23日、24日と

私も売り場のほうに立たせていただき、

直接お客様の声をきかせていただく事が出来ました。













私の作品について楽しんでいただいたり、

驚いていただけたりするのを見ると素直に嬉しく思い、

「絵」の持つ本当の力の一端に触れたような感じが致しました。



作家として貴重な体験をさせていただいたと感じております。

今回の個展を通しあらためて、

作家というのはいろいろな人に支えられて

いるのだということを身に染みて感じました。

来年の2月には、名古屋松坂屋さんでの個展も控えております。

それまでに更にパワーアップした作品を制作するように

精進して参りたいと思います。

その為に、

今までの制作方法を見直していこうかと思っております。

無駄な作業の切り詰めや、よりスムーズに描けるように

段取りを見直したり、今までと違う地塗りの方法を試したり、

自分の使っている色について考えたりと、

まだまだ作品が変わっていくと思います。

作品を生み出し続けながら、

自らの作品の個性を磨き上げていきたいと思っています。

こんな私ですが、どうかこれからもよろしくお願い致します。

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絵と演出
先週の締め切りのギリギリまで

個展に出す最後の作品である蓮の絵を

描いていました。













蓮の花が咲き始める7月頃から

取材をはじめました。

上山さんに自生している蓮の群生地帯を

教えて連れて行ってもらったり、

自分でも蓮の生えている場所を調べ観にいったり、

と何度も取材を重ねてきました。

実は、一枚の絵にこんなに取材を描けたのは初めてです。

今までも写真やスケッチなど資料を使って描いてきましたが、

その数が少なくて失敗することが多かったのです。

モチーフそのものを用意できる場合はそれを観ながら描くのが

一番良いと思いますが、そうでない場合もあります。

特に初めて描くものは慎重になるべきところを、

少ない資料から横着をして描いていたように思います。

例えば、写真が一枚しかない場合だとどうしても

その写真のイメージが固定化し引っ張られてしまいます。

そうなると発想や構図の選択などに大きな制限がかかりますし、

最悪の場合、ただの写真の模写に過ぎないものになってしまいます。

それに対し、資料が豊富にあると構図やモチーフの配置の選択の幅もぐっと

広がり情報量も増えるので、

例えば「モチーフのここはどうなっているんだ?」と疑問を

感じても別の角度から撮った写真、あるいはスケッチがあれば

それで問題は解決します。

そうやって多くの資料から

どうすればそのモチーフが持つ魅力が引きったって見えるのか、

引き立たせるにはその周りをどう描写すべきなのか、

この構図にすれば

あるいはこの配置なら観る人はどう感じるのだろうか、

といったようなことを今まで以上に考えることになりました。

勿論、今回の蓮の絵も然りです。










夏の強烈な光に照らされた蓮、

それを受ける葉や、花。

泥の中から生えて、厳しい暑さの真夏の咲きながらも

どこか涼しげで不思議な魅力を持つ植物だと思います。

多くのアジアの国で国花となり、仏教の浄土のイメージを

表すというのもわかるぐらいに、

蓮には何か引き込まれるものを感じます。

今回の作品で終わらず二度、三度と描いていきたいと思います。






「不染花」F20




今週からいよいよ個展が始まります。

私は22日、23日、24日在廊予定をしております。

多くの方に見ていただきたいと思っています。

御都合よろしければご高覧下さい。

よろしくお願い致します。



松本央(まつもと ひさし)作品展 光と陰 小田急百貨店 町田店
7階工芸サロン

2014年11月19日(水)~11月25日(火)

小田急百貨店 町田店
〒194-8550 東京都町田市原町田6丁目12番20号



【お問い合わせ】


COMBINE/BAMI gallery
京都府京都市下京区寺町通仏光寺下る恵美須之町521番地 4F
TEL.075-585-8660 FAX.075-585-6510


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絵画を構成するもの
先日すべての作品を納めました。

来週からいよいよ個展が始まります。

私は22日、23日、24日在廊予定をしております。

今は期待と不安で胸がいっぱいです。

多くの方に見ていただきたいと思っています。

御都合よろしければご高覧下さい。

よろしくお願い致します。



松本央(まつもと ひさし)作品展 光と陰 小田急百貨店 町田店
7階工芸サロン

2014年11月19日(水)~11月25日(火)

小田急百貨店 町田店
〒194-8550 東京都町田市原町田6丁目12番20号



【お問い合わせ】


COMBINE/BAMI gallery
京都府京都市下京区寺町通仏光寺下る恵美須之町521番地 4F
TEL.075-585-8660 FAX.075-585-6510









さて、最近の私は日本画に興味があります。

西洋の古典の画家の展覧会を見たり、

画集などを買ったりしますし、

日本人の作家でも主に洋画家の画集を買い

あまり日本画の作品を観てきませんでした。


では、日本画のどこに興味があるのかというと、

ずばり余白の部分です。

油絵などに代表される西洋絵画にはない部分だからです。

近代になると少し状況は変わりますが、

西洋絵画において余白とは、何も描いてない部分であり、

空間を描くという点において画面上存在し得ない部分なのです。

私が作品を制作するうえでも、考えたことがなかったのです。

しかし、何回か日本画家の展覧会を観る機会があり、

また、自分の作品の構図やモチーフの配置について

考えているうちに気なってきたのです。

描かれたモチーフの意味も当然考えますが、

その描かれていない余白の部分の意味について

すごく興味がわいてきました。



いろんな日本画家の作品を観ていると、



あれは一体どうなっているんだ…。

ただ無意味に余白をとっているわけでは無いはずだし…。

何故あれで絵が成立しているのか…。

何の要素が絵を成立させているのか…。



などと次々に疑問がわいてきます。

何を表しているのかは作家によっても違うでしょうが、

絵の構図や、込められた精神性をも含め、

これからもっと勉強して自作にも活かしていきたいと考えています。

そういうものに興味を持ち始めた分、

少しは自分の作品も変わって来たように思います。

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