January 23,2011
私は、最近アクリルを主に使い、
作品を制作しています。
以前は、油彩だったのですが、
乾燥が遅い、
家が油の揮発臭で臭くなる、
手間がかかる、
など、いろいろ難点があり、
使用を自粛しています。
こう書くといい事ないような気がしますが、
もちろん、利点もあります。
乾燥が遅いことは絵の具をボカしたり、
グラデーションを作ったり、する場面では、
非常に有効な長所となります。
また、何より魅力的なのは、
絵の具が乾燥しても肉痩せしないことです!
他の水彩などでは、
水分が蒸発する為、その分肉痩せします。
しかし!
油絵の具は酸素と油分が科学反応を起こし、
酸化重合し乾燥して行く為、
肉痩せすることがありません!
それのどこがすごいのか、
まず、塗ったときと乾いた時の色の変化が少ない。
このことにより、
乾いて色が変化することを考えずに
描くことができます。
また、肉痩せしないことで、
絵の具の物質感が際立ちます。
西洋の画家の描いた油彩画の多くは、
油絵の具の物質感を利用し、
リアリティのある絵画を表現することが
できたのです。
この油絵の具の質感は本当に魅力的なもんで、
今のところ他の絵の具では代用ができません。
なので、いずれまた使いたいと思うのですが、
取りあえず今は、アクリルで工夫して描いています。
絵の具を自分の使い安いように思考錯誤するのも、
また楽しみなのです。
そこから新たな発見ができるかもしれないですし!
