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2017年「干支」酉達の集い
展示のお知らせです。



大阪は"あべのハルカス"さんにて開催される色紙作品の展覧会、

【2017年「干支」酉達の集い】

に作品を出品させていただいております。




「孔雀盆栽」




「飛行人梟」


恒例となってまいりました干支色紙。

毎年この時期になると次年の干支にちなんだ色紙作品を描きます。




「白梟」




「赤い糸」


来年は酉(トリ)年という事で、私はスズメにクジャクにフクロウにペンギン…と、沢山の酉達を描きました!

いつもとは違った感覚を必要とされる色紙作品を毎年密かに楽しみにしながら制作しています。




「待ち合わせ」




「夜梟」



今回もそれぞれの作家が新たな表現に試みた様々な干支作品が沢山出品されます。(計70点!!)

ちなみに私は9点出品しております!




「三雀」




「月と梟」




「止まり家」



来年の飛躍を願って、沢山の酉達を是非御覧になって下さい!

11/13の日曜日には私もあべのハルカスに居ますので、是非お気軽に声をお掛け下さい。

↓以下詳細↓

<出品作家>釜匠 八木佑介 宮本大地 阿部瑞樹 小橋順明 佐野曉 松本央 公庄直樹 遠藤良太郎 太田夏紀

【2017年「干支」酉達の集い】

会期:2016年11月9日(水)~11月22日(火)
場所:あべのハルカス近鉄本店 タワー館 11階 美術工芸品売場 フリースペース
http://abenoharukas.d-kintetsu.co.jp/

■アクセス
http://abenoharukas.d-kintetsu.co.jp/access/

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松坂屋名古屋店「箱庭」終了致しました。



松坂屋名古屋店さんにて開催させていただきました、個展「箱庭」


昨日をもちまして無事終了となりました。


ご来場いただきました皆様には厚く御礼申し上げます。

また、松坂屋名古屋店スタッフの方々やギャラリーのオーナー、遠方から応援して下さった方々にも厚く御礼申し上げます。








おかげさまで実りある1週間を過ごす事が出来ました。
これを糧に次へと歩みを進めたいと思います。


次回の個展は2月に広島を予定しております!

更に、今月末にはBAMIギャラリーにて恒例の「4展」も開催予定です!

休んでる暇なく次の作品に取り掛かって参ります!


皆様、本当にありがとうございました。



釜 匠


※画廊から去る人を寂しそうに見つめる作家。




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寝かし付け
私は"子供の寝かし付け"が大の苦手だ。




育児は嫌いではないし、むしろ子供っぽい人間である私にとって育児は素のままで出来るので好きなくらいだ。

しかし、この"寝かし付け"だけは論外。



私は元々、非常に寝付きが悪い人間で、布団の中でいつも数時間は起きている。

嫌になる程に神経質なので、慣れない場所では特に寝れない。

旅行先等では一睡も出来ない事がよくある。

夜行バスは寝れた試しがないので"徹夜バス"と呼んでいる。


慣れた自宅でさえ、時折不眠症のようになる。

これは小さい頃からだ。


そんな事もあり、いつの日からか私は寝室が嫌いになっていた。

寝付きのいい家族が体感している倍以上の時間、私は寝室で過ごしている事になる。

できれば眠くなるギリギリまで寝室には行きたくない。

寝室で唸っているくらいなら、絵を描いていたい。


絵を描いている時の方こそ眠りに落ちているような状態で心地が良い。

しかし、そうすると平気で朝まで描いてしまう。

まるで麻薬のようだ。

そんなことを続けていれば体調を崩し制作そのものに悪影響だ。

絵と心中してしまう。


独りならそれでもよかっただろう。

しかし、私には家族が居る。

家族は私と社会を繋ぐ貴重な"糸"なのだ。

人としての当たり前を私に与えてくれる。

とても有り難い存在だ。


しかし、時としてそれは自身の"歪さ"を写す鏡にもなってしまう。

生きにくそうにしている自分がよく見えてしまう。





"子供を寝かし付ける"という行為は、そんな自分の"歪さ"を痛感させられる。

突き付けられるような気がする。



だから嫌いだ。



子供を寝かし付ける時、子供と一緒に寝てしまえない私は、子供の横でずっと起きている。

子供が寝なければ何時間であろうとずっと布団に縛り付けられる。

苛ついてくると、子供に「早く寝なさい」と辛くあたってしまう。

しかし、それは逆効果で子供は益々寝れなくなる。

そんな親が隣に居れば寝れるものも寝れないだろう。
当たり前だ。



人には向き不向きがあるのでと、普段はこの寝かし付けは妻がしてくれている。

妻は私と真逆で寝付きが"強烈"に良い。
羨ましい程だ。

寝付きの良い妻は子供と一緒に寝てしまうので、それにつられてなのか子供もすぐに寝てしまう。

しかし、いつもいつも妻が寝かし付けられるわけではなく、仕事の関係で私が寝かし付けないといけない日が時折訪れる。





昨夜もそうだった。

昨夜は特に寝付きが悪く、案の定私は苛立っていた。

私は、嫌いな寝室と暗闇の中で娘が寝るのを今か今かと薄目で睨んでいるのだ。

そんな状態で寝れるわけがない。

我ながら笑ってしまう。


二時間くらい経ち、さすがに「もう寝ただろう」と思い始めた私は、寝たふりを続けながら薄目を開けてそっと娘の様子を見た。



娘は暗闇の中、私を見つめていた。


起きていたのだ。


それを見て、私はいよいよ苛立ちが頂点になった。

「寝なさい」と大目玉を喰らわそうとした瞬間、



娘が"すっ"と動いた。



その瞬間、私の身体に柔らかな感触があった。

娘は寝たふりをしている私にそっと布団をかけてくれたのだ。


その瞬間、私は動けなくなった。


涙が出そうになった。



寝れないのは私だけではなかったのだ。

私が寝れなくて辛かった時間は、一緒に過ごしていた娘にとっても同じなのだ。

私は自分本位になって1人苛立ち、自身の辛い時間を娘にまで強要していたと気付いた。

寝る前の辛さを、寝室が嫌いという思いを、娘にまで植え付けてしまおうとしていたのだ。


しかし、娘はそんな辛い思いの中でも私を気遣ってくれた。

親が子にするように、優しく接してくれたのだ。

私は自分が情けなくなった。

大目玉を喰らわそうとしていたその手で思わず娘を抱き締めた。


「ありがとう」


私がそう言うと、娘は微笑んで、


「おやすみ」


と言った。

その後、呆気ないくらいすぐに娘は眠りについた。


そんなことか。

と、ようやく気付いた。



これからは寝かし付けをする時、もう少しその時間を楽しもうと思う。

すぐには寝なくてもいい。

娘にとっての寝るまでの時間を楽しい時間にしてあげたい。

寝室を好きになって欲しい。


そう思うと嫌いに思えていた寝室も、そんなに悪くないと思えた。




その後、珍しく寝付きが良かった私はすぐに眠る事が出来た。


眠る直前に娘が言った「おやすみ」を思い返していた。





私の中の歪さが少し和らいだ気がした。






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4展 テーマ<ゴミ>
本拠地京都のBAMI galleryにおいて現在好評開催中の、


『4展 -Shiten-』


ギャラリー2階で制作する4人の作家が、毎回新たなテーマにより制作した新作1点ずつの計4点により展開される展覧会。

4ヶ月に1度開催される4展ですが今回で4回目となります。
それは同時にギャラリー2階アトリエが始動して1年が経ったということにもなります。

記念すべき1周年である今回のテーマは、


【ゴミ】


です!



私は紙幣と雑誌に擬態したコノハムシを描きました。


<作品紹介文>

生息域の減少により人類が暮らす都市に紛れて生きていかざるを得なくなった架空の生物。

我々に見付からないように生きるためには、我々の身の回りに溢れ尚且つ誰も気に留めないモノに擬態しなければならない。

たとえそれが我々にとって価値のあるモノでも、ゴミであったとしても、彼等にとっては等しく“身の回りに溢れているモノ”に変わりはない。


釜 匠














「擬態‐ヒデムシ‐」
2016/パネルに麻布・アクリル/455×380mm(F8)



今回はこのような架空の生物を描きましたが、描く上で思い描いていた設定があります。
それを基に、“この生物が実際に存在したら”という視点から作品の文章とは別に“生物の紹介文”も展覧会用に特別に作成しました。

読んでいただく事で作品への面白さが更に増すのではないかと思いますので、そちらも掲載させていただきます。


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「ヒデムシ」

コノハムシの一種。
本来は木の葉に巧みに擬態することからその名で呼ばれる昆虫だが、その生息域の減少により都市に移り住み適応した個体群。
体色のバリエーションは多岐に渡り、雑誌や新聞紙、包装紙等の紙状の物に擬態している。
この個体のように紙幣に擬態するものもいるが極めて稀である。
バリエーションは多いが全て一種のコノハムシだと考えられている。
そのため、このヒデムシのようにバリエーション毎に“通称”で呼ばれている。
ヒデムシの名の由来は紙幣に描かれている野口英世から来ている。
餌は紙類全般。
幼体は白く、成長に伴い様々な体色になる。
体色は育った環境によって異なる事から、食べた餌によって変化すると考えられている。
生息場所は都市で、主にゴミ置き場等の紙が散乱している場所でよく見かけられる。
その他にも本屋やコンビニ等にも生息し、このヒデムシのように紙幣に擬態した個体は最近ではショッピングモールでよく見かけられるようになった。
ヒデムシ自体も稀な存在だが、更に一回り大きな「イチハムシ」「フクムシ」と呼ばれる固体も存在する。

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今回は更に、ヒデムシ以外にももう1点作品を制作しました。

この2点を合わせて「擬態」という作品として出品しております。













「擬態‐コミムシ‐」
2016/パネルに麻布・アクリル/410×318mm(F6)


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「コミムシ」

コノハムシの一種。
コミムシは漫画雑誌に擬態した個体群を差し、都市に移り住んだコノハムシの
バリエーションの中で最もよく見かけられる。(それでも滅多に見つけることはできない)
コミムシという名もヒデムシ同様に“通称”でその由来は漫画=コミックから来ている。
コミムシは主に本屋やコンビニ等の雑誌が販売されている場所に生息しているが、中でも最もよく見かけられる場所はゴミ置き場である。
特に古紙回収の日によく現れる。
誤って古紙回収車に積まれてしまうケースが頻発している。
コミムシと一言にいってもその柄や体色は様々で、近頃はカラーの個体も見られるようになり、そちらはアメコミムシと呼ばれている。
体の柄は幼体期からどのように餌を摂取したかで大きく変化する。
特定の雑誌を継続して摂取した場合は体の柄は明瞭になり、
不特定多数の雑誌を摂取した場合は柄が不明瞭になる。
この個体のように体の柄が明瞭な個体はとても珍しく“一冊喰い”と呼ばれ、
その標本は高値で取引される。

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今回の作品ですがSNS等でご紹介させていただいた後、あまりにも


「これ立体作品?」

「標本に直接描いてるの?」


等の“これは絵なの?”というお声が多いです。

私の作品は“箱”を意識した作品が多いため、そのようなお声はいつも多いのですが、今回は特に顕著です。













安心してください。描いてますよ。





というわけで、このように昆虫本体も標本箱も全て描いています。



今回の作品は私たちの身の回りにありふれている“モノ”に擬態した生物を描きました。

コノハムシが木の葉に擬態するのは、彼らが住む環境に一番ありふれている“モノ”だからです。

私たち人類が住む都市という環境で一番ありふれている“モノ”とは一体何でしょうか。

「ヒデムシ」「コミムシ」を見て、是非それを考えてみて下さい。








↓以下展覧会詳細です↓

■『4展 -Shiten-』 テーマ【ごみ】
at BAMI gallery
2016.04.10 (sun) - 2016.04.22 (fri)
OPEN  : 12:00-18:00
期間中無休

■お問い合わせ
BAMI gallery
http://combine-art.com/html/gallery/ga_access.php
〒600-8824
京都市下京区二人司町21番地
TEL.075-754-8154 FAX.075-754-8154
www.combine-art.com
office@combine-art.com

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個展『箱庭』




岡山天満屋さんにて開催させていただきました、約二年ぶりとなる個展

「箱庭」

9日に搬出を終え、無事会期終了となりました。


御越し下さった方々は勿論、

応援して下さった方々や、

岡山、高松の天満屋の方々、

そしてBAMI galleryの上山さんや福田さん、

家族の皆様、

数えあげればきりがありません。


この度は誠にありがとうございました。







おかげさまで大変好評いただき、本当に素晴らしい1週間となりました。

7年前の高松天満屋さんでの初個展からついに凱旋が叶い、
さらに良い形で締め括る事が出来た事をとても誇りに思います。







今回の個展では本当に沢山の方々のお力添えを実感することが出来ました。

人としての非力さを痛感したおかげで、作家として出来る限られた役割を精一杯やりきることの大切さを改めて感じました。

とても実りある1週間を過ごす事が出来ました。

皆様、本当にありがとうございました。







次回は8月に松坂屋名古屋本店さんにて個展を開催させていただく予定です。

今回の個展で得たものを存分に発揮できるよう、今から締め切り目前という気持ちで取り組んでいきたいと思います!








帰宅後はすぐに爆睡し、

翌朝起床してからは前日までとのギャップにどこか呆然としていたのですが、

そうこうしていると宅配便が届きました。

中身は以前モチーフ用にと入手したゾウカブトの標本でした。


「休んでる暇なんてないぞ」


とカブトムシに言われた気がしました。




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