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豊島に行ってきました!
瀬戸内国際芸術祭の来場者が


70万人を突破したと聞いた頃の


先日の20日、念願であった豊島に
行ってきました。


さすがに最終日が近づくにつれ
日々来場者が増えている状況・・


果たして船に乗れるのか?という不安を
抱いたままチケット売り場に行くと、、


予想通りの大行列!


そして、、なんと不幸なことか


私のほんの数人前で乗船拒否・・積み残し
の憂き目にあいました。。。。



警備の方から豊島に渡る他の方法を
聞き、早速別ルートでのチケットを
購入するために窓口に並ぶ・・・


結局、豊島を越えて小豆島まで行き
そこから豊島へ戻るというルートへ
変更、、なんにしてもいける事と
なりました。。



さて島に到着してですが、私の最大の
お目当ては当月17日にオープンした
内藤礼さんの美術館だったのですが、、
ここも大行列、、、整理券を渡された
のですが2時半以降・・・・



他の作品を見る事を考えれば少し
無理がありやむなく断念・・・・



豊島は直島、先日行った女木・男木
とは違い、展示場所が島内の沿岸部分
を一周したような状態に配置されており
バスも東回り西回りと巡回している。
その為すべてを見ようとすると相当
周到な時間配分をしないと無理があり、
また周回バスも1ポイント40分ごとに
到着という次第で、かなりタイトな
スケジュールが要求される。



大変残念ではあったのだが内藤礼の
美術館はパスし他の作品を見ることに
いたしました。



その後、内藤礼以外にも数点時間的に
あえて見なかったものもありましたが、
展示品ほとんどを見る事が出来、最終的
には満足でした。


豊島は確かに直島に次ぐ人気の島だけは
あり内容的には直島に次ぐものがあると
感じました。


中でも私を捉えたものは


塩田千春さんの作品で


一緒に行った釜君とも話したのですが



映画的な雰囲気があり、何か不思議な
空間、少しタイムスリップ中の時空
トンネルような空間が動きの途中にス
トップしたような瞬間を醸し出してお
り、そこに鑑賞者が入り込むと、時空
間がネジレタような感覚を誘うのであ
る。。


周りを取り囲む古い戸板達がそれぞれ
もっている歴史が重なりあい、その
中に入る今という時間に生きる自分
との不思議な交信が行き来しだす・・



この作品のもう一つの優れた点は


周りの雰囲気と溶け合い


表面的な時間断層が無いのであるが
作品内部に入ると著しく自然の劣化
と人工的な作為が交差して妙な時間
断層が生まれているという点である。




野外インスタレーション、特に特定の
地域においてのものとしてはかなり
優れたものであると判断できる。



周りの雰囲気と断層の無いエレメント
を使用しているのだが、自然に経年劣化
していったエレメントと、それを人工的
に補足するために同じような経年劣化
したエレメントを使用し異空間を作り出
している。この点がこの作品の妙味である。



全体には厳然とした既成の
建物なのだがそこに人工的に手を加え
ることによって特異な形状の建物へ変化
させている。



しかし、作品全体の雰囲気は特別新たに
作り出したというよりは、以前からあった
ものがメタボリズムのように動き出した
瞬間を捉えたような仕上がりになって
いる。


これはかなり優れたものであり
塩田さんの面目躍如ではなかろうか!



























もう一つは



森万里子さんの作品で


沼の中心に浮かぶ?配置された不思議なオブジェ


『トムナフーリ』


宇宙空間にある星が死滅すると
このオブジェとの間に交信が
生まれ光るということらしい・・・


正直原理は良く分からないが


宇宙と言う広大無辺な空間にある
不可視な生命と、この山中にある
1ポイント、人間が作り出した
作品が繋がっている。


それは、作品を通して宇宙と繋が
る人間を表現し、そしてある種の
仏像や偶像を通して不可視な浄土
や天国に対して念じたり祈りを捧げ
たりする行為の抽象化に近似し、

この作品が持つ東洋的な思想を背景
にしたコンセプト、これが強烈に私
を惹きつけた!


そしていつも私が言っている


何世紀も後にこの沼にある
この作品を見た我らの子孫
は、この時代や科学をどの
ように感じ、この作品をな
んだったと解釈するのでし
ょう?


そう思うと何とも言えない
感覚が突き上げてくる・・













以下はその他の作品です。




残念だった内藤礼美術館の入り口・・・










































































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