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M's exhibition"小さな日常の物語"松本央/宮本大地 二人展
松本央/宮本大地 二人展
”小さな日常の物語”

2024.04.27 (sat) - 2024.05.07 (tue)
OPEN 13:00~18:00
※最終日午後4時閉廊



ふとした瞬間にこれまでの自分の生活の中で当たり前のように
感じていた街の音や匂いが消えていることに気づきくことが
あります。それは見慣れた街並みを歩いていて、取り壊された
建物の跡地を見たときにそこに何があったのか思い出せない
感覚に近いと思います。





私が感じた音や匂いの先には、たしかに人の気配があり、
その気配を通してそこで行われる人々の日常的な営みを
そこはかとなく感じておりました。日常的に浴び続けて
いる人が生活する気配を感じなくなったり、街並みの変化
に気づいたりしたときには、強烈に無常感を感じることが
あります。


すべてのものはいつかなくなる。もう二度と同じ瞬間は
訪れないし、過去には決して戻れない。そんな当たり前
の事実を普段気に留めることはないくせに無くなって
はじめて認識するのです。





年月が過ぎれば住人の入れ替わりや世代交代もあり、行き
交う人の流れが変われば街並みが変化するのは当然のこと
であり、このようなことは今日も世界のどこかで起きてい
るはずの事象です。姿や形は変われど人類が生きている
限り今後も起こり続けることだと思います。


私が感じた人の生活の気配、それは些細な日常の出来事の
一遍にすぎないですが、その毎日の繰り返しが社会、ある
いは人間そのものを形作っているように思います。である
ならば、その些細な日常の出来事に焦点を当てることで
人間の営みを浮き彫りにすることができるのではないかと
考えました。


私が描きたいものは決して過去を懐かしんだものではなくて、
現在も進行中の事象とそこに生きる人々の悲喜こもごもの姿
です。小さなものたちの、小さなものたちによる、小さな
日常の物語、彼らの気配を作品から感じていただけたら
嬉しいです。


松本央


■松本央作品詳細ページ

https://combine-art.stores.jp/?category_id=66275451ae8e9e0a418f3b80




人生を本にした時、人はどれだけの物語を残せるのでしょう。
一冊の分厚い長編小説か、それとも短編小説、オムニバス、
漫画に絵本...


一人の人間の中には無数の章があり、段落があります。
33歳の私にとって今はまだ序章なのか?


頭の中を巡る様々を描きだす日々の中、目の前の現実から
空想の世界まで旅をしてもそこに残るのは、私が認識する
世界の範囲でしかありません。自分が感じる楽しさ息苦し
さも自分が捉える世界の中での出来事です。





私の作品は私自身が今の世の中を感じる窓となっている
様な気がします。


この窓をいくつ作れるのか。


自分を一つの物語としたとき、僅かながらにいくつかの
章によって出来上がっている事に気づきました。それら
は私が今の世の中と関わろうとする小さな窓だと感じて
います。


私は作品を通し、新しい出会いからまた新たな章が生ま
れる事を望み進みたいと思います。


宮本大地


■宮本大地作品詳細ページ

https://combine-art.stores.jp/?category_id=6627545659d7980b1765d327



■出品作品は以下よりご覧いただけます

https://combine-art.stores.jp/news/66274ad0d397ae07278b87a7






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