遠藤良太郎「私は私をやめることは出来ぬ」
November 25,2013
台湾から帰ってきたのが10日、、
その後バタバタと企画をスタートして
おります。
BAMI galleryでは本日25日より
遠藤良太郎 Ceramic Works
【私は私をやめることは出来ぬ】
この企画は冬季休廊を挟み2014.01.20 (mon) まで
開催予定です。
遠藤君の個展は
昨年の9月からこれで3回目となる。
百貨店での展開を入れると5回目
かなりの頻度で紹介しているのと
同時に、彼も相当な速さで様々な
作品を捻り出している・・・・
彼とはそう頻繁に会うわけではないが、一度
会うと不思議と長い時間を共にすることが多く、
色々な話をする。
その殆どが現代美術というのかコンテンポラリー
アートの話とその内容、そして彼の考え方、私の
考え方を擦るように延々と話をする、、、、、
つもりが、、ほとんど私が一方的に喋り捲る・・・・
そんな時間が行きかう中、、
これまでの展開で彼が書き記してくれた
ステートメント、、、これを読み返すと実に
面白い。
■ゆらゆらと行方知れずの小宇宙
幼い頃に持っていた自由な遊び心は自身の小宇宙を形成する。
好きなようにルールを作りそのルールの中で限りなく自由に
遊ぶ。
しかしそれは時が経つにつれていつのまにか行方をくらました。
確かにあったはずなのに圧倒的スピードで押し寄せる膨大な
情報の波にもまれて小宇宙と離れ離れになってしまった。
だが決して消えたわけではない。あの頃のように五感を研ぎ
澄まし変化を望めばきっとまた出会えるだろう、あの頃より
も素晴らしい小宇宙と。
■裏アイデンティティは放たれた
あらゆるものが自らの意識とは別に猛烈な勢いで簡略化
されていく現代社会において、自分自信が受ける「生への実感」
が薄れていっているように私は感じている。
自らの実感が薄れていくにつれて、自分が自分であると
いう意味のアイデンティティという言葉の裏に潜む胡散臭
さは肥大化していくように思う。
自分が自分であるという認識は、表面的な情報から形成され
るものだけではなく、自らが受けた生々しい実感と合わさる
ことではじめて成立し得るのではないか?
そうした考えから、私は人間の本能に響く感動を大切にした
いと思った。そして芸術にはその力があると思った。
人の心を動かすような感動が、私が現代社会に欠けていると
思う「生への実感」につながると信じて、私は私なりの感動
を表現をする。
■境界の狭間でオドル
人間及び人間の作り出したあらゆるモノや概念は、
常に境界の狭間を行き来する。
物体と生物、表と裏、愛情と憎悪、そして生と死。
それら全ては対極にあるもののようで決してそう
ではない。
私はそうした曖昧さの中に躍動する何かがあるよう
に思う。
私はそれを感じたいのです。
■私は私をやめることは出来ぬ
強い信仰の対象も、謎の土器も、輝く石も、 神々しく、
そして意味があり、貴重なものだが、ある側面から見たとき、
それらはただのオブジェクトになり得る。
まったく同じモノなのに、そこに向かう人間の想像力は強く、
醜く、美しい、まさに自由自在だ。
今日も私は実像と虚像の狭間で心地良くゆれている。
***********
先日彼と車の中で話をした。
彼は高校卒業後、定職につかず約3年間ブラブラして
いた。アルバイトで金を貯めては、その金で当てもなく
様々な場所に出かけ、車の中で寝泊りし、金が無くなれば
家に帰るという生活を3年間続けていたらいしい・・・・
私は、この話は以前聞きその当時興味を持って
何度も詳細を聞き返していたのだが、ここしばらくは
忘れていた、、しかし何となく”フッ”と思い出し、、
聞いた。。。
「ところで、3年間ブラブラしていて一番の収穫って
なんだった?」
暫く考えた後、、、、
「自由は外に向かっては無かった、、自分の内側
にあることに気がつきました・・・・」
私は上述の彼のこれまでのステートメントを読んでいて
なるほどな、、、と感じました。
彼はある人が見れば短時間でコロコロとスタイルを
変えてめまぐるしく制作しているように感じるかも
しれないが、私は少し違う見方を彼にはしている。
実は何かしらまだ太い軸とはなりえていないが
ある種の筋の通った何かを追い求めているように
感じるのである。
さて今回だが、マタマタ抽象的な、、あるいは
心情をタイトルに据えると言う難しい事を選択
しているが、、、
まぁ実に彼らしくて、私は気に入っている。
■私は私をやめることは出来ぬ
・・・・実像と虚像の狭間で心地良くゆれている・・・
**********
形というものはどこから生まれてくるのだろうか?
彼、遠藤君は今、其の事について相当な深部に潜っ
ているような気がするのである。

・・・・・・・・・・・
何も無い太古に生まれた形、時間を経て整形されていき、
今ある形、、しかし、、今、何もない所から生み出す形。。

その何もないというのは抽象的で、ともすれば安直な選択
な文言ではあるが、何もないというものの定義から頼りに
する何か、、、その形、、、

彼と私は20年くらい生きている時間が違う。
彼とはよく話すのだが、、ほとんど一方的に私が速射砲
のように話す。

今の彼の年齢において、君の時代にあるもの、私が君の
年齢の時になかったもの、、、、
しかしこれは表裏であり実は同じものなのである。
電話、私の時代には携帯はなかった、君の今の時代には
携帯が無い世界がない。一つモノを挟んで無いものの
地下水脈は繋がっている。

君の時代には何時でも誰とでも繋がれる。私の時代にも
何時でも誰とでも繋がれた。
そこに機器があるかないか・・・だが、
私は、機器の無い所でもいつも繋がってた。

携帯の無い世界が無い今、君の中で媒介するものなく、
いつでも繋がれるものとはなんだ?それはどういうも
のだ?どういう普遍性があるのか?

そこにある形はなんだ??

私は、彼が生み出そうとする形には、そういう事に
真剣に向き合う”萌芽”を感じて止まない。。。

台湾紀行 2013.11.07―11.10
November 11,2013
先週の木曜日7日から台湾・台北に
COMBINEの青野女史、釜匠くんと3人で
行きました。
昨年の同時期、台湾の友人が京都のBAMI galleryに
来てくれました。その丁度一年後、今度は我々が
伺うという約束での今回の渡航でした。
台湾の友人とは釜くんの作品を通じて知り合い、
私の香港出張時に香港に在住している彼と会い、
その約一年後に先述の通り京都に来てくれました。
彼とは偶然?というのか不思議な縁で知り合い、
約2年程メールやFACEBOOKなどで交流をして来ました。
約7年弱前からアジアに行き出した私、、、
日本の若者の作品を国内及び国外で紹介する
その思いの元動きだした東亜への憧れ・・・
そして、
香港、上海、大連と中華圏を何度か伺いましたが、
中華圏のそれぞれの地域の事情及び中国という
経済発展の著しい国において、その7年間で私なりに
感じたものは、結局、アートに関して外すべからず
マターは、、台湾であるというターゲットが浮上し
て来ました。
だから、という事情で件の彼と知り合ったと言う事
ではないですが、、、、
何故か引き寄せられるように彼を通じ台湾との縁が
生まれた、そんな感じです。
つまり中華圏を中心とした東亜、その中の起点が
台湾であり、その流れからの香港、上海、大連、、、
それらすべてに通ずる、、、、
つまり香港も上海も大連も私にとっては未だ
継続しているマターであることは間違いないのです。
さて今回の紀行ですが
11月7日予定どうりフライト!
3名とも台湾は初めて!!!

12時55分のフライト
到着は現地時間の3時過ぎ
予定では、ホテルで友人と待ち合わせし、
この日から始まるアート台北のVIPプレビュー見学
でした!
無事予定通り到着後、再会を果たし
いざアート台北へ!

アートフェアというものをそう沢山見てきた訳ではあり
ませんが、アート台北は結構な活気があり大勢のお客で
盛況でした。これはあくまで人の入りに関してであり
セールス状況は正直良く分かりませんでした・・・・・
友人が詳しく出展している台湾及びアジア圏のギャラリー
及び各ギャラリーがプライマリーとして推すアーティスト
を説明してくれました。
私の率直な印象は、自身経験のある上海のアートフェアに
しても同じような感じを受けました。
つまり何を見せているのか?誰に売るのか?
そのあとどうするのか?
これは基本どこでもそう変わらない条件じゃないか?
色々な考え方があると思います。本当に即効性の高い
商売、私の憧れのようにその後も市場性を保たせる
、作家は別にしてビジネスとして様々な繋がりを作る
等々、思惑は色々だと思います・・・・・
しかし、相応のコストを考えた場合、最大のメリット
は?これは日本の出展者だけを指している訳ではなく
全てにおいて感じる事なのです。つまり、僅かながら
ブースを拝見するとその考え方の色彩の違いが私なりに
分かるのです。。。。
その晩、至極美味しい台湾料理を食しながら
作品の事、市場性、その他諸々を細かく話し合いました。
少し話しが逸れますが、、、
当然、私達3人は北京語も英語も出来ません・・・
では、、なぜ話し合うという状況があるのか?
友人が強力な助っ人を引きあわせて下さいました。
実は渡航前、どうしても言葉の壁があり、、、
という事を何度もその問題をメールでやりとり
し、私が通訳を雇うという提案をしたのですが、
友人が、
心配するな!と、、、、
そして登場したのが、、、
凄い人物でした
日本から転勤で台湾に渡り、超一流企業に勤めながらも
ある人物からの誘いで全てをかなぐり捨てて、、、、
現在、台湾にて起業しているEさん!
ダイナミックな人生を歩む彼、、
実はこの出会いも私達にとっては
かなり大きいものとなりました。
このEさんの堪能な語学力に助けられ、またEさんの
経験している台湾の色々な事情を教えて貰いながら
有意義な時間を持てました。
翌日8日は
予てからの希望である
故宮博物館へ!

これは正直驚かされた
人間の技の限界、その博物館というのか?
見るものすべてに度肝を抜かれた・・・・
ここまで人間は突き詰めて物を作り
それがこんな良いコンディションで残って
いるのか???
想像も出来ない膨大な時間の中で積算された
文化遺産・・・まさしく人間の栄光があった。

画像は故宮博物館内にあるレストランで食べた
ラーメン?このお肉が柔らかく美味しかったです!!

画像は故宮博物館の入り口での記念撮影!
向かって右端の男前はE氏の部下台湾人のNICKくん
実に日本語が堪能でした。。。。
その後、台北市内の画廊を数軒巡り
E氏のオフィスへ!
謙虚なE氏、しかしそのビジネスは素晴らしかった!
内容までは正直分からないが、企業コンサルタント
=ビジネスマッチングと留学を希望する若者への
語学を中心とした教育ビジネス、、、、、、、
多数のスタッフが、我々がオフィスに入ると、皆一斉に
起立して大きな声で挨拶!
決して、やらされている訳ではないのは分かる。
皆、満面の笑顔!働いているのがとても楽しそうで
あった。
これがEさんの経営哲学か、、、と感心させられた。。。
その後、翌日の再会をEさんと約束して
台湾1の小籠包のお店
友人曰くは
世界一の店!!!

決して仰々しい高級店ではなく
失礼ながら庶民的なお店、、、
しかし店の前は
観光の日本人と現地台湾の人
が大勢待つその店は
本当に美味しかった!!!

小籠包のお店を後にして
数軒ギャラリー訪問
そして最後に友人お薦め煎茶のお店で
美味しいお茶を頂きました。


翌9日は実質的な最終日
帰国の日は午前8時半のフライトの為
その日は帰国するのみ
この9日が台湾滞在の最終日
9日、友人はプライベートな要件があり
午後、アート台北で待ち合わせ、、、、
午前中は我々だけでの行動となった。
時間があるようでないので待ち合わせ場所に
近い観光スポット、、、、台北101という
高層ビルの展望台!
ここしかないと3人で行きました!!

高さ509.2m
地上101階
僅か30秒そこそこで昇る展望台からの
景色!!!
圧巻!
私の大好きなゴチャゴチャ感、そしておもちゃの街の
ような風景!!

この風景を観た時
その昔
我々日本の偉大なる先人が
台湾を仁と徳をもって統治した古へ思いを馳せた
その当時と大きな様変わりを遂げた現代的な街
しかし、色々なものが日本と今も似ている
台湾。
なによりも
東日本大震災に際して
どの国よりもいち早く多大な義捐金を送ってくれた
義に厚い国。
そして、、本当に優しく親切で真面目な人達
そんな人達が今も我々の国に対して
尊敬の念を抱いてくれている。。。。
我々の先人の偉業・遺徳が
百年経った私たちにも燦然と輝いている
ありがたい事である。
我々も先人の偉業・遺徳に恥じない
精神と気持ちを改めて考えなくてはならないと
感じました。
・・・・・
その後約束通り友人とアート台北で待ち合わせ
そして友人の台北オフィスへ
そこでは彼のコレクション作品を見せて貰い
其の後、、、釜くんの作品を中心に
色々な話をしました。

途中友人の恩師でヨーロッパの方を交えて
様々な話をしました。
その時間
実はもの凄く有意義でした
釜君の作品、制作スタイル、これから
そんな事を我々アジア人とヨーロッパの
人と考え方の違いを長時間かけて話し合い
ました。
この時間は本当に有意義でした!

そして、、、、、
何気なく友人から
白い封筒を渡された
うん?
中を見ると
なっ、なんと
The Places We Liveの写真集
エッ?と彼の顔を見返すと
”プレゼント!”
「好きだろ?」
、、、熱いものがこみ上げてきた。。。
facebookで何度もこの写真集の作品をupした
どちらかと言うと、、、、
元気のない時にそんな事をした。
しかし、The Places We Live
の写真は私にいつも勇気を与えてくれる
不思議な自浄剤でもあった・・・・・
それが分かったのか??
しかも、、ロンドンから取り寄せてくれている・・・
改めて友人の心の温かさを感じた瞬間だった。。

最後は友人の無二の親友が経営する
ワインバー
Winebay (酒碼有限公司)

にて
沢山の友人たちと
楽しい
本当に楽しい時間を過ごしました!!

不思議な縁に導かれた者達
感謝です。
最後に、、、、
友人のオフィスに伺った時、、
コレクションを何気なく見まわっていて、、、
エッ?これっ?
彼に聞いた、、、
これは、、ひょっとして
Ai Weiwei Sunflower seed????
yes!!!
ニヤリ!
ueyama ,,気付いたね!
「持って帰れ!と鷲掴みに・・・・・」
「本物か?」
「本物だ!苦労して手に入れた!」
テートモダンの伝説的インスタレーション。。。
http://www.tate.org.uk/whats-on/tate-modern/exhibition/unilever-series-ai-weiwei-sunflower-seeds
Ai Weiweiの創作意図とは離れるが・・・・

今回の台湾での時間
そしてこれからの
SEED!に
私は感じた。
Thank you, Alex !!!
12月高松天満屋・個展開催予定 大隅秀雄さんのアトリエに伺いました
November 2,2013
東京からの帰路
12月18日(水)から高松天満屋 美術画廊にて
開催予定の、、、
大隅秀雄 メタルワークス 色めくKAZE
大隅秀雄さんの制作現場・アトリエに伺わせていただき
打ち合わせ、作品のコンセプトや思い、作品の構造等々
取材させていただきました。

大隅さんとの出会いは、京都・鎌倉で本年開催された
「観〇光」KAN-HIKARI ART EXPO 2013 御寺泉涌寺で
した。

皇室の菩提寺である御寺泉涌寺、その御門をくぐりぬけた
所に大隅秀雄さんの作品は威風堂々と聳え立っていました。
私が初めて見た時は、まだ搬入日だったのですが、僅か
最終調整中の大隅さんを傍らに、しかし、その作品はすで
に美しい姿をほぼ現していました。
見た瞬間、、、
息を飲んだ・・・
こ、これは、、、、
率直に電撃が走った。
この人は、風を見せている
風の形を示している。
しかも無常と化し二度と同じ感覚を
得られない、、ものを生きている人間と同じ時間軸で
見せている・・・・・
キネティック
しかもかなり精度の高い作品内容だった。
そして、自然物と言う、所謂無機有機で言えば
有機ではなく、、、、
金属という対極にあるような無機物でそれを
示している所に並々ならぬものを感じた。。
ある種金属もその根本は自然物=有機なのだが・・・
それはあまりにもシンプルな表現で
即時理解したが、しかしいつまでも
消え去ることのない美しい表現だった。
あまりにもの興奮に、最終調整中だった
大隅さんに作品の構造その他を矢継ぎ早
に質問させてもらった。
最後一言
「鉄が好きで」
爽やかな方であった。
それから数日後
会期中何度か会場に行く機会があったのだが、、
その都度、見かけた大隅さんの姿は
まだ肌寒さが残る時期だったのだが、常に
屋外に設置されていた作品の傍らで来られた
お客様に接遇をされていた。
あぁ、、この方は・・・
正直、その姿勢に感じた。
この方と一緒に仕事がしたいな、そんな気持ちが
生まれた瞬間だった。
この仕事をしていてつくづく感じる。
当然作品の良し悪しもある、売れる売れないの判断
もある、しかし、”物”をただトレードする仕事で
あるならば、それで良いだろう。しかし”人”と”作品”
を紹介していく私の仕事のやり方では、優先は”人”だ。
その人の要素がもっとも大事だ。
これは従順であるとか、人が良いとかいう事ではない。
成り立ちと筋道を弁えられる強さのある人間、もしくは
そういった素養をもっている人間。
何度も失敗している。
痛い思いもある。だからその経験からも人は見る。
でも失敗もある。相手も私の事を失敗だと感じてる事も
あるだろう。
当然私が優れていて人を見て判断出来ると言う程
私は出来ていない。
だからこそ、私なりの判断を養っている最中なので
ある。
私のやり方は時間がかかる。それは覚悟の上だ・・・
最初に出会ってからプロフィールを丹念に調べさせて
もらったが、相当な実績を持った芸術家であった。
その実績と寒い中、独りで接遇に励んでいる姿は
正直大きなギャップを感じた。
そんな気持ちを抱きつつ
連動開催で行われた
「観〇光」KAN-HIKARI ART EXPO 2013 鎌倉展にて
高松天満屋での個展を青野と一緒にお願いした。
快く引き受けて下さり本年12月の予定と繋がりました。
今回、12月の企画を前に、アトリエを取材させて
いただきました。
前段がかなり長くなりましたが
今回はその報告をさせていただきます。

小田原からバスに揺られ約一時間、仙石高原へ。周辺はすすき
が群生しており多くの観光客の方がおられました。
空が高く大きく美しい場所、、私の日常では見る事のない
風景、、そして昨日まで沈殿していた東京の雑踏とは対極
の環境・・・しばし何とも言えない開放感を味わいました。

大隅さんのアトリエ、愛犬とお出迎えいただきました。

雰囲気のあるアトリエ正面

アトリエに鎮座する制作機械。昭和35年製の機械、
堂々たる偉容、、3tもある。。。機械フェチの私にとって
はゾクゾクすると同時に、、すでに芸術作品として鑑賞・・

機械の説明してくれる大隅さん。細かい仕上げのサイズは手
の感覚


綺麗に整理されたアトリエ、、なにげなく置いてあるものも
美しい。

作品のジョイント部分の材料、様々な材質の金属が並ぶ。
手に取ると、その仕事の丹念さが伝わってくる。
冗談で、、、拳銃つくれます?と馬鹿な事を聞いて
しまった・・・すみません。。。

大隅家の愛犬。賢い。

大隅さん、愛犬とともに。

小型のマケット作品。大型作品と同じアクションをする。
細部まで計算し尽くされた作品は”生き物”だ!

あるエキジビションに出しておられた作品。少し修正し
再度エキジビションへ。チタンが実に美しい。

東京芸大時代、院の終了制作にて制作された作品。
美術館のコレクションであったが先の地震にて損傷し、
現在メンテナンス中。
大隅さんの初期作品に遭遇できたのは幸運であった。
大学院生の頃より一貫した思想性が見えたのは収穫で
あったのと同時に、完成度の高さに舌を巻いた。。。
果たして今の学生と、、と比較した場合、その凄さは
歴然としてた。

作品の胴体は電気(タイマー制御)で動かすが、
画像の作品ヘッド部分は胴体の動きに合わせて惰性
で不思議なアクションを起こす。現在にいたる作品
の萌芽があった!




小型マケット。美しい。
大隅さんの作品は写真では20%程度しか内容が伝わらない。
それは動態を示せないと言う事もあるが、この立体造形の
美しさを2Dで伝えるのは無理がある。

テーマである”風”を捉える作品部分。


終了制作作品を設置していただき、構造を解説していただ
きました。

終了制作作品の内部構造。基盤が仕込まれ、左側に動態の
リズムを変えるディスク版。オルゴールのような仕掛けに
驚かされた!

動態のアクション・リズムを決めるディスク。

近作の平面作品。アクリル板に作品を固定。壁面にて楽し
む作品。展覧会では何作か出していただく予定。
*****************
大隅秀雄 メタルワークス 色めくKAZE
2013年12月18日(水)~12月24日(火)
高松天満屋 5階美術画廊
〒760-8516
香川県高松市常磐町1-3-1
TEL087-812-7548(直)
【ステートメント】
風は生きている
風は美しい
心を揺さぶり人を動かす
春・夏・秋・冬・移りゆく季節
刻々と変化する風景
ここちよい風
いじわるな風
ささやく風
さまざまな表情を持つ風
風の言葉に耳を傾け
ゆったりとした時が流れる空間に彷徨い
美しく色めく風を感じて下さい。
************
Profile
2010 第11回KAJIMA彫刻コンクール〔マケット展〕/SPIRALE-立 体の仕事-(YAMAWAKIギャラリー)
2009 日本芸術センター第1回彫刻コンクール〔審査員賞〕 / 個展(創造ギャラリー茘・れい 神奈川:藤沢)
2008 玉川高島屋S.C屋上彫刻展 part.Ⅴ 遊びと造形 /玉川 高島屋S.C art-wall
2007 第22回現代日本彫刻展 (宇部市野外彫刻美術館)/個展 (玉川高島屋S.Cルーフギャラリー)
2006 アートランドオン150×150 展(玉川高島屋S.Cルーフギャラリー)/アート@つちざわ<土澤>2006(岩手)
2005 SASAYAKI 天王洲セントラルタワーに設置(東京:品川)/第4回あさご芸術森大賞展(兵庫県)
2004 第8回KAJIMA彫刻コンクール〔マケット展〕/個展(天王洲セントラルタワー・アートホール 東京:品川)
2003 第6回倉敷まちかどの彫刻展〔優秀賞〕/おおね公園スポーツとレクリエーション彫刻コンペ〔優秀賞〕(神奈川:秦野)
2002 第1回あさご芸術の森大賞展(兵庫県)
2001 第19回現代日本彫刻展〔下関市立美術館(植木茂記念)賞〕(宇部市野外彫刻美術館)
2000 きままなモデュール さいたま新都心シビックコア地区に設置
1999 アートランドオン150×150 展 (ギャラリーアースビジョン:横浜)
1998 DAICHI 埼玉県央みずほ斎場に設置/One Pair アートクレフクラブに設置(北九州市)
1997 NEIRO 桐生市市民文化会館シルクホールに設置(群馬:桐生)/SASAYAKI 川口保健センターに設置(埼玉:川口)
SOYOKAZE 玉川高島屋S.C 南館3Fテラスに設置(東京:世田谷)
1996 Inertia 都立烏山工業高等高校に設置(東京:世田谷)
1995 Inertia M-2パティオス四番街に設置(千葉:幕張)/KEHAI 赤池公園に設置(福岡:赤池町)
SAZANAMI 南海病院に設置(大分:佐伯市)/東急文化村:NTT Window-Display【 '95 October〜 '96 March 】
1994 Inertia 川口センタービルに設置(埼玉:川口)/二人展(ARTBOX 神奈川:たまプラーザ)
Inertia A.City タワーズウエストアトリウムに設置(広島市)
1993 Locus of wind '93 郡山カルチャーパークに設置(福島:郡山)/ Inertia/Domain 日本活字本社ビルに設置(東京:神田)
拡大する鍛金—三井安蘇夫とその後継者たち展(栃木県立美術館)/Inertia 多摩六都科学館に設置(東京:田無)
1992 Inertia 923 西武柳沢駅前道路に設置(東京:保谷)/Locus in the sky '92 御屋形都市広場に設置(福井市)
1991 Domain 古河市篆刻館に設置(茨城:古河)/Locus of wind '91 つくば市手代木小学校に設置(茨城:つくば)
Locus in the sky 厚木市サンパークに設置(神奈川:厚木)/ハイテクアート1991(松屋銀座)
1990 Progress '90 鶴見駅ビルに設置(神奈川:鶴見)/Beer Hall HEARTLAND リニューアル Domain for workⅡ.を制作
Inertia 北とぴあアストロプラザに設置(東京:王子)/Locus in the sky '90 厚木市総合福祉センターに設置(神奈川:厚木)
1989 Inertia 伊勢原図書館・こども科学館に設置(神奈川:伊勢原)/Artistic Impression Non Style (AXISギャラリー:六本木)
Locus in the sky '89 足立区扇彫刻のある公園に設置(東京:足立)
1988 Progress 板橋区立教育科学館に設置(東京:板橋)/日本尖端科技芸術展(台湾省立美術館)
日本金属美術作品展 '88(北京/上海)/第5回光の造形展 Sapporo Light-Art Exhibition '88 (札幌大道り公園)
1987 玉川高島屋:Box-Gallery小品展/玉川高島屋:Window-Display /IMAGESU DU FUTER '87 (Montreal/CANADA)
都市の風景展(AXISギャラリー:六本木)/'87 丹沢野外彫刻展 (秦野市:神奈川)/The Wind (Heartland Gallery :六本木)
1986 第16回日本国際美術展(東京都美術館/京都市美術館)/Locus of wind Ⅶ. 浜松科学館サイエンスパークに設置(静岡:浜松)
キネティック・スカルプチャー展 (Walker Hill Art Center/SEOUL)/第7回たまがわ「自然・ひと・対話」展(玉川高島屋)
神奈川「芸術−平和への対話」展(大倉山記念館:横浜)
1985 ハイテクノロジー・アート国際展 '85 招待出品(渋谷西武デパート)/Locus of wind Ⅴ. 西原公園に設置(東京:世田谷)
Wind of “Hida”ヒダホテルプラザに設置(高山)/第4回ヘンリー・ムア大賞展〔美ヶ原高原美術館賞〕(美ヶ原高原美術館)
1984 楽しいオブジェの世界(コージー・スペース 東京:青山)/19回神奈川県美術展(神奈川県民ホールギャラリー)
1983 第3回ヘンリー・ムア大賞展〔佳作賞〕(美ヶ原高原美術館)/建築空間と彫刻(ギャラリー・山口 東京:銀座)
1982 第17回神奈川県美術展(神奈川県民ホールギャラリー)/東京藝術大学大学院修了〔修了制作買い上げ〕
第14回日本国際美術展〔いわき市美術館準備室賞〕/個展(コージー・スペース 東京:青山)
1981 第16回神奈川県美術展〔美術奨学会賞〕(神奈川県民ホールギャラリー) /東京藝術大学〔安宅賞〕
第2回ヘンリー・ムア大賞展〔佳作賞〕(彫刻の森美術館)
野外彫刻エスキースとその実際(ギャラリー・山口 東京:銀座)
1980 第1回びわこ現代彫刻展 マケット優秀作品展/東京藝術大学工芸科卒業
1955 仙台に生まれる
***************
【お問い合わせ】
高松天満屋5階アートギャラリー
TEL087-812-7549(直)担当 青野
〒760-8516
香川県高松市常磐町1-3-1
COMBINE office
〒600-8033
京都府京都市下京区寺町通仏光寺下る
恵美須之町521番地 4F
TEL.075-585-8660 FAX.075-585-6510
office@combine-art.com
http://www.combine-art.com/
釜匠 洋画展 ~化生~けしょう @大丸東京店無事終了いたしました。
November 2,2013
少し日が経ってしまいましたが、
先月29日(火)釜匠 洋画展 ~化生~けしょう
@大丸東京店 無事終了させていただきました。

会期中、台風接近等足元が悪い中にも関わらず
沢山の方に起こしいただけたこと作家共々深く
感謝しております。
この場を借りて御礼を申し上げます。
誠にありがとうございました。
課題は沢山ありますが、、、
今回はこの数年取りかかれなかった100号の大作
2点初め、初めての試みドローイング作品等、、、

展覧会コンセプトをより拡充すべき内容も加え
今後の制作・発表にとっては良い経験になったと
思います。

今回のテーマ~化生~けしょう
仏教からその言葉を取り入れたと以前説明させて
いただきましたが、一貫した釜匠のテーマ”いのち”
をより深く掘り下げる、又作品内容を大きく成長
させるきっかけになったのではないか?と紹介する
私としては感じております。

なかなか僅かな時間では伝わらないものも多く
ありますが、彼の優れた才能をコツコツとより
多くの人に伝えていきたいと強く感じました。
次回は5月に松坂屋名古屋にて第2回目の個展を予定
しております。
大半を新作でご紹介する予定ですので、
ぜひ、ご期待ください!!
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