January 7,2010

お気づきの方も多いと思うが
実は昨年暮れから
ホームページのTOP・COMBINE/NEWS項目に
新たな作家のページ開設を”そこはかとなく”
報告させていただいている。
エトリケンジさん。
エトリさんと初めて会ったのは数ヶ月前、確か
上海から帰ってすぐくらいの事である。
きっかけは、その数ヶ月前、私がネットで
偶然エトリさんのホームページに行き着いた
ことからであった。
その日は明確に作家を探す!という目的のもと
終日ネットに向き合っていた。どこをどう辿った
のか覚えていないが偶然、、本当に偶然ヒット
したのがエトリさんのホームページであった。
しかもご本人のホームページではなく、クリエー
ターをオーガナイズしているサイトの中の一行に
偶然、目が止まったのである。
「スチールネットでのアートフィギュアを制作」
うん?技術者?職人?
良くも悪くも、、このカタカナの”アート”という
言葉は広範に利用されてしまう・・・
しかし
ページを開けて驚いた、、ページのシャープでクール
な完成度もさることながら、、その中にある作品が・・
こんな方法があったのか??と正直掘り当てた感が
私の中でムクムクと沸き上がった!!
この日作家を探すためにネットに向き合ったと先述
したが、その方向性は実はかなりタイトに決めていた。
キーワードは三つ+1
立体、空間、無機質、+コンセプチャル
この三つと一つであった。
COMBINEを初めて約8ヶ月位の時分だったのだが、
それまで自分の嗜好と直感で作家ラインナップ
を少しずつ増強させてきたのであるが、ある時
、、上海渡航以前からなんとなく感じていた事
ではあったのであるが、自分のサイトを冷静に
俯瞰し考察した時、、、、、
悪くはないが・・・・
少し有機的なものが多いなぁ・・
もっと極端に、平易に纏めれば
人物画が多い・・
有機的な素材のモチーフがほとんどで
はないか・・・・・・・
一点一点一人一人に何か問題を感じた訳ではない
あくまで全体を俯瞰したときのラインナップの印象
である。
元来、私は無機的な素材を媒介させての表現が
大好きであり、ドナルドジャッドや河原温等の
コンセプチャルなものは大好物であり、実は自分
が作品をコレクションするならばおそらくそれらの
ようなモダン思考の無機的なものが多いだろうなぁ
と常々感じていた割には、実際の仕事ではそれらに
対してほとんど触手していないことに改めて驚いた
のであった・・・
多少無機的な匂いの渡辺くんなどの作品もあるには
あったが、、全体には少し有機的なものが多く、
全体バランスの印象から考えてももう少しイメージの
修正を加えたかったのと、以前のブログにも書いたが
どうしても強度のある空間表現を取り入れた
かったという思惑のもと、その日はピンポイントで
ハントしようと思っていた矢先にエトリさんのページ
に出くわしたのであった。。。。
早速、経歴を見ようかと探すがない・・
英字で僅かにあるが・・・・
I, Kenji Etori, am an artist of the contemporary
arts.
Since 2000, I have done and exhibited the works of
the contemporary arts such as figures and sculptures.
Besides the figures and sculptures, I have done the
works of clothing and ornaments with my original
designs. Listed are the exhibitions where my works
were exhibited.
Year Jobs
2005 to now
Lecturer of Osaka Seikei University, teaching in the
Information Design Course of Arts Department
うーん・・・
正直、その当時のCOMBINEの印象・イメージとは
少しギャップがあるのは間違いない事で・・・
果たしてウチで・・・と自分自身懐疑的ではあったが、、
思い切って”会いたい旨を”
メールで入れた。。。
しばらくして返信があり
丁寧なお礼の言葉の後に
伺います、という返事。。
それから数日後に初めてお目にかかったのである。
私より少し先輩のエトリさんの印象は
物静かで腰が低くこちらが恐縮するくらい丁寧な
方であり、私が一方的にCOMBINEのこと、その方向性
その他をマシンガンのように喋りまくるのを、静かに
聞き、言葉を選びながら正確に答えてくれる、そんな
方でした・・・
肝心な
COMBINEと関係性を結んでもらえるか?という事には
”条件があります”
・・???
”おもしろいことをやりましょう”、、それだけです。。
という一言をもって快諾していただけた。
その日から数回
毎回3時間以上の打ち合わせをしている
長いときには5時間近く
コーヒー一杯に
てんこ盛りの”灰皿”を前に・・
昨日も無理を言って時間を空けてもらい
3月開催予定のexhibitionの打ち合わせを
行った。。
いつも絶対的なテーマは一緒
エトリさんの”条件”
”おもしろいことをやりましょう”
打ち合わせの時間には
いつも
心地よい緊張感が流れている・・
