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A to Z ≒ M→W
A to Z ≒ M→W


ある日、ネットで松岡正剛のコラムを見ていて


ハッ!とさせられる文章に行き当たった。


AtoZではなく、M→Wに転倒させる感覚と発見。


これは非常に大きな感覚だと衝撃を受けた。


それは森村泰昌に芸術に対する考え方を論評
したものであったのだが・・

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従来の価値を転倒したいなどというのではない。そういうのは古すぎる。
そうではなくて、両端に開きすぎる価値をその両端のみの変換をもって
入れ替えるということなのだ。AをZにするのではなく、
MがWになること、WがMになることなのだ。

 こういうことができたのはピカソではなくマグリットであり、岡本一平
ではなく今和次郎であり、柳亭痴楽ではなく柳家金語楼であり、
アンディ・ウォーホルではなくシンディ・シャーマンである。
つまり差異の哲学ではなく近似の芸術が、改革の社会論ではなく変格の
世間体がわかっていないと、できないことなのだ。


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確かに芸術的観念の転倒、この時代の芸術における
衝撃的錯綜感覚からすれば・・・
Aの位置をZに変えても特段驚きもしない。想像の範疇だ
しかし、その中に存在するM→Wに変換するのは、まったく
違った風景が動き出す。


この時代の芸術家にとっては


大事な装置を作り出す、基本図面となる


考え方だと感じた。


そして


私にとっても一つの大きな発見だった。。



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