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岡部 賢亮 ツクモガミのためのギジンカ
昨年の8月


暑い時だった。


宮本くんのBAMI galleryでの個展開催中


その男はひょっこり???


いや、、、ナンと言うか・・・


飄々と現れた???


違う・・・


気付くと居た。


何者か尋ねると???


宮本くんと大学受験の画塾が一緒だったとのこと・・・


大学は??


沖縄県立芸術大学


数ヶ月前に大阪に帰ってきたらしい。。。


話していると不思議な空気を持っていた、、、


ある種の魅力


沢山の若い人=芸術の世界を志す??がギャラリーには
来る、、、


しかし、残念ながら、私の記憶に残る人間はほとんどい
ない。


キツイ言い方をすれば興味が湧かない。それは作品を
見る前の段階での話である。


逆に言えば、大半はロクデモないという強烈な先入観で向き
合っている。


私は大学の先生でもなければ、NPOを運営している訳でも
ない。


商人である。


だから当然そのような見方になる。


ただ、、この男は、別段強烈な個性がにじみ出てという
風でもなければ、ごくごく普通、、普通の中の普通という
位、、普通だった。。


でも、会話が心地よかった記憶が残った。。。


ある意味、、私の強烈な先入観=ロクデモない、、、という
壁をどういう訳か・・スルスルと入り込んできた・・・・


その時は、それで終わったが、、、


何時だったか、ある調べモノ


FRPについてなのだが、、


ネットを彷徨っている時、偶然彼の作品に遭遇した。


あれっ!これは・・・


最初の出会いのとき携帯の画像をチラッと見て、素材を
聞いた記憶はあった。確かFRPだったが・・・・


ただ記憶にある作品の印象と少し違った


悪くない・・・


あいつ、、、特段用もないが、連絡してみようと
宮本君に連絡先を聞き電話した、、、


すると、今何かを作っているらしく、出来上がったら
見せにこようと思っていたとの事、、、


これも何かの縁?かなと思い、、、


新しく仕上げているのも勿論見たいが、その前に、、


今ある作品を持ってこい!見たいからという事を伝えた。


・・・・・実物を見た。。


正直、悪くはないが、、、、


全般に仕事が”甘い””


私は、嫌いなのである。


徹底的な技術探求が欠けた作品は・・・


何か甘いところで着地している作品は大嫌いなのである。



達成感のみを求めるアマチュアのシュガーコート
された匂い・・・私はそれが臭くて大嫌いだ・・・



故に、可哀想であったが、、、、


徹底的にボロクソに論った!!


これで、、二度と来ないかな???


とも感じながらだが・・・



ある意味試した。




が、、、


数ヵ月後


やって来た。。。


作品を携えて。


出来は、、


良かった。


まだまだな部分は確かにある


しかし、明らかに

仕事の密度と層化が比べ物にならない・・・



「くやしかったんです。。。。」







挑戦的な眼をこちらに向けながら語った彼・・





この日から


今回の個展は始まった!!!








2016.10.15 (sat) - 2016.10.28 (fri)
OPEN  : 12:00-18:00
期間中無休



ありとあらゆるものには魂が宿るとよく言われますが、特別な
信仰心があるわけでもない僕はなんの疑いもなくごく自然と
その事を受け入れて生活しています。神様や妖怪は、存在する
かもしれないし、しないかもしれない、絶対にわからないと
いうことこそが自然と受け入れることができる理由なのでは
ないかと僕は考えています。


僕の実家には床の間があります。そこには大きな水瓶があり、
四季折々の花が生けてあるのですが、不思議と生けられた
花は土に生えているときよりも魅力的に感じます。
それを眺めながら「この花にも魂があるのだろうなぁ」と
考えたとき、ふと「いや、この花は根っこから切られてもう
死んでいるのじゃないだろうか。でも死んでいるようにも見
えないし、凄く魅力的に見える」と疑問に思い、自問自答し
てなんとなく仮説を立てました。

それは、この花は死んでもいるし生きてもいるということです。


いる。いない。という対極にある考えが同時に存在している
からこそ人々の心を惹きつけるのではないでしょうか。
僕は自身の制作において、この対極にある概念が同時に存在
するときにできる魅力を擬人化という手法で表現したいと
思っています。


つくも神という100年経った道具は魂が宿り手足が生え動き
だすという伝説があります。 古くから現在まで神様を人の
形で現したり、対象を人に近づけることで親近感や愛着を
感じさせることは、幅広く取り入れられている表現方法です。 


僕は、今回の作品をこのつくも神的な感性を基底にして制作
しています。端的に言うと花を生けるための器を擬人化する
ことで僕の表現が鑑賞者に対して広く伝わることを願ってい
ます。



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