October 7,2015
BAMI galleryでは
当月17日(土)より
田村博文 solo exhibition イ・シ・コ・ロ・コ・ロ
「それでも また 創りたいんや」
を開催させていただきます。

私は田村さんと出会って
約15年以上
最初はデザイナーと百貨店の美術部門を得意先とする
会社の営業という立場での出会いでした。
その後、、、お互い色々ありました。。
田村さんは、
定年退職前に、サラリーマンにピリオドを打ち
「もの創りをしたい!」
という一心で作家生活に・・・
私も約7年前からコンテンポラリーギャラリーの
枠組みを創り、今は完全独立・・
その間、個展を通じ交流
色々な相談にものってもらいました。
今は、ギャラリストと作家という立場で
お付き合いさせていただいています。
今回の個展の副題
「それでも また 創りたいんや」
なぜ、、、このタイトル???
その訳を以下に・・・・
*************
「それでも また 創りたいんや」
2013年9月16日、台風18号の大雨で、
京都・嵐山渡月橋の橋桁を超す激流の映像がTVで流れる。

夜、山崎の自宅で避難指示が発令されるが無事難も去る。
その時、宇治田原の我がアトリエでは恐ろしい事が起こって
いたとは知る由もなかった。

それは一本の電話から始まった。
関電から貴方の宇治田原のアトリエが山崩れで道路まで山が
移動してきて電柱が倒れ。電線が土中にあり危険なので電源
を切るという連絡でした。
思わず建屋はどうでしょうかの問に、なにも見えませんの
返事。
事の重大さに入山禁止の中、宇治田原のアトリエに向かう。
着いてみると林道に山が移動して道がない。いきなり山がある
のだ。
その出来立ての山を登り、道を作りながらアトリエのあった
方向にいくと川に飛んで行ってグチャグチャの鉄骨がむき出
しになったアトリエがの残骸があった。

笑えてきた。不思議な感覚。
何も無くなった。あの時間全て。空間。素材。作品。
この残骸を見るのは辛い。見たくない。
しかし、この状況で次、何を創る事が出来るだろう。
その年の冬、風邪をこじらせたのか咳が翌春まで続く。
軽い気持ちで検査入院する。
肺癌発覚!
2014年6月2日右肺2/3切除。2日目からリハビリ開始。
急に肺が小さくなるのは歩くのも大変です。
そう酸欠状態なのです。
天候も関係して雨や台風等が来ると呼吸がしずらく、
日々調子の良い日悪い日が続く。
術後初めての冬を迎え案の定長引く風邪をひく
2015年3月まだ呼吸ががしずらく検査受ける喘息発覚。
投薬により安定。まだ寒暖の差が影響している。
術後1年経過して、呼吸のテクニックが少し身につい
てきて楽になる。
体調が戻ってくると何か創りたくなる。
今やっと始動!動け細胞!生きてる事に感謝!
***********
イ・シ・コ・ロ・コ・ロ
ー石と遊ぶー
石は重い。石は丸い。石はスベスベ。
石は何処にでも見かける。
否! 重くない石、丸くない石、スベスベでない石、
何処にでも見かけない石も存在するではないか。
はかり知れない量の石。太古、いやそれ以上前から
石はずっと創り続けられてきた。
そして、今も。これからも。新しい顔を持った石が
誕生しつずける。
時が石の表情を変えていく。
我々が見る(会える)石はその時の流れの中の一瞬
の表情である。
石に条件を与えると色んな変化が生じる。
石は千差万別、同じものはない。似たものがあるだけ。
人と同じ様に!
私が創り出す石にも条件を加えてやると色んな変化を
見せる、役者が様々な役柄と出会うように。
石は思いがけない役柄に困惑、苦しみ、悩み、演じる。
私は石との対話を通じ石と遊び、石で遊んでいる。
**************

「 イキシタイネン」
18,5×13,5×10
セラミック
もし石が呼吸したいと言ったら、どんな表現をするか?
いや正確に言うと我が石達に息をさせたかった。
自身の肺摘出が原因である。
呼吸と言うからには酸素の出入り口が必要である。
また、内部に酸素の溜まりもいる。 内部に空間を
設け色んな大きさの石に無数の大小の穴をあける
ことで呼吸が出来た気がした。

「モエルイシ」
25,5×14×15
木毛、アクリル塗装
いま日本中が火山活動の影響を受けている。
あちこちで噴上げるマグマ。
マグマの上に浮くプレート達。しっかりとした大地に
足を付けてというけれど、プレートの下はどろどろマグマ。
プレートも動いてる。
そんな不確かな地球という星に生存している人間。
喧嘩している場合でないよ燃えて熱々の石を飛ばしたい。
飛行する熱々の物体を燃えて散る木毛という素材で創って
みた。

「ヒマラヤノイシ」
10×10,5×7,5
ヒマラヤの岩塩、アクリル塗装
ヒマラヤの方にも地震があった。
いまヒマラヤの岩塩を使って岩を削り取って石にしている。
自然に出来る石ではなく、人工的に時間と衝撃を与えて
創りだした石である。
日頃、塩分制限を受ける身であるが、削り取って行く
途中否応なく口に入る塩は間違いなくショッパイ。

「オマジナイ」
12×10×9
セラミック、漆喰、アクリル塗装
石に記号を打ち込むとどうなるか。
延々とシルシを打ち続ける、その行為は呪術者が付き物
を追い出す時等に似通っている。
繰り返されるマーキングには得体の知れない不思議な
領域に侵入する。
それは天国か地獄への誘い?
***********
田村博文 経歴

1945年 生まれ
1969年 京都市立美術大学(現芸大)工芸科卒
1969~2002年
インテリア・デザイン事務所にて
デザイナーとして商業施設設計
●百貨店改装プロジェクト参加
大丸心斎橋店 大丸梅田店 大丸神戸店 大丸東京店
下関大丸 鳥取大丸 高知大丸 和歌山大丸
近鉄阿倍野店 近鉄和歌山店 名古屋名鉄百貨店
丸栄百貨店 井筒屋小倉店 松木屋百貨店 丸新百貨店
一畑百貨店
●商業施設等プロジェクト参加
伊勢志摩パルケエスパーニャプロジェクト参加
伊豆まゆの資料館プロジェクト参加
ヤマトマネキン幕張メッセ展示会にて個人ブース作品発表
●その他
インテリア雑貨 家具 オリジナル商品開発担当
インド、中国、タイ、フィリピンにて現地生産及び輸入を担当
2002年
工房開設
2006年
KBS京都「土曜・de・ちゅう」
宇治田原探訪編に出演
2007年
「第25回朝日現代クラフト」優秀賞受賞
2009年
solo exhibition
『STONE?その不思議なる地球遺産』/ BAMI gallery
KBS京都 「京プラス」出演
ABC朝日放送 「NEWSゆう+」出演
solo exhibition 『STONE?その不思議なる地球遺産』/
高松天満屋アートギャラリー
2010年
第14回上海アートフェアー出品
『木のしごと展』/ 高松天満屋アートギャラリー
2011年
solo exhibition【STONE+SABI 原風景からの切り貼り】/
BAMI gallery
2012年
solo exhibition 【浮游する都市遺跡】/BAMI gallery
-----------------
「それでも また 創りたいんや」
田村博文
solo exhibition イ・シ・コ・ロ・コ・ロ
2015.10.17 (sat) - 2015.10.26 (mon)
OPEN12:00-18:00
会期中無休
当月17日(土)より
田村博文 solo exhibition イ・シ・コ・ロ・コ・ロ
「それでも また 創りたいんや」
を開催させていただきます。

私は田村さんと出会って
約15年以上
最初はデザイナーと百貨店の美術部門を得意先とする
会社の営業という立場での出会いでした。
その後、、、お互い色々ありました。。
田村さんは、
定年退職前に、サラリーマンにピリオドを打ち
「もの創りをしたい!」
という一心で作家生活に・・・
私も約7年前からコンテンポラリーギャラリーの
枠組みを創り、今は完全独立・・
その間、個展を通じ交流
色々な相談にものってもらいました。
今は、ギャラリストと作家という立場で
お付き合いさせていただいています。
今回の個展の副題
「それでも また 創りたいんや」
なぜ、、、このタイトル???
その訳を以下に・・・・
*************
「それでも また 創りたいんや」
2013年9月16日、台風18号の大雨で、
京都・嵐山渡月橋の橋桁を超す激流の映像がTVで流れる。

夜、山崎の自宅で避難指示が発令されるが無事難も去る。
その時、宇治田原の我がアトリエでは恐ろしい事が起こって
いたとは知る由もなかった。

それは一本の電話から始まった。
関電から貴方の宇治田原のアトリエが山崩れで道路まで山が
移動してきて電柱が倒れ。電線が土中にあり危険なので電源
を切るという連絡でした。
思わず建屋はどうでしょうかの問に、なにも見えませんの
返事。
事の重大さに入山禁止の中、宇治田原のアトリエに向かう。
着いてみると林道に山が移動して道がない。いきなり山がある
のだ。
その出来立ての山を登り、道を作りながらアトリエのあった
方向にいくと川に飛んで行ってグチャグチャの鉄骨がむき出
しになったアトリエがの残骸があった。

笑えてきた。不思議な感覚。
何も無くなった。あの時間全て。空間。素材。作品。
この残骸を見るのは辛い。見たくない。
しかし、この状況で次、何を創る事が出来るだろう。
その年の冬、風邪をこじらせたのか咳が翌春まで続く。
軽い気持ちで検査入院する。
肺癌発覚!
2014年6月2日右肺2/3切除。2日目からリハビリ開始。
急に肺が小さくなるのは歩くのも大変です。
そう酸欠状態なのです。
天候も関係して雨や台風等が来ると呼吸がしずらく、
日々調子の良い日悪い日が続く。
術後初めての冬を迎え案の定長引く風邪をひく
2015年3月まだ呼吸ががしずらく検査受ける喘息発覚。
投薬により安定。まだ寒暖の差が影響している。
術後1年経過して、呼吸のテクニックが少し身につい
てきて楽になる。
体調が戻ってくると何か創りたくなる。
今やっと始動!動け細胞!生きてる事に感謝!
***********
イ・シ・コ・ロ・コ・ロ
ー石と遊ぶー
石は重い。石は丸い。石はスベスベ。
石は何処にでも見かける。
否! 重くない石、丸くない石、スベスベでない石、
何処にでも見かけない石も存在するではないか。
はかり知れない量の石。太古、いやそれ以上前から
石はずっと創り続けられてきた。
そして、今も。これからも。新しい顔を持った石が
誕生しつずける。
時が石の表情を変えていく。
我々が見る(会える)石はその時の流れの中の一瞬
の表情である。
石に条件を与えると色んな変化が生じる。
石は千差万別、同じものはない。似たものがあるだけ。
人と同じ様に!
私が創り出す石にも条件を加えてやると色んな変化を
見せる、役者が様々な役柄と出会うように。
石は思いがけない役柄に困惑、苦しみ、悩み、演じる。
私は石との対話を通じ石と遊び、石で遊んでいる。
**************

「 イキシタイネン」
18,5×13,5×10
セラミック
もし石が呼吸したいと言ったら、どんな表現をするか?
いや正確に言うと我が石達に息をさせたかった。
自身の肺摘出が原因である。
呼吸と言うからには酸素の出入り口が必要である。
また、内部に酸素の溜まりもいる。 内部に空間を
設け色んな大きさの石に無数の大小の穴をあける
ことで呼吸が出来た気がした。

「モエルイシ」
25,5×14×15
木毛、アクリル塗装
いま日本中が火山活動の影響を受けている。
あちこちで噴上げるマグマ。
マグマの上に浮くプレート達。しっかりとした大地に
足を付けてというけれど、プレートの下はどろどろマグマ。
プレートも動いてる。
そんな不確かな地球という星に生存している人間。
喧嘩している場合でないよ燃えて熱々の石を飛ばしたい。
飛行する熱々の物体を燃えて散る木毛という素材で創って
みた。

「ヒマラヤノイシ」
10×10,5×7,5
ヒマラヤの岩塩、アクリル塗装
ヒマラヤの方にも地震があった。
いまヒマラヤの岩塩を使って岩を削り取って石にしている。
自然に出来る石ではなく、人工的に時間と衝撃を与えて
創りだした石である。
日頃、塩分制限を受ける身であるが、削り取って行く
途中否応なく口に入る塩は間違いなくショッパイ。

「オマジナイ」
12×10×9
セラミック、漆喰、アクリル塗装
石に記号を打ち込むとどうなるか。
延々とシルシを打ち続ける、その行為は呪術者が付き物
を追い出す時等に似通っている。
繰り返されるマーキングには得体の知れない不思議な
領域に侵入する。
それは天国か地獄への誘い?
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田村博文 経歴

1945年 生まれ
1969年 京都市立美術大学(現芸大)工芸科卒
1969~2002年
インテリア・デザイン事務所にて
デザイナーとして商業施設設計
●百貨店改装プロジェクト参加
大丸心斎橋店 大丸梅田店 大丸神戸店 大丸東京店
下関大丸 鳥取大丸 高知大丸 和歌山大丸
近鉄阿倍野店 近鉄和歌山店 名古屋名鉄百貨店
丸栄百貨店 井筒屋小倉店 松木屋百貨店 丸新百貨店
一畑百貨店
●商業施設等プロジェクト参加
伊勢志摩パルケエスパーニャプロジェクト参加
伊豆まゆの資料館プロジェクト参加
ヤマトマネキン幕張メッセ展示会にて個人ブース作品発表
●その他
インテリア雑貨 家具 オリジナル商品開発担当
インド、中国、タイ、フィリピンにて現地生産及び輸入を担当
2002年
工房開設
2006年
KBS京都「土曜・de・ちゅう」
宇治田原探訪編に出演
2007年
「第25回朝日現代クラフト」優秀賞受賞
2009年
solo exhibition
『STONE?その不思議なる地球遺産』/ BAMI gallery
KBS京都 「京プラス」出演
ABC朝日放送 「NEWSゆう+」出演
solo exhibition 『STONE?その不思議なる地球遺産』/
高松天満屋アートギャラリー
2010年
第14回上海アートフェアー出品
『木のしごと展』/ 高松天満屋アートギャラリー
2011年
solo exhibition【STONE+SABI 原風景からの切り貼り】/
BAMI gallery
2012年
solo exhibition 【浮游する都市遺跡】/BAMI gallery
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「それでも また 創りたいんや」
田村博文
solo exhibition イ・シ・コ・ロ・コ・ロ
2015.10.17 (sat) - 2015.10.26 (mon)
OPEN12:00-18:00
会期中無休
COMBINE 田村博文 Solo Exhibition イシコロコロ 「それでも また 創りたいんや」プレスリリース by COMBINE