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気は心
またまたブログをサボっている・・・・



COMBINE/BAMI galleryと若い作家の活動報告が多くなった
このブログ、、現在SNS、特にFACEBOOKで速報に近い形で
アップしているせいか、どうも落ち着いてこのブログを書く
という事が癖つけられなくなっている・・・



ナンというのか、、、日々溜まることなく吐き出してい
るので、、その充足感に負けている、、しかし、、アク
セスデーターを見ていると毎日何人もの人が覗いてくれ
ている現実を考えれば、怠慢でしかないし、、言い訳が
ましいとしか言いようがない・・・



本当にいつも覗いていていただいている皆様申し訳ござ
いません。。



という事で、、書こうかと!取り掛かるのですが、、


さて何を書こうか、、松本君の展覧、、確かに始まりまし
たが、この件は少し時間が経った後に纏めたい内容もある
ので、今日の仕事に向かない、、、、


うーん、、と考えた末、、


あまりプライベートな事は極力書かないという主義で来た
私ですが、先日あることを感じたので、、それについて書
いてみようと思います。



少し前、、



朝起きて、居間のテーブルを見ると、新聞紙が丸まって置い
てあった。



何?と手に取ると硬い感触、、丸められた新聞紙を開けると
中から陶器の小皿が3枚出てきた。。。。。









なんだ?どこかで買ったものを仕舞い忘れて置いてあるのか?
と考えたのだが、、どうも普通にスーパーなどに売っている
家庭用品の陶器ではない。



手作り感覚満載で実に味のある、、ある意味良い作品?なのだ。



こういうものを買う人間は我が家にはいない、、はて??
と、まじまじ見ていると嫁が


それ享子からの父の日のプレゼント!



享子とは私の21歳になる長女である。



えっ?



これまで毎年自分のお小遣いの範囲でちょっとしたもの
をくれていた。大抵、、酒のおつまみになるような食べ
るものが多いのだが、、、



なぜか今年はボリュームが例年と違う。そして傾向もか
なり違う。


もっと言えば、、、なぜ突如このようなしっかりしたものを・・・・


確かにアルバイトもしているから、、など、、と考えられるが、、、、


黙ってもらえば良いではないか?と他人は言うと思うが、、



普段ほとんど会話のない親子、、、



しばらく考え、、嫁に、、、



なんで陶器なん?と聞いた。



あー!それ、今、教育実習でお世話になっている施設
の生徒さんが作ったものを買ったみたい!



その施設は、障害をもった人たちの施設で、小学校から
高校生までの年齢の人たちを色々な事で教育している
施設である。



なるほどぉ!



確かに温かみがある、味もある、そして魅力もある、
なかなかのものを選んでくれている。



嬉しかった。しかし、、本当に嬉しかったのはもらっ
た陶器ではなく、、、、



そういう所にお世話になり、そこで一生懸命前向きに
そしてひたむきに作っている生徒さん達の情熱に対し
て取った彼女の行動、、、、




“気は心”



この部分が実に嬉しかった。



そのために父の日がたまたまあった、、それで十分だ。。。



親ばかな話である・・・・スミマセン。。



彼女は教育の道を志している。特に幼児教育の道に進みた
いらしい。



正直、自分の子が教育者?と考えただけでも、、、


到底、、私自身を鏡で映せば、、噴飯ものだ・・・



大学受験の時、当然その道を進むべくの学科を選んだが、
残念ながら合格する事はなかなか出来なかったのだが、
受験シーズンも終盤を迎えたある日、もうほとんど浪人
もしくは、、本人からすれば不承不承の大学を覚悟して
いた時期、、、


塾の先生からとある受験先を提案された。


確かに教育系だが、、、、見ると、、



障害児教育であった。



彼女の希望とは違う。



しかし、少し話をした。



同じ教育、誰かが必ずやらなければならない尊い仕事。



そして何時のどの時代もかならずいる弱い存在の人たち・・・・



何かを会話した覚えはない。


ただ彼女は聞いていただけのような記憶がある。


結局、彼女はその大学に受かり進む事にした。


それから約2年半、、、



今はもう実習に行くところまで勉強しているのか・・・・。



確か3週間程期間があったように記憶する。毎朝早くに出て
夜遅く帰ってはレポートを書いていた。会話することもな
いから嫁に聞く。



今の実習って、、


障害者の人を教えるのをさせてもらってるの?



そう。



いや?じゃないの?


ぜんぜん!



へぇ~、、、



そして件の陶器である。




自分の娘がちゃんと出来ているなどとは努々思わない。


関係の方々にご迷惑をおかけしている、、、


また生徒さんたちにも・・・・



なによりも自分の娘が人にモノを教えるなどと考えただ
けでも震えてくる・・・



しかし、、この



“気は心”の形を見ると、、



本当に感謝する。良い勉強をさせてもらったな、、と。


この先、この道に進めるかなど、また進めても向いてい
るか、続けられるかなど、、そんな甘いものではないだ
ろう。


しかし、関わった人から良いものを頂いたことだけは確
かだったと感じられたのが嬉しかったのである。



今の私の仕事も、、



若い作家も、、、



実はほとんど、この、、



“気は心”でさせていただけているようなものだ。



本当に不遜な言い方になるが、、応援とよく言うが、、



ガンバレー!という事だけでは成り立ちはしない。



今は何の価値もないが、何かにひっかかりを持って
いただき頑張りなさい!とご購入いただき初めて
物事が進む。



それは私の仕事も作家もそうである。



だから頑張らなくてはならない。逃げてはいけない。



成長しなくてはいけない。裏切れない。



そのつながりを大切にしなくてはいけない。



誤解があってはいけないのだが、頑張れという応援が
必要ないと言っているのではない。



そういう事も実にありがたく感謝している。何よりも
心の助けは必要だ。


しかし、現実は、、、



非常に難しい事です。




我々はその狭間でずっともがき苦しみつづけるのだろう
と覚悟している。

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