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非凡な才
現在開催中(11/27まで)

遠藤良太郎 Ceramic Works
ゆらゆらと行方知れずの小宇宙

〒760-8516 香川県高松市常磐町1-3-1  

高松天満屋5階アートギャラリー 
担当 青野
■直通電話 087-812-7549  




遠藤良太郎『世界は腐れ縁』20×42×42cm 赤土2012





景色の違う作品。


当たり前であるが、立体物は見る角度によって景色が違う。


しかし遠藤君の大きな特徴はその差がかなり大きいと言う事と、


一角度から他の角度の想像が効かないという点があるように
私は思う。


人間は一角度から見、想像の範囲でその立体物の全体像を
想定する、それは目=脳という機能が2Dではなく3Dから
情報を解析し2Dに変換することとも関係しているように
も思う。


しかしのこの先入観に対して大きなギャップを示している
事が遠藤君の大きな特徴であり、実は面白さであると私は
考えている。


特にこの『世界は腐れ縁』というタイトルと作品の景色の
違いは面白いなぁ~と思う。


上から見れば水紋のような整ったハーモニーがあるのに、、


下から覗きこむと、、実に危ういバランスで保たれている。


この景色の違い、是非見ていただきたい!



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遠藤良太郎『奇天烈型円卓』39×50×36cm 白土、鉄絵 2012





土でしか示せない造形がある。この作品の要諦は写真で
クローズアップした部分に凝縮されているように思うが、
実は3点あると私は感じている。



焼成後、陶として変化し成立する部分の中に、陶という結論
から抵抗するような土の記憶に引きもどす造形的な要素が
ある。


つまり作業行為が作品の中にそのまま記憶として閉じめられ
ていて可視出来る点だ、、、、


これは案外見かける事の少ない要素である。2点目はこの
ある意味有機的な記憶を残しつつ、全体的には冷たい鋭利
な無機質な造形が全体を構成しているというコンビネーシ
ョン及び、実はボルトを使ってジョイントしているという
工業製品的な匂いで作品を締めくくっているというアンバ
ランスさ、そして全体がゆらゆらと法則なく動くような動
態感覚。


この3点が凝縮している点において実に非凡な感覚が窺い
知れる。


ぜひ、、この無名の若者が持っている非凡な感覚に気づい
てもらいたい!!



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11/4.5日曜日月曜日、遠藤君と高松に行っていました。


二日間色々と話をしました。八木一夫の事、西田潤の事、
今の陶芸の若手のこと、これからの事、夜はお客様とも
会食し、また色々と話しました。



そして青野さんも色々と遠藤君と話しました。


つまり、遠藤君そのものを搬入しに行ったのです!


私はやはり彼が知っている西田潤の逸話が一番面白かったです。



”暴れん坊・西田潤”、、、、



生きていれば間違いなく八木一夫に匹敵する革命者になり
得た彼、、、


遠藤君には精華の後輩としてどうしても期待したい。



夢半ばで死んだ西田潤、



そのDNAを如何なく発揮し、、、、


型にはまることなく、精一杯抵抗して、これから大いに
暴れて
もらいたい!

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