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松本央の萌芽




松本央 

「Untitled」キャンバス アクリル 鉛筆 墨 SM 2012



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昨日正午頃、京都精華大学への出講前
に松ちゃんこと松本央くんがギャラリー
に来てくれた。



来週から開催される二紀会:第66回二紀展
2012 10/17〜29日 23日は休館 
国立新美術館 開館時間10:00〜18:00(最終日は14:30まで)



のdmを持ってきてくれたのだが、、、



あまり時間がない中、新作の進捗報告を受け
打ち合わせをした。


BAMI galleryでの個展開催中から色々と話をし、
本年の11月~12月にかけて再度小さな括りでは
あるが新作による展開をしようと伝えました。


この展開はある意味、私から彼への宿題として伝えました。


今回の個展ではこれまでなかった風景や、
デッサンなど新しい趣向の作品も展示しました。


それは偏に変化を求めてであったが、
今、彼に求める宿題とは、それ以上の変化、



と言っても、コンセプトの根底から別物に
するような変化ではなく、あくまで基底を
同じくし、その基底の面積・強度を広げ増
すような事を自分自身のこれまでの絵と向
き合って整理し再度”深堀”してくれない
か?と言う事でした。




彼の絵は確かに面白い。



しかし、それだけでは確実に足りない。。。。。



そしてコンセプトにおいても他にない独特の内容
を誇示はしている。


同時代性という意味においても問題はない。


しかしそれも又面白いのだが、何か深部へ、
もっと言えば、ドロドロと拘泥したというの
かモチーフが魑魅魍魎と成すような粘度が足
りないというのか???


良い意味では隙がない、しかし絵が独立して
持つ”力”という部分を考えれば、、、、


見る者と絵と作家の距離感が少し限定的で
説明的過ぎる・・・


瞬時の視認の衝撃はあるが、、時間を超越
した鑑賞・味わうという所では??との
疑問が常にある。



全てとは言わない、しかし波がある。


そうでないものとそうだというものが、
良いモノがチラチラ見え隠れしているが、
安定しない。



そのあたりは、本来彼から安定的に
アウトプットされていておかしくな
いもの=言いかえれば、本来あるも
のが出てない、、、、



そんな気がずっとしていました。


これは少し具体性を欠く感想かもしれないが、
自らの中で今時点での凝固を考える時期なの
ではないのか?


それはテクニックも内容においても。



その際何が求められるのか?それが、、、
彼に題した宿題の主題である。




昨日、見せて貰った新作の一点


ここには


間違いなく、、萌芽があった!

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