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旅がらす-2-Matsuyama まだ見ぬ大器
4月6日(月)愛媛県松山市へ

COMBINE特派員・青野さんの車を拝借、彼女も同乗し
一路松山市内へ。





当然運転は全行程、、私なのであるが…
特派員様は隣で大いにリラックスし、咲き誇る桜を満足げ
に眺めつつ、私めの運転に対し“乱暴運転”であるとか、ヘタクソとか
「貴方の運転は何か人を不安に落し入れる!」と散々文句を言い放ちつつ
愛媛出身である彼女は長時間に渡り文句の合間に“愛媛自慢”を朗々と
唸っておられました…・


正直、松山に着いたところで“ぼっちゃん列車”が元気よく汽笛をならし
力強く走り出す風景を眺めながら、、その前向きな光景と反比例するがごとく

私の“電池”は完全に切れかけていました…・


はぁ~。。。







まぁ、、それはさておき、、


今回、松山へ行く目的は、ある作家に会いに行く事であった。
以前、COMBINE参加のアーティスト、早崎雅巳さんから
紹介され、7月に行なう企画の打ち合わせにいったのでした。。



その名も Blue Bear Art Project !!!



作家に会いに行くのに、、この名前、、プロジェクト??ってと
なるが、実はこれが作家名である。。そうTMレボリューション
がバンドの名前のようで実は一人みたいな。。。。


彼のアートワークスは“インスタレーション”。
現在36歳、松山在住、みかん農家で働きながら芸術活動をしている。

そう平生はみかん農家で働いており、朝から晩までみかん畑で
一人モクモクと作業に勤しんでいるのであった。。







「みかん畑で仕事してると、何日も人と全然話さないこととか結構ない??」


「えぇ、あります、3週間くらい人と話さないことありますよ…」


「………・・」


「その、みかん農園ってさ、実家?」


「いや違います。。老夫婦が経営してます。そこにアルバイトという
かたちでお世話になってます。」


「へぇ、老夫婦、、じゃ息子みたいなもんかぁ!」


「いや、そういう感じじゃないですけど、ただおじいさんが体調壊されて
入院されたんですよ、それでおばあさんが介護につきっきりで…」


「えっ?じゃなに??君一人で農園してるの??」


「えぇ、、そうなんですよ、ほぼ一人で。。。しかも、今、みかんの値段が暴落してて伊予柑なんかだけでは駄目で、デコポンとかも作ってて、、でもこれがまた手間がかかる代物でして、結局今年の1月から3月までで休んだのは元旦とあと数日ですぅ。。おじいさんの復帰は絶望的ですし、おばあさんもおじいさんの介護で忙しくて・・なんと言うのか、、私どうも“抜き差しなら無い”状況に今あるようです。。。」


「そっ、そうか、、君がもし無邪気に“辞めますわ!”なんて言ったら…」

「そうなんですよ、とんでもない事態というか、、パニックが巻き起こります。。」



うーん…・・冷静に聞けば滑稽なのだが…、、笑えない。。



ある意味、現代日本が背負っている社会問題、高齢社会
を体感している“すごいアーティスト”である。。。。。。






と、いうようなBlue Bear Art Project 君なのだが、彼は愛媛大学教育学部を卒業後、先の話にあるようにみかん農家で働きつつ、コツコツと地元でインスタレーション作品を発表、そして現在に至っている。

今ここで彼の作品はまだ紹介できないのですが

彼の作品の特徴は、作り手と見る人とが一体となり、体感できるインスタレーションであり、芸術とかという鋳型から鋳造されたものではなく、本当に楽しいものです。

彼のインスタレーション作品のコンセプト文章の中で一際目に付いた言葉がありました。



“大人は「見て、考えて」世界を理解する”
“子供は「触れて、感じて」世界を理解する”



今回彼に依頼したのは彼の過去作品の中にあった“ココロのかたち”というテーマを取り扱ったものでした。ただ過去の作品の焼き直しではなく、新たなコンセプトでCOMBINEプロジェクトとして敢行していける内容に新構築を依頼いたしました。


7月には皆様にお披露目できると思いますので、ご期待ください。




ところで

帰路の特派員様のご様子ですが…




フッと横目で見るとグゥ~と寝ておられたようですが、
私が除き見るその気配に対し、敏感な野生の勘で気付くと



“カッ”と目を開き!


「よそ見をしない!」



と、お叱りを受けました。。。。


トホホ…

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