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The Places We Live
遠藤くんの個展が始まった。





遠藤良太郎 奇天烈都市の暮らし
2016.06.25 (sat) - 2016.07.08 (fri)
OPEN  : 12:00-18:00
期間中無休


この展覧会に対してのステートメントを
もらった時、、、これまでの個展と違う
感覚が過ぎった


”詩”じゃないか・・・


これまでにも似たようなものもあったが
純度がまるで違う。


詩の世界をカタチに・・・
詩の世界を劇場に・・・・


ただ一文”ハッ”となるものがあった・・・



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奇天烈都市の暮らし

遠藤良太郎


独り夜道を歩く。


町は静かだ。


誰の姿も見えないが、建物の窓からは灯りがこぼれる。


この膨大な数の灯りの向こう側には、誰かの生活があり、
人生があるようだ。


独り夜道を歩く。


冷たく、殺風景だった町は


一転、ひどく賑やかで騒々しいものになった。


いないようでいる、いるようでいない、


ゆらゆらとうつろいゆく気配を感じたとき、


独り夜道を歩く私は、独りではなくなった。




・・・・・・・・・・・


”この膨大な数の灯りの向こう側には、誰かの生活があり、
人生があるようだ。”


2007年11月


初めて香港という街に行った時


感じた感覚だ・・・


恐ろしく密集したビル群


小さな窓、、窓、、、窓


この小さな一つ一つに


ここに人の生活=ドラマがあるのか?


この気の遠くなるような


分母に対しての


自分と言う


ただ一つの分子・・・



無数の人生の大きな濁流の中に身を置いた感覚


流されていきそうな感覚・・・


しかし、、、、


その中で、感じた確かな自分というモノ



----誰かの生活があり、人生がある-----



この一文が重なった。。。。



The Places We Live



地球上の様々なところで





人の営みがあり





それは無尽蔵


ただ同時間にすべてが


動いている


まったく関係ない


おそらく関わりのない処でも






制限なく、営みは続いている・・・



垣間見る事もない。。








ほんの少し寂しくも悲しくもあるが・・・・・



でも、、だからこそ”自ら”が見える・・・




遠藤くんの世界は、、




面白い。。。。






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6/8(水)スタート 八木佑介 今夜の光景 @松坂屋名古屋店
来週の水曜日、6月8日より、八木君の第二回目となる
松坂屋名古屋店での個展が開催されます。


第一回目は2014年10月


約2年ぶりの開催になりますが、この2年の間、彼は大阪、
岡山、福山、での個展を経験してきました。その間、
個展タイトルは変わらず【午前二時】でしたが、今回の
個展のタイトルは、【今夜の光景】と変えて臨みます。







私が見た光景。ありふれた都市の形。

夜を覆う光を点描として描き起こす。

無人の都市を観測する。

昼と夜の境すらも

踏み越えようとする都市文明。

アスファルトは延々と大地を舗装する。

私達はこの均一な光景の中で生きている。

これはあなたの、今夜の光景。


八木佑介



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第二回 八木佑介 日本画展 今夜の光景

〈会期〉2016年6月8日(水)~14日( 火)
10時~19時30分 (最終日は16時閉廊)

〈会場〉松坂屋名古屋店 本館8階美術画廊

■6月11日(土)14 時~
「点描実演」を開催いたします。





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この数年、彼の作品制作と発表を共に歩んできた者
からすると、このタイトルの変化に関しては大きな
ものを感じます。



作品内容自体は変わらず午前二時の都市の光景なのですが、
今夜の光景とタイトルに込めた意味及びそこから生まれた
新たな作品はこれまでとは大きく変化してきていると感じ
ています。



彼の見た、感じた、午前二時の都市の光景・・・・
それは、現代の人間社会の姿として彼が独自に捉えてきた
のですが、、、



今夜の光景とは、、、今生きている全員に訪れる“今夜”、、
そこには同時代の共感があり、、生の繰り返しが存在する、、
それは特別な光景ではなく、皆が共有する光景・・・・




2014/11/4 2:54 8S



異化効果というのがある、慣れ親しんだ日常的な事物を
奇異で非日常的なものとして表現する手法・・・・



これまでも彼の作品は独特の主観的異化効果が存在した。



しかし、今夜の光景と呼ぶこれからの作品達は彼独特の
主観性よりも、客観的異化効果を多く含んでいると私は
感じます。



“彼の眼を通した我々の眼”・・・




2014/10/18 2:25 6S



この客体化が、今の時代を生きる一人という存在を明確に
現し、それはつまり、誰しもが同じであると感じられる
視線に他ならない。。




2015/10/31 2:12 8F



今夜の光景とは、我々現代人が気付かず飲み込まれていく
文明の波濤を、より我々に感じさせる、彼が定点観測とし
て捉えたルポルタージュだと私は思う!



そして同時に、コンテンポラリーアーティストとしての
彼の深化をこの個展は感じてもらえると確信します。




2016/3/18 2:41 15S


2013/8/26 2:18 12F




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