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アートフェア東京19に出展いたします。



COMBINE/BAMI galleryは2022年以来3年ぶりに
アートフェア東京に出展いたします。
今回はプロジェクツにて釜匠、松本央の
二人展を企画いたします。


アートフェア東京19
2025.03.06 (thu) - 2025.03.09 (sun)
at 東京国際フォーラム B2F ホールE/B1F ロビーギャラリー
https://artfairtokyo.com/

セクション:プロジェクツ
■ブースNo.:P003
■出展作家:釜匠/松本央

開催概要】
会 期:一般公開 2025年3月7日(金)− 3月9日(日)
(3月6日(木)は招待者並びにプレス関係者のみ)
※時間は3⽉6⽇-8⽇は11:00-19:00、
最終⽇は11:00-17:00にて開場

会 場:東京国際フォーラム
B2F ホールE/B1F ロビーギャラリー

主 催:エートーキョー株式会社

メディアパートナー:美術手帖、日本経済新聞社、
ARTnews JAPAN

後 援:シンガポール共和国大使館、アイルランド大使館ほか


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2月予定/松本央 新作個展 「僕らはみんな生きている」
2月の予定ですが、

外部企画は一件もありません。
BAMI galleryでの個展企画一件のみです。

当月はこの個展に注力いたします!

松本央 新作個展 「僕らはみんな生きている」
2025.02.10 (mon) - 2025.02.24 (mon)
会期中/OPEN 13:00~18:00
※最終日午後4時閉廊



"出品作品資料と価格"
以下をクリックしていただくとご覧いただけます。

https://drive.google.com/file/d/1bfCK_YgUgB69SgrXqARWCCnyEvsASoLv/view?usp=sharing





「正直に言えば、想定外のことでした」

と、松本央は昨年のアート台北での出来事を振り返る。
初めて海外で披露したところ、同フェアスタートと同時に展示
した10数点の作品は完売となった。昨年の夏頃から新たに取り
組み出したモチーフだったことも拍車をかけ、松本の心境は
大きく揺れ動いた。「でも、今の絵を描く時、今の絵について
他人と話す時、これまで以上に自然体でいることができます」

 松本が描くのは、古くからある商店街や飲み屋、海外では
街角によく見かけるキオスク(簡易的に設けられた売店)な
ど。そこに張り子の犬や招き猫が人間さながらに登場する。
ノスタルジックな雰囲気と相まって既視感が漂ってくる。

彼は京都市で100年以上続いた酒店の息子として生まれた。
不運があり廃業となったが、今もなお答えを見つけられない
まま消えてしまったものが彼の記憶に染み付いている。家業を
手伝う中で見た人間模様、市街にたくさんあったはずの個人商店
のその後⋯…。

記憶や経験の欠片を繋ぎ合わせるように、現在の作風は生まれた。

 松本の感じる「答えを見つけられないまま消えたもの」は、
現代人にとっても他人事ではないだろう。社会や産業は、あるい
は文化ですら、人々にとって目新しいものを提供することで発展
していく。その熱気こそ人間の活力と言える。しかし、その熱狂
の果てが必ずしも幸福ではないことも常である。新しいものを求
めても幸福感が満たされない時、代償として何かを捨ててきたこ
とにようやく気づく。松本の絵はアート台北を訪れた現代人の
焦燥感に優しく映ったということだろう。

 個人と社会の記憶が重なり、松本は人間の変わらぬ姿を見る
。「絵に登場する招き猫などは、フリーマーケットで見つけま
した。思うに、商売の素朴な形こそ人間の生き様ではないで
しょうか。社会が荒廃したとしても、小さな商いから復興して
いきますよね。生きることの粘り強さや時代を超えて残るもの
がそこに見えてくるんです」

 海外のキオスクを目にして不思議と感じた「懐かしさ」に突き
動かされた松本。その表現が醸すノスタルジックな気配に、人と
人の間で結ばれる「縁」という、温かな光を込めようとしている。




私の作品は、これまで見てきたことや体験したことがベースに
なっています。特に幼少期、京都で酒屋を営む父の配達を手伝
った際に見た風景や人々の姿、変わりゆく街の姿などから受け
た影響は強く作品に投影されています。

ただし、作品の内容すべてが私自身の体験ではありません。
この現実世界のどこかで起こったことや、これから起こりうる
出来事である、と考えながら制作しています。私が描きたいの
は、社会の大きな流れの中で日々を懸命に生きる人々の姿です。

それは、私も含めたどこかにいる誰かの平凡な日常の一場面に
過ぎないかもしれませんが、人生の大半はそのような小さな
出来事の積み重ねでできているのだと思います。そうした日常
の中に潜む感情の機微や物語に光を当てることで、この世界で
たしかに生きている人々の姿を立体的に浮かび上がらせたいと
考えています。

どこかで見たことのあるような風景の中に登場する張子の犬や
招き猫のキャラクターたち。何を考えているのか表情からは読
み解くことはできませんが、彼らの姿から自由に想像し楽しん
でいただけたら嬉しく思います。






ただいま建設中 
F50  91×116.7cm 
パネル、キャンバスに油彩

一体どんな家が建つのだろう。そう思いながら建設現場でふと
足を止めて眺めてしまうことがよくあります。例えそれが他人
の家だとしても何もないところから形になっていく過程を見る
のは面白いです。出来上がってしまえばただの日常の風景の
一部になってしまいますが、建設中の状態は、かつてそこに
あったものへの思い出と、これから出来上がるものへの期待や
希望も内包しているようにも見えます。いろんな人の思いや
仕事が関係して一軒の家が建てられる、そこにはいろんな
ドラマがあることでしょう。


ナイトパレード 
F30 72.7×91cm 
パネル、キャンバスに油彩

夜の街に繰り出す。そう思うだけで心がワクワクしてくる。
煌々と照らされた看板の明かりに飲食店から漂う食欲をそそ
られる食べ物の香り。そこに集う様々な人々、それらが混然
一体となって得体のしれないエネルギーの磁場を生み出して
いる。そういうものに私が吸い寄せられているような気がし
ます。


本日も営業中
F30 72.7×91㎝  
パネル、キャンバスに油彩

今日も通りを行きかう人々を見ている小さな店主。通りすがり
の一人である私からは一日の大半をほぼ同じ場所で過ごしてい
るように見えるのだが、果たしてその小さな店内から見た世界
はどのように見えるのか、一度店内に入って世界を覗いてみた
い。


ある家族の歴史
F10 455×530mm 
パネル、キャンバスに油彩

100年以上続いたとある酒屋を営む家族の歴史の中の一幕。
時代的には第二次大戦後(1950年くらい)だと思われます。
国の経済が復興、成長していく中で最も景気が上向きよく繁栄
していた時期だったのでしょう。その後も時代の荒波に揉まれ
ながらも営業を続けてきましたが、写真を撮られた時期から
およそ半世紀後、人々の記憶の中へと消えていくのでした。


猫の土産物屋さん 
F10 45.5×53cm 
パネル、キャンバスに油彩

有名な観光地に行くと大体どこにでもある土産物屋。
地域の名産品を売っているところもあれば、何故こんなものが
売られているのかと思うようなこともある。昔からあるような
ものでも売っているものはちゃっかり時流に乗った最新の商品
にアップデートされているのは面白い。


海鮮市場
F10 45.5×53cm 
パネル、キャンバスに油彩

市場の中にある海鮮商店。ここへ来ればあらゆる海産物が手に
入る。そんな気分にいつもさせてくれるお店である。顔なじみ
の店主と軽い世間話をしながら、今日のおすすめを聞く。何や
ら見慣れぬ魚も並んでいるようだが、果たしてどうやって食べ
るのだろうか。


水上の生活
F10 45.5×53cm 
パネル、キャンバスに油彩

旅先で水上で生活している人々を見たことがある。学校や病院
などもあり、きちんと町としての機能もそなわっているらしい。
移動はもっぱら船である。生まれてからずっと水上で生活して
いる人もいるかもしれない。彼らからは陸地の生活がどのよう
に映っているのだろうか。


ちょっと休憩
F10 45.5×53cm 
パネル、キャンバスに油彩

歩き疲れたのと、のどが渇いたので少し一息入れることにした。
店にはその店の常連と思わしき客達が世間話をしている。何を
話しているのかはわからないが、ここに来て会話をするのが
日課になっているようだった。


路上の野菜売り
F6(31.8×41㎝)
パネル、キャンバスに油彩

朝からたくさんの人が商売をしにここへやってくる。自分の
畑でとれた野菜だろうか、鮮度の良い獲れたての野菜が路上に
所狭しと並んでいる。それを目当てに今日も多くの人でにぎわ
っている。私も何か買って帰ろうかなあ。


古都の宿 
F6 31.8×41㎝
パネル、キャンバスに油彩

私の生まれ育った京都は長い歴史を持つ都市です。という
ことは、古いものが淘汰され廃れていき、新しいものへと
切り替わる機会が多かったとも言えます。私の生きている
間だけでも、京都の街並みは大きく変わりましたが、古い
ものも完全に無くなってはおらず、町家を改装したり、
古い歴史のあるものを上手く生かしている建物も見られます。
この作品では近年よく目にする古い町家を改装した宿、
そこへ宿泊する旅人の出会った一幕を描きました。


街角
F6 H31.8×W41cm 
パネル、キャンバスに油彩

いつも変わらずそこに在る街角のニューススタンド。いつ頃
からあるのか分からないけれど。いつの間にか当たり前の
風景として生活の一部になっているもの。別に頻繁に利用す
ることもないが、あれば何か安心する。それは真夜中の海を
照らす灯台のようだったと思う。そんな風に感じたお店が
昔はいっぱいあったような気がします。


Discovery 
F4 24.2×33.3cm 
パネル、キャンバスに油彩

高松塚古墳の壁画に描かれた朱雀をモチーフに描きました。
古代の人が実体のない概念や自然現象に図像を当てはめた
ものが現在我々の知る四神の姿として伝わっています。
そこには古代人の様々なメッセージが込められているので
はないかと考えました。遺跡や洞窟などに残された壁画を
見るとき、時を超えた古代の人々との交流が始まるのかも
しれません。












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