RECENT POSTS
アホさ加減
今週の水曜日・昨日から遠藤君そして来週火曜日から
宮本くんと阿部くんの個展があべのハルカス近鉄本店
さんでスタートする。


COMBINE/BAMI galleryのアーティスト3名が14日(水)から
は個展を同時開催することになる。


何度も百貨店の企画は担当させてもらったが、
同時に3つというのは今回が初めてだ・・・・



今回の個展



それぞれがかなりの時間をかけて搾り出した作品たちです。
そして、それぞれが地元関西の百貨店初レビューです。


私のギャラリーの2階は作家達のアトリエです。



宮本くんもそこで仕事をしているのですが、私は来る日も
来る日も毎日見続けています。



僅か20点ほどの展開の個展ですが、それを完遂するには
数ヶ月要します。約10日~一週間で一作としても
4、5ヶ月かかります。



朝から晩まで、途中バイト・・・これは宮本君に限らず
私のギャラリーの作家は皆同じです。



私は、いつも待ち続けています。私の仕事の究極は待つ
ことです。。。。あらゆる意味で待つことです。



なぜ待つのか???



それは彼らが、、ある意味のアホだからです。



おりこうさんが増殖するこの時代に、、



実に貴重な”良質な”アホなのです。



そろばんだけを弾けば、、、絵を描いている時間など、、、



その間、ずっとアルバイトをしていたほうがよほど儲かる
という、、、


そんな簡単な計算もできないアホなのです・・・。



売れるか否か分からないもの、、そんな事は全く意に介さず、
好きなことに突貫する若者の勇気、、、、



私にとっては無視できないアホなのです・・・



私の人生の時間の中で待つに値する、かけがえのない彼らの
情熱なのです。。。



私は、、、実はそれ=アホさ加減を、、ぜひ沢山の方に見て
いただきたいと心底願っております。



そして厳しいご批評を賜りたいと願っております。



なぜなら彼らにとって無視は=死、、しかしどんな内容に
すれ言葉を賜るのは、、それに勝る栄養はないのです・・・
ぜひお近くの方でご興味を待たれた方はお立ち寄りください。
作家も私も全日現場におります。



*********


吉野弘・詩


岩が



岩が しぶきをあげ
流れに逆らっていた。


岩の横を 川上へ
強靭な尾を持った魚が 力強く
ひっそりと 泳いですぎた。


逆らうにしても
それぞれに特有な
そして精いっぱいな
仕方があるもの。


魚が岩を憐れんだり
岩が魚を卑しめたりしないのが
いかにも爽やかだ。



流れは豊かに
むしろ 卑屈なものたちを
押し流していた。



*********







▲TOP