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アートコレクターズ2月号/釜 匠 「枠を組む」
25日発売のアートコレクターズ2月号にて

今回の個展/デビュー15周年記念個展 釜 匠「枠を組む」
を丁寧に取材していただいています。

これまで、今、そしてこれからの釜匠の考えを
鮮明に浮かび上がらせてくださいました。










デビュー15周年記念個展
釜 匠 「枠を組む」
2024.02.02 (fri) - 2024.02.19 (mon)
OPEN 13:00~18:00
※最終日午後4時閉廊


■ BAMI gallery access

http://www.combine-art.com/html/gallery/ga_access.php


■ 出品作品詳細は以下URLよりご覧いただけます。

https://drive.google.com/file/d/1GK5JCHTQwQMt6EC0X_vxuyEa5XpKY2Wf/view?usp=sharing

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デビュー15周年記念個展 釜 匠 「枠を組む」
2月2日(金)より
BAMI galleryでは釜匠のデビュー15周年を記念した
個展を開催いたします。

2009年3月2日BAMI galleryにて釜匠は自身初の個展を
開催いたしました。

その時の個展準備の様子が以下の動画です。



あれから15年です。

今回の展覧会では、特別に2006年と2007年、彼が大学生時代に
制作した130号の油彩の大作及び京都精華大学にての
卒業制作作品も展示いたします。

15年間の彼の変化を存分に感じていただける
構成にしております。





デビュー15周年記念個展
釜 匠 「枠を組む」
2024.02.02 (fri) - 2024.02.19 (mon)
OPEN 13:00~18:00
※最終日午後4時閉廊

■ BAMI gallery access

http://www.combine-art.com/html/gallery/ga_access.php


■ 出品作品詳細は以下URLよりご覧いただけます。

https://drive.google.com/file/d/1GK5JCHTQwQMt6EC0X_vxuyEa5XpKY2Wf/view?usp=sharing


■ ステートメント

「枠を組む」

2009年に「枠の中」というタイトルで初個展を開催
させていただきました。

このタイトルにある“枠”というのは絵画作品と現実世界を
仕切る境界線という意味で用いており、絵画というのはこの
枠の中でのみ繰り広げられる空想世界であると考えてこの
タイトルを選びました。

枠により現実世界と隔てられる事によって絵画作品は
自由を得られるのだというポジティブなメッセージで
あると共に、実は、枠がなければ存在する事が出来ない
という不自由さによるコンプレックスの表れでもありました。

そのコンプレックスを拭い去るため、当時の私は枠の中に
沢山の事柄をこれでもかと詰め込んだ作品を制作していました。
当時の私にとって絵画は「どのように描くのか」という
自身の問答を一方的に詰め込むための箱だったのです。

それ故、自分と作品とのやり取りに終始してしまい、
そこに鑑賞者が介入するという事はほとんど考えられて
いませんでした。

そうして鑑賞者の前に現れた作品は、当然ですが
「どのように描かれているか」という話に終始してしまいます。

この「どのように描かれているか」というのはあくまで
技術論や方法論であって、作品そのものの中身ではなく
表面の話であり、それ以上に話が発展する事は無いのだと
気付いた当時の私は愕然としました。

「どのように描かれているか」という絵画の表層だけではなく
「なにが描かれているか」という絵画の深層を考えていか
なければ鑑賞者との対話さえままならないと気付き、
ようやく自分の中にある実感を伴った言葉とは何かを
探し始めました。

そうして、“自分と作品”という閉ざされた構造は
“自分と作品と鑑賞者”という形へと変化していきました。
作者がいかに作品に意図を込めて制作しても鑑賞者の視点
を完全にコントロールすることはできません。

それと同じく、鑑賞者が作品の意図をどれだけ完全に
汲み取れたとしても、その向こうにいる作者本人を完全
に理解することはできません。

かつての私はそれがとてももどかしく、すべてをコントロール
しようと必死になりました。

しかし今はこのままでいいのではないかと考えるようになり
ました。作者と鑑賞者は常に作品を介して対話し続けること
が出来るからです。

2009年に初めて作品を発表してから15年間、
画家としての釜匠はこの対話によって形作られ育まれてき
ました。私は自分の作品を自分自身で完全に掌握しようと
するのを止め、鑑賞者に委ねる事で共に作り出していき
たいと考えています。

そうすることで自分の作品の可能性は自分で広げられる限界を
超えて拡張し続けるのではないかと思うからです。

鑑賞者との対話によって形作られ生まれた釜匠という画家は、
もはや私から乖離して存在しています。
その釜匠という画家がこれからどのような作品を描くのかと
考える時、私は自分が釜匠である事を忘れてとても楽しみに
感じ、心の底からワクワクしてくるのです。

釜 匠





「キバタンのいる階層」
2024/木製パネルに綿布・アクリル絵の具/116.7×91cm(F50)




「マチカネたワニの子」
2024/木製パネルに綿布・アクリル絵の具/91×72.7cm(F30)




「絵画の裏側」
2024/木製パネルに綿布・アクリル絵の具/53×45.5cm(F10)




「3匹の子ブタ/キャラメル」
2024/木製パネルに綿布・アクリル絵の具/41×31.8cm(F6)



お忙しい中大変恐縮ですが、万障お繰り合わせの上ご来廊
頂けますと幸いに存じます。

何卒よろしくお願い申し上げます。



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