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個展のお知らせと、制作について
 

新しい生活になってから、約3カ月が経ちました。

あっという間に3カ月過ぎたような、
まだ、3カ月しか経ってないような…

少しずつ、
制作や生活面で出来る事が増えてきて嬉しい一方、
自分の苦手な事もわかってきて、
毎日「なんで私はこんなに要領が悪いんやろか…」
と落ち込む日々です。笑

苦手な事といえば、
文章を書くことも少し苦手です。
この記事を書くだけでも実は数日かかってしまっているのですが、
これから、今、私が思っている事や、気づいた事を残すために、
書く事にも少しずつ慣れていければいいなと思います。









さて、

そんな私ですが、


来月の6月20日(水)~26日(火)

阪神梅田本店9階の阪神美術画廊にて、

個展を開催させていただきます。









今回の個展では、

2017年度に制作した作品とともに、
今年度、新しい生活になってから制作した作品を
10点以上展示させていただく予定です。

今年に入ってから、すでに参加させていただいたグループ展では、
新しい作品を展示させていただきましたが、
まとめて新しい作品を発表するのは、今回が初めてになります。



今年度に入ってからの作品制作は
新しい試み…とは、
また違うと思うのですが
以前に比べて変わった点が少しだけありますので

今回の記事では、
個展で発表する作品達に関することなどを
お話させていただければと思います。










去年度までは、
生き物の姿をデフォルメしたような作品を中心に制作していました。

昔から、家で犬や鳥を飼っていたこともあり、
生き物の事は大好きでしたが、

2015年に、何気なくアルマジロの作品を制作した事をきっかけに
本格的に生き物に興味を持ち、
“生き物の姿をした作品を作りたい”と思い始めました。



(確か、アルマジロを作ろうと思ったきっかけは、
以前から、甲羅部分の模様や体の構造などが気になっていたから
だとか、そんな単純な理由だったような気がします…)







そのまま、毎日制作しているうちに、
自然の中を生き抜く“強い”生き物ではなく、
私達にとって身近な存在であり、
可愛らしい赤ちゃんのような“弱い”生き物達に
魅力を感じているとことに気がつきました。


そうして、
丸みを帯びた姿をした、ランチュウや亀、犬、鳥、蛙…等を制作してきましたが、
なぜ、自分がそれらの生き物に対して魅力を感じているのか
正直わかりませんでした。




もちろん、
私の「好み」と言ってしまえばそれまでなのですが、

私ではなくても、生き物の赤ちゃんの姿を見れば、
だいたいの人達は彼らを可愛いと思うだろうし、
ハムスターや小鳥など、か弱い生き物に魅力を感じる人は少なくない…
私の「好み」にもある程度の理由があるはず…。



そんな事を思いながら制作していたら、
なぜが私の子どもの頃の事を思い出す事が多くなりました。

私の幼少期はというと、
友達がいたんだか、いないんだか、記憶があいまいですが、
自分勝手な毎日を、それなりに過ごしている
なんだか夢見がちで自信家な少女だったような気がします。
(私が、もし別の人間だったとして、その頃の私と友達になりたいか
と聞かれたら絶対友達にはなりたくありません…笑)

今も十分自分勝手に過ごしてはいるし、
子どもの頃のままの部分は多々ありますが、
その頃の私は特に、ずっと何かに不満を抱いていたように思います。

不満があったからといって、
窓ガラスを割ってやる!とかではなく…

それは それは 肝っ玉の小さい私にはそんな度胸はないので、
ほんの些細ないろんな事に対して小さく反抗していました。






何をするにも大人の助けが必要な自分が嫌だったし、
なんで大人に褒められる為にそんな事しなきゃいけないんだろう、とか…

どう頑張っても弱い立場にいる自分に腹を立てながらも、
それと同時に
なんで私はもっと物分かりの良い子になれないのだろうか…
と、呆れていました。





それらの感情は今でも鮮明に覚えています。

そして、そんな情けない自分の子どもの頃に対しての
憧れのようなものが、私の中にあります。

子どもの頃、
もっと、小さい頃はいろんな事が単純で、可愛がってもらえていたはず…







そんな事を考えつつ、


今まで、

生き物達に対して
無意識に感じていた魅力の理由を探っていくうちに、

頭の中でフワフワと浮かんでいたものが形になり、
生き物の姿をまとった子どもの作品が完成しました。




きっと、彼らに感じていた魅力は、
私からの勝手な憧れのような気がします。



子どもの顔をした作品達は、私自身ではありません。

小さい頃の私はもう居ないので、「小さい頃の誰か」です。

なので、個展のタイトルにあるように
“私”ではなく、“僕”と呼ぶことにしました。










個展まで、あと1カ月を切りました。


また個展までに、作品制作についでなど
ブログに書ければいいなと思います。






すごく長くなってしまいましたが…!

最後まで読んでくださってありがとうございました。










(展覧会詳細)

【 太田夏紀 陶展 『あしもとの僕』 】

会期:2018年6月20日(水)~6月26日(火)

場所:阪神梅田本店9階、阪神美術画廊
(最終日は午後5時まで)

阪神梅田本店 HP



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