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干支・吉祥展
 
2019年12月3日(火)から
紀伊国屋書店梅田本店
西側ウインドギャラリーにて開催される
「若手現代美術作家【干支・吉祥展】」
に参加させていただきます。


私は、吉祥の生き物の中から、
「カエル」と「カメ」の姿をした小作品を
数点制作いたしました。



いわゆる「縁起のいい」生き物・・・

縁起がいい生き物とは・・・なんぞ・・・


改めて、
吉祥の生き物について調べながら、

昔から玄関なんかに、
生き物モチーフにした
置物や絵が飾ってあったことを思い出しました。


それらは、貰い物や旅行のお土産などでしたが、
定期的に入れ替わる生き物達は、
ある程度の意味を持って飾られていました。

こどもの頃は、家族が
特に好きでもない生き物の形をしたものを
なぜ飾っているのか不思議に思っていたし、

語呂合わせで・・・とか、いい予感が…とか
説明してもらっても
納得できていなかった記憶があります。



ですが、
制作するうえで、
生き物の形を追っていくうちに
それらを生き物とは別の普遍的な記号として
認識しているような気がしてきたのです。


今回は、
「縁起のいい生き物」を入り口に、
それらの生き物の形が持つ記憶を追いながら
作品を制作しました。



展示する作品を一部ご紹介いたします。




「折り紙(かめ)」
6×8×11cm/陶土

(どんな形でも)



「蛇に食べられた夢を見る」
8×8×14cm/陶土

(逆夢でも正夢でも
記憶にあるうちは事実みたいなもの)










展覧会詳細は以下に記載していますので、

お近くにお越しの際は
是非お立ち寄りくださいませ。

よろしくお願いいたします。







(展覧会詳細)


若手現代美術作家

【干支・吉祥展】


◾︎日時

2019年12月3日(火)〜2020年1月5日(日)
午前10時~午後10時
※最終日午後5時閉場


◾︎開催場所

紀伊国屋書店梅田本店
西側ウインドギャラリー

大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街
紀伊國屋HP(www.kinokuniya.jp/c/store/umeda-main-store/)
TEL: 06-6372-5821

■フライヤー詳細

https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoiMjc2NDUifQ==&detailFlg=1


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「起展」


2019年 5月23日(木)から

BAMIgalleryにて開催される展覧会

【起展】に展示させていただく

作品を少し紹介させていただきます。







「アンテナのあるこども」
25×21×19 cm/陶土/2019年制作






いきものに興味を持っていた私は、

その中でも段々と「こども」に焦点を
あてるようになっていきました。


特に、こどもの遊びに魅力を感じています。

玩具を使用する遊びに限らず、
憧れなどを元に作り上げた
小さな想像世界の主人公になれる彼らは、

私達大人を栄養に、
むくむくと吸収して毎日を過ごしているように思います。

そんな彼らの存在を、

未完全であり、原点であり、頂点であると
考えて、作品を制作しました。





こどもの頃の遊びは、
おもちゃが主役ではなくて
あくまでもそれは小さな世界の備品であって、
にょきにょきと
いろんなものを取り込んで生きていく彼らは

私にとって
今年、作品を制作するうえでの
核のようなものになっていきます。




いきものの姿をした作品にはじまり、

立場の弱いいきものから、

人間のような姿のいきものになり、

いきものの姿をまとったこどもになって、

こどものような姿になった作品たち・・・



なんだか散らかり気味なものが
繋がってきたぞ・・・という感覚です。




お時間ございましたら、
是非お立ち寄りくださいませ。

よろしくお願いいたします。



【起展】

■会期:
2019.05.23 (thu) - 2019.06.02 (sun)
CLOSE 5月26日(日)
OPEN 12:00~18:00

※最終日午後4時閉廊

■場所:
BAMIgallery






PS.



5月に入ってから、田んぼに水が張られて
晴れた日の夕方は綺麗な景色が見られてうれしいです。

あと、夜になると聞こえる蛙の大合唱も好き。

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個展「たまご」

来月の4月10日(水)から、

BAMIgalleryで個展を開催させていただきます。





「話をきくこども」陶芸/23×16×11cm/2019年





今回のブログでは、
個展で展示させていただく作品の
制作で感じたことついて書いていきます。





はじめてギャラリーで個展をさせていただいたのが2016年の11月。

それが人生で初めての個展でした。


そして今年、2019年。

関西から離れて初めて京都のギャラリーで個展をさせていただきます。





この1年間、

生き物の姿をきぐるみのようにまとった
こどもの作品を中心に制作しました。

彼らは「小さい頃の誰か」であり、
生き物の普遍的なイメージを借りる形で
被り物をしたような姿をしていたのですが、

作品をつくる上で、
いままでのように「姿」を借りずに
違う角度で表現する方法はないか考えるようになりました。






陶芸をはじめて7年目、
作品を作りたいと思いはじめたのは約3年前。


陶芸を学んでいく中で、

焼成という特殊なプロセスは
大きな魅力ですが、

高温で焼き締めることを踏まえて、

成形・乾燥・施薬の工程を経て完成する作品は、
その工程の中で表現したいこととの距離が
必然的に遠のいてしまうものでもある
という矛盾を私は感じていました。



焼成までの工程を想定して作品を作る技術はもちろん必須。



でも、

このもっともっと先にある私の求めるものは

たとえば、
全てを把握仕切って完成している青磁の器のような美しさではなくて、

紙に直接絵具を乗せるような感覚を保ちつつ
粘土の柔軟性、土肌、道具としての指の感覚、、、を
意識して形をつくることが、
工程の中で生まれてしまう
距離を縮められる要素な気がするのです。





それらを踏まえて

焼成という一種の完成を迎えつつも、
認識できる形に整えられた土と、
指圧で変形した自然と人工を含んだ形で、
形の印象としての余白を提示すること。


そうすることで、
普遍的な姿のものではなくても、
外面で内面の思考が共有される。

それは他人を認識して個人を意識するように、

いろんな問いに姿を変えてくれるのではないでしょうか。





「はじめて見るもの」陶土/29×16×15cm/2019年




今回は前期と後期2回に分けて展示させていただきますので、

もしお時間がございましたらお立ち寄りくださいませ。

よろしくお願いいたします。






(個展詳細)


太田夏紀 陶展「たまご」


前期展(4/10-15) 後期展(4/25-29)


会期:2019.04.10 (wed) - 2019.04.15 (mon)
場所:BAMI gallery
時間:12:00~18:00

期間中無休
※最終日午後4時閉廊




この展覧会は前期後期と会期が分かれます。

後期展は4/25-4/29です。








PS.
相変わらず、ばたばたと過ごしていますが
一歩外に出てみると、
福井県はゆったりとした時間が流れていてとても落ち着きます。

工房にしている蔵も、昼間はストープなしで
過ごせるくらいあったかくなってきました。








大家さんが大切に育てていた、お庭のお花。

お庭仕事、ゆっくり勉強中です。。。

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2019年に向けて、制作中の頭の中身


去年の2月、福井県に引っ越して
もうすぐ1年になります。


一年前の今頃は、これから
どのくらいの物があればいいのか?
場所はどのあたり?
家の借り方は?
市役所の手続きは?
免許はあるけど自転車で過ごせるのか?
費用は・・・

と、本当に何もかもわからないまま勢いで引っ越しをしました。


そのせいで毎日、
常にバタバタとプチパニック状態の日々が半年以上続きましたが

周りのいろんな方々に助けていただいたおかげで、
やっと引っ越してきた当初よりも落ち着いて生活が出来るようになってきました。


そう。やっとこの頃「生活」感を感じる事ができてきました。
もちろん、いろんなやりくりが間に合っていないところは多々ありますが…





そして、私は今年 ついに26歳になります。
もういつの間にか立派な大人の年齢です。

でも、正直私は今になっても
反抗期に感じていたような「大人なんか…!」という感情がなかなか消えません。
さすがに、中学・高校生の頃よりその感覚は薄れてきましたが、
いまだに大人に成りきれない気持ちのようなものが大きいです。

小さい頃は、
26歳なんてもう立派すぎるくらい大人な年齢と思っていて、

大きくなるにつれて自然にこの感覚も消えて、
大人になっていくんだろうなあ~~

…なんてのんびり考えていたのに、
ほとんどそのまま年齢だけ増えていくなんて思いもしませんでした。





そんな私の毎日はというと、

朝起きて、お弁当を用意して、朝ごはんを食べて、
晴れていたら洗濯をして
さて、制作。
となるわけですが、

気軽に話せる友達や知り合いがいるわけでもなく、
喋るとなれば、宅急便の人かスーパーのレジの人にお礼を言うくらい。
あとは手を動かしながら独り言をぶつぶつ唱えて粘土を触ります。


人とコミュニケーションをとりながら
集中する事が苦手(話すのは楽しいけれど集中出来ない)
な私にとって、一人で居る時間はとても過ごしやすいのですが、

そんな毎日が続くと、脳みそが勝手に一人でぐるぐる考え事をはじめます。
一番多い考え事は「ところで、大人って何?」。




母は5×歳ですが、いつか話をした時、
「今もまだ18歳くらいの感覚で止まってるで。」という話をしたような事を覚えています。
そうか。子どもの感覚のまま大人になるのは私だけではないのか…


そういえば、
いつからかテレビで「はじめてのおつかい」を見ると
子どもが行きしなに一人で歩いているシーンだけでも
号泣してしまうようになったし(思い出しただけでも泣く)
まだふわふわの赤ちゃんを見ただけで泣きそうにもなった。

もともと涙もろすぎるところはあったのだけれど、
ここ数年特にひどい。


いつの間にか“親”目線に変わっていったのか?
何を思って自分は泣いているのか?

いまだに自分でもわからない部分が多いけれど、もしかしたら
“大人になりたくない私”のまま大人になっていくしかない現実に
動揺している部分もあるのかもしれない。



もちろん、
大人になってやれることが山ほど増えたので、
子どもの頃のようなもどかしさはない。

でも、
それに比べて子どもの頃は不自由も多かったけれど、

目の前には常に誰かがいて、
誰かに何かをしてもらえる安心感があった。





・・・・・
と、
こうやって

問いかけを一人でやって
子どもの自分と大人に成りきれない自分を行ったり来たりしていたら、

ふと現実に戻る。




今、
私は曇空の冷えた北陸地方に一人、

大きな田んぼの隣にある薄暗い小さな作業小屋で、
なんと狭い世界について悩んでいるのか…


そうやって途中で馬鹿らしくなるのですが、

馬鹿らしくなったって結局のところ、
私の世界はとても狭い。




物心ついたころには情報社会と言われていて、
今時、スマホを3回くらいタップするだけで世界中の情報が知れる。

これだけ情報が溢れているのを見ていると、
まるで眩暈をおこしているような気分になります。



自分の事でさえまだはっきりわかっていないのに、
周りから半強制的に情報が流れ込んでくる。

いったい私の“情報”はどれ?
自分が自分であったのはいつ?・・・


そんな事を考えているとやはり子供の頃にさかのぼってしまいます。
自然に周りを吸収しながら生活していたあの頃・・・







・・・そんな感じで

形のないことばかり考えているけれど、


私は作品をつくる際、形から思い浮かびます。



つらつらと上に書いたような事や、
見てきたものなどが
言葉にならない頭の中でぐるぐるして、
それらがまとまって出てくるのは、形です。


その形に鋭利な部分や
直線があることはほとんどなくて、

丸くて、
大事な何かを両手で持ち上げるときのような、
あたたかい器を口に運ぶような、
触り心地のよさそうなラインを探して手びねりをすすめます。






私は、
元々絵を描くことが好きだったという単純な理由で
油画か版画をやりたいと思っていましたが、

見に行く展覧会は木彫ばかり。

好きな作家も木彫の方が多かった。



そういえば、

立体作品に魅かれた理由の元をたどると
幼い頃、自宅で木彫りの仏様を趣味で作っていた
祖父の印象が強いからかもしれない。
(すべすべに磨かれた仏様の頭を撫で回していたら
祖父に怒られたのを覚えている)



ああ、そうか。
私は平面作品より立体作品の方が好きなのか、

と気づいてから、
彫刻をやるぞ!と意気込んだのはいいけれど、
選んだのはなぜか陶芸だった。



振り返ってよくよく考えてみると、

木彫よりも、
クロッキーのように肩を動かして
指で触れたままの形を作れる陶芸に魅力を感じて
はじめたのがきっかけだったように思う。



やり始めたとき、
粘土の塊をちぎって、ぐるっと粘土を積んで、
親指でぐっぐっと形が出来上がる
手びねりの工程が心地よくて、
これだ!と思った記憶があります。



でも、
形にする工程に魅力を感じて陶芸を始めたので
焼成する際の物理的な制約や
釉薬の魅力を感じるのにはとても時間がかかりましたが

去年の終わりごろ、
衝動的に樂美術館に行きたくなって
違う分野の陶芸作品を見てきたことをきっかけに
去年まで考えていた事が鮮明になって、
頭の中がすこしずつ整理できてきたような気がします。






新しい場所で過ごし初めてから約1年。

いつまでたっても福井弁に慣れる気がしませんが、
春の個展に向けて、引き続き作品を制作していこうと思います。

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【釜匠 太田夏紀『スキマのケモノⅡ』】
こんにちは。

6月に入って、
ついに暑い日が多くなってきましたね。

気温が高くなってくると…

作業机の目の前に窯を置いているので、
窯をたいている日は暑くて暑くてたまりません!

狭い部屋で
巨大なストーブをつけているようなものなので、
寒いうちは温かくてとても有難かったのですが…


昔は冬よりも夏の方が好きだったのに、
今年からは夏が嫌いになりそうです。笑




さて、

そんな6月がスタートしたところですが、
展覧会のお知らせをさせていただきます。


6月11日(月)~6月18日(月)

BAMIgalleryにて、

同じ京都精華大学出身の先輩、
釜さんと2人展をさせていただきます!




【釜匠 太田夏紀 スキマのケモノⅡ】









去年の7月、
【スキマのケモノ】の第一弾に参加させていただいてから
約1年が経ちました。


去年は、2人展を経験した事が無いどころか
絵画作品と共に、私の作品をギャラリーに
展示させていただいた事が無く、
何もわからない私にとって、とても刺激的な展覧会でした。

あれからまだ1年しか経っていませんが、
思い返せば、
この2人展をさせていただいた事をきっかけに、
作品を作るうえでのいろんな意識が
少しずつ変わり始めたような気がします。


変わり始めたうちの1つとして、
このころから、
生き物の姿をした作品を作ることについて
自分は何がしたかったのか、考え直すようになりました。

先日もブログでお話しさせていただいたように、
生き物に興味を持ち始めて、
作品を作り始めたわけなのですが、

でも、
それを自分はいったいどう作品にしたかったのか?
何を形にしたかったのか?と、
今まで、あいまいにしてきた部分を
改めて見つめなおすきっかけになったと感じています。







今回、
展示させていただく作品のうちの1つ

「人魚になる(マナティ)」は

今年の4月に制作したものです。








しかし、

この作品は、
4年ほど前から、何度か私のメモ帳のスケッチに
定期的にいろんな姿をして登場しているモチーフで

実際、
私が学生の頃、
約140cmの大きなマナティの作品を
そのスケッチ達をもとに、制作したことがあります。


そして、未だに
その大きなマナティの作品を作ったあとにも
何度か無意識にスケッチに登場していましたが、

大きなマナティを作って以来、
作品として形になることはありませんでした。




そのメモ帳には、
マナティ以外にもいろんな事を書き込みます。


数年前から、
その日見たもの、感じたもの、直感で頭に浮かんだもの、etc…を
とりあえず、
単語、文章、絵、いろんな形で
メモ帳に描き残すようにしています。

しかし、
それは日記ではないので、
毎日かならず描く、というわけではありません。

なんとなく数日連続で描くこともあれば、
2週間に1度、一言だけの時もあります。


頭で考えている事が消えないうちに
焦ってメモをとるような感覚なので、

後で見返すと、
自分でも何が何やらわからない時が多いのですが…



メモに描いた内容を忘れた頃に
なんとなく見返すと、

ここ最近になって、
今の私に必要なものはここにしまってあったのか!
というような、不思議な感覚になることが多くなりました。


それは、自分がどうしたいのか、が
ほんの少しずつ、とてもゆっくりと、
明確になってきたからではないかな
と、私は思います。


私は、物事を理解することがとても遅く
自分で考えていることでさえも、理解するのに
時間がかかってしまうことが多い事にこの頃気がつきました。


以前は、作品について、
端から端まで、言葉で完璧に説明することに
違和感のようなもの感じていましたが、

誰かに伝えるためだけではなく
自分自身で理解するためにも
ある程度、言葉で整理することは大切なんじゃないかなと

メモ帳に何度も登場する
このマナティの姿をした少年と、この展覧会で感じた事をきっかけに
そう思い始めました。


そんな事を考えつつ
制作した「人魚になる」は
以前制作した作品よりもはるかに小さい
手に収まる大きさで、
作品がぷらぷらと釣り下がる形になっています。





釣り下がることによって、壁を泳ぐ、小さな人魚達です。


正直、まだまだ手さぐりで、
自分の思っていることを整理できていない部分も
ありますが、

焦らずゆっくり、寄り道しながら確実に、
引き続き作品を作っていければいいなと思います。








(展覧会情報)


【釜匠 太田夏紀『スキマのケモノⅡ』】


2018年6月11日(月)~6月18日(月)

12:00-18:00
(※最終日は16:00閉廊)

会期中無休


プレスリリース

COMBINE/BAMIgallery

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