RECENT POSTS
個展「あの子」
 
 
8月12日(水)から8月18日(火)まで
阪神梅田本店9階 美術画廊にて、
【太田夏紀 個展「あの子」】を開催させていただきます。


改めて、
今回の個展の作品を制作するにあたって考えていた事を
少し書きたいと思います。




約3年前から、
こどもの姿をした作品を制作してきましたが、
子どもの頃、ぬいぐるみなどの生き物の姿をしたおもちゃが好きで、
目が合うと生物でないにもかかわらず
それらの視線を意識してしまうような感覚に魅かれていました。


そして、
大きな美術館で、ある彫刻と目が合った時、
ぞっとするような視線を感じた事が
大きなきっかけになったのだと思います。




それから
そこに居る、とは何なのか。という事から
小さなこどもの容姿と、コミュニケーションとしての装飾や表情
などを元に作品を制作してきました。
















「夜のオウム」
21×12×14cm/陶土/2020年制作





DMに使用した作品「夜のオウム」は
制作するうえで
こどもが参加する行事やお祭りなどが影響しています。


カカポを元に制作したこどもが
切り株に座っているこの作品は
小さいこどもが重たいものを背負って歩いたり
稚児行列のように多くの装飾品を纏ったりする行事が
きっかけになり制作しました。






















「ケセランパサラン」
20×25×33㎝/陶土/2020年制作







「ケセランパサラン」は
名前の通り、所説がたくさんある
どこからともなくやってきてフワフワ空中を舞う
あの物体を元に、
在る 事のひとつの要素としての
質量などを意識して制作しました。







個展のタイトル「あの子」は、
そこに居る事は確かだけれど、あやふやな存在
を指して名前を付けました。


自分とは別のものと
溶けあっているようで溶けあっていない
少しいびつなあの子たちを見て
いろんなことを感じていただければ幸いです。












■個展詳細



太田夏紀 個展「あの子」



会期:

2020年8月12日(水)-8月18日(水)

(作家全日在廊予定)



会場:

阪神梅田本店9階 阪神美術画廊



営業時間:

営業時間などが変更になる場合がございますので
詳しくは → 【阪神梅田本店ホームページ】
をご覧いただきますようお願いいたします。


(※最終日は午後5時で閉廊いたします)









▲TOP
個展 「泣きむし」

今年はじめてのブログになります。

2020年もどうぞよろしくお願いいたします^^



今回は
個展のお知らせです。




2月16日(月)から、BAMIgalleryにて

【太田夏紀 展「泣きむし」】を開催させていただきます。



今までの作品にも少しずつ登場していた
“泣きむし”に焦点をあてて、
去年末から今年にかけて制作した
新しい作品を展示いたします。



是非ご覧ください。
よろしくお願いいたします。






「泣きむしキンギョ」

20×18×22cm/陶土











「泣きむしマナティ」

21×30×22cm/陶土













(展覧会詳細)


【太田夏紀 展「泣きむし」】



■会期

2020年2月16日(月)~2月24日(月)

※2月19日(水)はお休みです。ご注意ください。



■時間

12:00~18:00

※最終日の2月24日(月)は午後4時閉廊



■プレスリリース

https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoiMzI5NDEifQ==&detailFlg=1




「こどもの頃の記憶は時々、
別の人格のように思う。

まるで、
私たちがいろんな姿を装い
生活していく中で、いつのまにか
身体からいきものが
抜け落ちてしまったように。

だから、私はそれらを形にしたい。
ずっしりと質量を持って存在する
彼らに触れる為に。」








太田夏紀










追記.

やっと今日雪が降りました。
雪の反射で家の中がめちゃくちゃ明るいです。
やった~

▲TOP
干支・吉祥展
 
2019年12月3日(火)から
紀伊国屋書店梅田本店
西側ウインドギャラリーにて開催される
「若手現代美術作家【干支・吉祥展】」
に参加させていただきます。


私は、吉祥の生き物の中から、
「カエル」と「カメ」の姿をした小作品を
数点制作いたしました。



いわゆる「縁起のいい」生き物・・・

縁起がいい生き物とは・・・なんぞ・・・


改めて、
吉祥の生き物について調べながら、

昔から玄関なんかに、
生き物モチーフにした
置物や絵が飾ってあったことを思い出しました。


それらは、貰い物や旅行のお土産などでしたが、
定期的に入れ替わる生き物達は、
ある程度の意味を持って飾られていました。

こどもの頃は、家族が
特に好きでもない生き物の形をしたものを
なぜ飾っているのか不思議に思っていたし、

語呂合わせで・・・とか、いい予感が…とか
説明してもらっても
納得できていなかった記憶があります。



ですが、
制作するうえで、
生き物の形を追っていくうちに
それらを生き物とは別の普遍的な記号として
認識しているような気がしてきたのです。


今回は、
「縁起のいい生き物」を入り口に、
それらの生き物の形が持つ記憶を追いながら
作品を制作しました。



展示する作品を一部ご紹介いたします。




「折り紙(かめ)」
6×8×11cm/陶土

(どんな形でも)



「蛇に食べられた夢を見る」
8×8×14cm/陶土

(逆夢でも正夢でも
記憶にあるうちは事実みたいなもの)










展覧会詳細は以下に記載していますので、

お近くにお越しの際は
是非お立ち寄りくださいませ。

よろしくお願いいたします。







(展覧会詳細)


若手現代美術作家

【干支・吉祥展】


◾︎日時

2019年12月3日(火)〜2020年1月5日(日)
午前10時~午後10時
※最終日午後5時閉場


◾︎開催場所

紀伊国屋書店梅田本店
西側ウインドギャラリー

大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街
紀伊國屋HP(www.kinokuniya.jp/c/store/umeda-main-store/)
TEL: 06-6372-5821

■フライヤー詳細

https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoiMjc2NDUifQ==&detailFlg=1


▲TOP
「起展」


2019年 5月23日(木)から

BAMIgalleryにて開催される展覧会

【起展】に展示させていただく

作品を少し紹介させていただきます。







「アンテナのあるこども」
25×21×19 cm/陶土/2019年制作






いきものに興味を持っていた私は、

その中でも段々と「こども」に焦点を
あてるようになっていきました。


特に、こどもの遊びに魅力を感じています。

玩具を使用する遊びに限らず、
憧れなどを元に作り上げた
小さな想像世界の主人公になれる彼らは、

私達大人を栄養に、
むくむくと吸収して毎日を過ごしているように思います。

そんな彼らの存在を、

未完全であり、原点であり、頂点であると
考えて、作品を制作しました。





こどもの頃の遊びは、
おもちゃが主役ではなくて
あくまでもそれは小さな世界の備品であって、
にょきにょきと
いろんなものを取り込んで生きていく彼らは

私にとって
今年、作品を制作するうえでの
核のようなものになっていきます。




いきものの姿をした作品にはじまり、

立場の弱いいきものから、

人間のような姿のいきものになり、

いきものの姿をまとったこどもになって、

こどものような姿になった作品たち・・・



なんだか散らかり気味なものが
繋がってきたぞ・・・という感覚です。




お時間ございましたら、
是非お立ち寄りくださいませ。

よろしくお願いいたします。



【起展】

■会期:
2019.05.23 (thu) - 2019.06.02 (sun)
CLOSE 5月26日(日)
OPEN 12:00~18:00

※最終日午後4時閉廊

■場所:
BAMIgallery






PS.



5月に入ってから、田んぼに水が張られて
晴れた日の夕方は綺麗な景色が見られてうれしいです。

あと、夜になると聞こえる蛙の大合唱も好き。

▲TOP
個展「たまご」

来月の4月10日(水)から、

BAMIgalleryで個展を開催させていただきます。





「話をきくこども」陶芸/23×16×11cm/2019年





今回のブログでは、
個展で展示させていただく作品の
制作で感じたことついて書いていきます。





はじめてギャラリーで個展をさせていただいたのが2016年の11月。

それが人生で初めての個展でした。


そして今年、2019年。

関西から離れて初めて京都のギャラリーで個展をさせていただきます。





この1年間、

生き物の姿をきぐるみのようにまとった
こどもの作品を中心に制作しました。

彼らは「小さい頃の誰か」であり、
生き物の普遍的なイメージを借りる形で
被り物をしたような姿をしていたのですが、

作品をつくる上で、
いままでのように「姿」を借りずに
違う角度で表現する方法はないか考えるようになりました。






陶芸をはじめて7年目、
作品を作りたいと思いはじめたのは約3年前。


陶芸を学んでいく中で、

焼成という特殊なプロセスは
大きな魅力ですが、

高温で焼き締めることを踏まえて、

成形・乾燥・施薬の工程を経て完成する作品は、
その工程の中で表現したいこととの距離が
必然的に遠のいてしまうものでもある
という矛盾を私は感じていました。



焼成までの工程を想定して作品を作る技術はもちろん必須。



でも、

このもっともっと先にある私の求めるものは

たとえば、
全てを把握仕切って完成している青磁の器のような美しさではなくて、

紙に直接絵具を乗せるような感覚を保ちつつ
粘土の柔軟性、土肌、道具としての指の感覚、、、を
意識して形をつくることが、
工程の中で生まれてしまう
距離を縮められる要素な気がするのです。





それらを踏まえて

焼成という一種の完成を迎えつつも、
認識できる形に整えられた土と、
指圧で変形した自然と人工を含んだ形で、
形の印象としての余白を提示すること。


そうすることで、
普遍的な姿のものではなくても、
外面で内面の思考が共有される。

それは他人を認識して個人を意識するように、

いろんな問いに姿を変えてくれるのではないでしょうか。





「はじめて見るもの」陶土/29×16×15cm/2019年




今回は前期と後期2回に分けて展示させていただきますので、

もしお時間がございましたらお立ち寄りくださいませ。

よろしくお願いいたします。






(個展詳細)


太田夏紀 陶展「たまご」


前期展(4/10-15) 後期展(4/25-29)


会期:2019.04.10 (wed) - 2019.04.15 (mon)
場所:BAMI gallery
時間:12:00~18:00

期間中無休
※最終日午後4時閉廊




この展覧会は前期後期と会期が分かれます。

後期展は4/25-4/29です。








PS.
相変わらず、ばたばたと過ごしていますが
一歩外に出てみると、
福井県はゆったりとした時間が流れていてとても落ち着きます。

工房にしている蔵も、昼間はストープなしで
過ごせるくらいあったかくなってきました。








大家さんが大切に育てていた、お庭のお花。

お庭仕事、ゆっくり勉強中です。。。

▲TOP