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人工UMA展 -Artificial Unidentified Mysterious Animal Exhibition-
2017年の6月。

京都の街で発見した未確認生物の存在を、目撃した作家達が自ら報告しあう
【未確認生物UMA展】がBAMIgalleryにて開催されました。

そこに私も参加させていただき、“未確認生物”を「ホポポオウム」と名付け、
発見した時のエピソードと共に、報告させていただきました。


(▲ホポポオウム)


そして、2018年5月30日。

【人工UMA展 -Artificial Unidentified Mysterious Animal Exhibition-】
として開催される展覧会に、再び参加させていただきます。


前回とは違い、“発見された生き物”ではなく、“生み出された生き物”達が集まります。


今回、私は不思議な「ゆめ坊や」の存在について発表させていただきます。

少し長くなってしまいますが、
一足先にこのブログでご紹介させていただければと思います。






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ある日、少年は言いました。


“僕、この頃、何もかも嫌なんだ。

大きくなるにつれて、わがままは言えなくなるし、「子どものくせに」って馬鹿にされたと思ったら、「もう子どもじゃないんだから」とか呆れられるたりするんだよ。

他のみんなも、僕みたいに悩んでいたりするのかな。

いっそのこと、他の何かになれば、楽になれたりするのかな。

もし、僕があの子みたいに素直だったら。
もし、僕が鳥みたいに空を飛べたら。
もし、僕が魚みたいに泳げたら。

どうせ、この考えも「そんな事考えたって無駄。」って言うつもりなんでしょ。
その他に言われるとすれば、ないものねだり、とか、隣の芝は青く見えるとか赤く見えるとか、かな。

もちろん、生きるために不自由な事はないのだけれど、僕の言いたいことはそういう事じゃなくて…
ああ。つまらない。いつも反論したい気持ちでいっぱいなのに、言い返したって聞いてくれないんだから、意味無いんだ。

きっと、僕の周りにいる生き物達なんか、そんな事考えたことないんだろうな。
僕からすれば、彼らは好きな事して、自由に遊んでいるように見える。
彼らは何も悩んではいない!
・・・それは僕が勝手に思っているだけだけど。たぶん、きっと、そう思ってる。たぶん。

どうせ、今までも相手の想っている事なんかわかりっこ無かったし、同じでしょう。“




話を聞いているうちに少年は、不甲斐ない自分と彼らを重ねているように思えた。

弱い立場の自分と、身近な生き物の存在。少年は、変わらない現実と理想の間で葛藤していたのだ。きっと、何物でもない、今の自分以外の存在になりたいのだろう。
まだ誰も知らない、未確認の生き物になれたら、と。

私はどうすれば少年の助けになれるのか考えた。

しかし、少年は生きている限り、これからどんどんわがままは言えなくなるし、もっと理不尽な事に悩まされ続けるだろう。
現実は変えられない。

ならば、自分の見えている世界だけを信じるしかないのだ。
目をつぶって、瞼の裏を見る。

わがままの許されていた小さい頃は、世界の中心は自分だったはず。その頃を思って、他の生き物の姿を纏い、好きな自分になればいい。

なんだか難しいことはよくわからないけれど、そうすれば少年の悩みも少しは和らげる事が出来ると思ったのだ。





――― そうして生まれた、少年ではない少年の存在の事を「ゆめ坊や」と名付けて、私は見守る事にした。

そのうち、ゆめ坊やの姿は、
過去に“もしも”を想った事のある人間ならば彼の姿を確認出来る事や、少年とは別の場所で生まれる事、
また、少年が別の思考になると、少年の意思とは別に、その意識を引き継いだままの新しい生き物として存在し続ける事もわかった。


あの日以来、私は少年と会ってはいない。

しかし、突然、ポツリとゆめ坊やが現れることがある。

まだ、わからない事もたくさんあるが、
あの「ある日」から少年のゆめ坊やは少しずつ増え続けているのだろう。




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(展覧会情報)

【人工UMA展 -Artificial Unidentified Mysterious Animal Exhibition-】

▼会期
2018年5月30日(水) - 6月10日(日)
12:00-18:00(会期中無休)
※最終日のみ16:00まで
http://www.combine-art.com/html/gallery/ga_schedule.php

▼発表者
釜 匠 (かま・たくみ33歳)
佐野 曉 (さの・あきら37歳)
宮本 大地 (みやもと・だいち27歳)
松本 央 (まつもと・ひさし35歳)
遠藤 良太郎 (えんどう・りょうたろう31歳)
太田 夏紀 (おおた・なつき25歳)
岡部 賢亮 (おかべ・けんすけ28歳)

▼会場
BAMI gallery
〒600-8824
京都市下京区二人司町21番地
TEL 075-754-8154
office@combine-art.com http://combine-art.com/html/gallery/ga_access.php

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新しい生活が始まりました。
こんにちは。

この度、ギャラリーのホームページに新しくページを開設していただいた
太田夏紀です。

展覧会のお知らせや、制作について、私生活での発見、等々、、、
少しずつ、ここに記録できればいいなと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします^^



今回は、

太田の新しい生活について、お話させていただきたいと思います。


私はこの春、
大学院を修了し、はじめて「引っ越し」というものを経験しました。

24年間過ごしてきた大阪から、十分な制作場所を求めて福井県へ!


引っ越してきてからも、
朝起きて、ご飯を食べて、作品を作る。。。

これらの事には、なんら変わりないのですが、
その他の生活に関しては、ほとんどの事が大きく変化しました。


例えば、
365日、ほとんど毎日乗っていた【電車】。

高校生の頃から9年間、
ほぼ毎日、数時間電車に揺られる生活を送っていたのですが、
福井県に来てからは、電車に乗る機会が全くなくなりました。

おそらく、ここに住んでいる以上
今までのように毎日電車に乗る事はないような気がします。。。

朝の満員電車や、知らない人の隣に座る事の無い生活。

大勢の人と接する機会が減り、長い移動時間も無くなったおかげで、
1日、1日が少し長く感じて
以前よりも毎日が充実しているように感じます。
(…引っ越してからまだ1か月ちょっとしか経っていませんが、、^^;)



その他にも、
学生ではなくなった事、身近にいた家族と離れたこと。。

今までは当たり前に私の生活の中にあった
いろんな物、事、が変わりました。


これからも、

生活だけではなく、
モノの見方や感じ方、
作りたいもの、

いろんな事が変わっていくとは思いますが、

毎日の変化を大切にしながらも、作品を制作していきたいと思います。




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写真は、先週までぷっちり食べごろだった庭に生えているフキノトウ。

小学校1年生の頃、
はじめて国語で習ったお話が「ふきのとう」というお話でした。

蕾もお花も可愛いので、大好きです。

春になると無心でフキノトウ探しをしてしまいます。



以上です。

最後まで読んでくださってありがとうございました!



太田夏紀

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