RECENT POSTS

青という色。
青を見ると私達の心は鎮まる。
青は空の色、海の色。光の散乱により、全ての風景も青みを帯びる。青は日中、私達が最も手に入れやすい色だ。
人間には緻密に巧妙な機能が備わっている。対して、私達に興奮を与える色は赤や橙色。それは火の色であり、夜の色だった。数を減らさないため、そして数を増やすため、目を覚ます興奮作用が夜には必要だった。動物としての本能が夜には必要だった。
人間は何万年とかけて環境に適応してきた。地球は絶対に変えられない物だと前提して、それぞれに適した反応を得られるようになった。

ふと空を見上げる。
そこには、頭上を覆う絡み合った電線と、切り取られた空があった。
地の上を這い回り生きる私達は、手足をばたつかせ藻掻く。水泳の息継ぎのように空を見上げる。そこにあった、いびつな形の空は、なおも深く大きく、引き込まれるような青を、私は茫然と見ていた。
そんな景色を描こうと思った。





crawl
板・墨・岩絵具
H60.3×W35×D1(cm)

4展、開催中です。
ぜひご高覧ください。

4展 Shiten Thema【ごみ】
2016.04.10 (sun) - 2016.04.22 (fri)
12:00-18:00
期間中無休



▲TOP