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歩き旅 part2
2日目の朝。
5時頃に起きて、目覚めのコーヒーを一杯頂き、
そのカラオケボックスを後にしました。


歩き旅、2日目のスタートです!
外はまだ真っ暗で、空気はひんやりしていて、少し寒かったけど、
でも、その夜明け前の雰囲気がとても気持ち良かったのを覚えています。


また西に向かって歩き続けました。
空が明るくなり始めた頃には、お腹もかなり空いてきていたので、
道沿いにあった吉野家で牛丼を食べることに。
そう、朝から牛丼です!!
でも、これがすごくおいしい!
きっと普通でも、吉野家で牛丼はすごくおいしいんだろうけど、
歩き疲れた体と、空腹の胃袋に牛丼がしみわたるようでした。


そして、エネルギー満タンになった私は、また歩き始めました。
とにかく西へ、西へ!
ちょっと道を間違えたりしつつも、ひたすら、西へ西へ!


少し気分に余裕も出てきたせいか
(もしかしたら、バックパックを前につけた方が軽く感じるかもしれない!)
などと変なことを思いつき、バックパックを前に回して、歩いてみました。
そうやって、バックパックを前につけ、わけのわからない変人状態でただひたすら歩いている私を、
途中ですれ違った女性の方が、微笑ましそうな表情で見ていました。
その表情を見て、私もちょっと嬉しくなりました。
その女性にとっては、こんな私も、
平和な日常の微笑ましい一場面になれていたりしたのかなぁ、
と思うと、なんだか嬉しい気持ちでした。


その後も、一日中、とにかく歩けるだけ歩いて、
日が暮れた頃に、なんとか姫路駅までたどり着くことができました!
姫路駅を見た時は、うれしくてたまりませんでした。


しかし、すでにかなりの疲労がたまっていたため、
この日は、お風呂に入って、ちゃんとベッドで寝たいと思い、ビジネスホテルに泊まることにしました。
なかなか手頃なホテルが見つからず、歩き回り、やっと泊まれそうなホテルが見つかった時には、
もうクタクタになっていました。


そこは、少し薄暗くて、不思議な雰囲気のするホテルでした。
そして、渡されたキーを見ると、部屋は最上階の1番端。
エレベーターで最上階に上がり、廊下を見ると、
端に行くほど薄暗くなっていて、ちょっと恐かったのですが、
そんな恐怖心よりも、歩き疲れた体の疲労の度合いの方が完全に勝っており、
私は、とにかく部屋へ行きました。
そして、その部屋に入った瞬間、
やっと休める場所を見つけた安心からか、溜まっていた疲労がどっと出たのか、
理由はわからないけれど、
とにかく自分でもびっくりするほどの涙が溢れ出てきて、自分の意思とは無関係に声まで出てきて、
大声でワーワー泣いてしまったのです。
本人をも驚かすほどのその号泣は、本人も驚くほどあっさりと、一瞬でおさまり、
私は、とりあえずお風呂に入って、お湯につかり、足の疲れをとることにしました。
実は、このホテルにたどり着くまでに、私の足はかなり痛み出し、
片足を、少し引きずって歩くようになっていたのです。
ちょっと不安はありつつも、
(お湯で温めてマッサージもして、一晩寝たら、きっと明日の朝には、足も回復しているだろう。)
と、この時は楽観的に考えていました。
そして、その夜はベッドの上でぐっすりと眠りました。



- 続 -

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